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《石平のChina Watch》習近平政権を乗っ取る強硬派軍人(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/14/china4/msg/425.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 27 日 13:42:05: igsppGRN/E9PQ
 

米国防総省で共同記者会見する中国人民解放軍の房峰輝総参謀長 =今年5月15日 (共同)


【石平のChina Watch】習近平政権を乗っ取る強硬派軍人
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140627/frn1406271130002-n1.htm
2014.06.27 夕刊フジ


 今月13日、中国中央テレビは習近平国家主席が「中央財経指導小組(指導グループ)」の会議を主宰したことを報じた。国民はこれで初めてこの「小組」の存在を知るようになったが、大変奇妙なことに、関連ニュースは一切なく、その構成メンバーの名簿も公表しなかった。

 そこで同14日、一部国内紙は、中央テレビが流した「小組」の映像で参加者の顔ぶれを確認し、リストを作って掲載した。確認された列席者の中には、中国人民解放軍の房峰輝総参謀長の姿もあった。

 しかし解放軍は普段、国の経済運営には関与していない。軍の幹部が本来、中央の「財経会議」に顔を出すようなことはない。特に解放軍総参謀長という職務は軍の作戦計画や遂行をつかさどるものであって、国の経済運営とはまったく関係がないはずだ。

 ならばなぜ、房峰輝氏は堂々と習主席主宰の「財経会議」に出席しているのか。これに対する一つの答えは、房氏自身が先月、中国とベトナムとの紛争についておこなった際どい発言にあった。

 5月初旬、中国がベトナムとの係争海域で石油の掘削を断行したことが原因で、中国海警の船舶とベトナム海上警察の船舶が南シナ海のパラセル(西沙)諸島周辺海域で衝突し、中越間の緊張が一気に高まり、現在までに至っている。

 同月15日、訪米中の房峰輝氏は、米軍関係者との共同記者会見でベトナムとの紛争に言及した。彼は「中国の管轄海域での掘削探査は完全に正当な行為だ」とした上で、「外からどんな妨害があっても、われわれは必ずや掘削作業を完成させる」と宣した。

 ベトナムとの争いが始まって以来、中国側高官が内外に「掘削の継続」を宣言したのは初めてのことだが、宣言が中国外務省でもなければ掘削を実行している中国海洋石油総公司の管轄部門でもなく、解放軍の総参謀長から発せられたことは実に意外である。

 中国の場合、軍の代表者は外国との外交紛争に関して「中国軍として国の主権と権益を断固として守る」とコメントするのが普通だ。あるいは掘削の件に関して、もし房氏が「中国軍として掘削作業の安全を守る決意がある」と語るならば、それはまた理解できる。

 しかし、一軍関係者の彼が、政府そのものとなったかのように「掘削の継続」を堂々と宣言するのは、どう考えても越権行為以外の何ものでもない。本来ならば政府の掘削行為を側面から支援する立場の軍幹部が、政府に取って代わって「掘削継続」の方針を表明したことに大いに問題があるのである。

 軍総参謀長の彼が「掘削継続」と宣言すれば、その瞬間から、中国政府は「やめる」とはもはや言えなくなっている。つまり、房氏の「掘削継続発言」は実質上、政府のいかなる妥協の道をも封じ込めてしまった。

 実際、今月18日に中国の外交担当国務委員、楊潔●氏が「問題解決」と称してベトナムを訪問した際、中国側が「掘削継続」の強硬姿勢から一歩たりとも譲歩せず、双方の話し合いが物別れとなった。つまり楊氏のベトナム訪問以前から、前述の房氏の「掘削継続発言」によって、中国政府の基本方針はとっくに決められた、ということである。

 だとすれば、習政権の政治と外交の一部が既にこの強硬派軍人によって乗っ取られた、と言っても過言ではない。そして今月、房氏は、本来なら軍とは関係のない「中央財経会議」にも出席している。軍人の彼による政治への介入が本格的なものとなっていることが分かるであろう。

 もちろん房氏の背後にあるのは軍そのものである。軍がこの国の政治を牛耳るという最悪の事態がいよいよ、目の前の現実となりつつあるのである。

                   ◇

【プロフィル】石平

 せき・へい 1962年中国四川省生まれ。北京大学哲学部卒。88年来日し、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。民間研究機関を経て、評論活動に入る。『謀略家たちの中国』など著書多数。平成19年、日本国籍を取得。

●=簾の广を厂に、兼を虎に


 

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コメント
 
01. 2014年6月27日 15:11:17 : Zb4a8FvMiE
環太平洋合同演習に中国初参加、海軍力強化に寄与との声も
2014年 06月 27日 12:48 JST
http://jp.reuters.com/news/pictures/articleslideshow?articleId=JPKBN0F206A20140627&channelName=topNews#a=1
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[ワシントン 26日 ロイター] - 米海軍を中心に22カ国が参加する環太平洋合同演習(リムパック)が26日、ハワイ沖で始まった。今回は中国海軍が初めて参加した。

中国海軍の参加について、アナリストらからは、中国の海洋権益の主張をめぐる緊張の緩和につながるかどうかは不透明で、中国政府は演習を海軍の強化に利用できるとの声も聞こえる。

演習は8月1日まで5週間にわたって行われ、各国から55隻の艦船、200機以上の航空機、2万5000人の要員が参加。米国などは、中国も参加する合同演習で同国との間の信頼を構築したい考え。

しかし、アナリストらは、今回の演習で中国が米海軍や米国の同盟国の戦力を間近で確認することができるため、中国の海軍力強化につながるだけだと指摘する。

米ネイバル・ウォー大学のオースティン・ストレンジ氏は、演習は中国海軍にとって能力強化をアピールする機会になるとコメント。その上で「リムパックの中国参加は、アジア太平洋地域の平和に直接影響することはないだろう」と述べた。

中国は補給艦「千島湖」など4隻の艦船を派遣。今年の演習には当初、23カ国の参加が予定されていたが、軍事クーデターが起きたタイは参加しなかった。クーデターを受けて、米政府はタイとの協力関係を一部停止している。

*情報を追加しました。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0F206A20140627?feedType=RSS&feedName=topNews&utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+reuters%2FJPTopNews+%28News+%2F+JP+%2F+Top+News%29


02. 2014年6月27日 20:17:55 : HL7AYQbuPU
旧日本軍の軍部のような偏った連中が核ミサイルのボタンを握るのは最悪だな。
人類の歴史が終わる時が近づいたかもしれない。

03. 2014年6月27日 20:37:05 : mj33gOYMWk
解放軍の強硬派による事実上のクーデターとも解釈できる。 軍が一枚板で強硬派を支持しているとは思えない。 恐らく党・軍共に内部抗争が激しくなり、分裂状態になる可能性が高い。 今表面に出ている総参謀長が、このまま権力を掌握できるとは思えない。 今少し様子を見なければ、本当の軍権力者が誰なのかまだ解らないが、中国の政治・社会・経済が激変すると言う事になるかな。

04. 2014年6月28日 00:35:57 : SCwwRJHyuN
>>03
これは本当に由々しき事で、特に昨年から国防部の記者会見というのがやたらに増えていて、外交問題で外交部も言わないような事をずけずけと発言しているんだが、まさに越権行為で、実際には外交部と国防部の間で相当な確執があるんじゃないかと思う。習近平も党政治局常務委員会も、本当に軍の独走を抑えられなくなっているんじゃないか。 

習近平は就任以来、頻りに軍の施設を訪問し、ご祐筆が書いたらしい「講話」をしゃべって歩くことに熱中していたが、実は軍の「面従腹背」をひどく恐れているために、そうしているのだという説もあったな。

軍が「一枚岩でない」というのはまさしくその通りで、しかも単純に「強硬派」と「穏健派」とかいうような割れ方ではなく、地方の軍区などは地方利権に相当嵌り込んで地方軍閥化しているから、内実は更に複雑なんじゃないかと思う。そういう意味では実は「本当の軍権者」など存在せず、あるのはどの軍区が相対的に勢力が強いとか、財源が豊富だとか言うことで競争しているのが実態なんじゃないかと思う。それと最近目立ってきたのは勢力を着々と伸ばしている海軍と、それに比べてあまりパッとしない空軍、それから最大勢力だが今後の出番がますます少なくなりそうな陸軍の間の暗闘もあるようだ。

だから、かつてのように「党中央軍事委員会が軍を統率する」というのはすでに建前だけの話になっていると考えた方が良いと思う。


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