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「反中」デモで破壊されたベトナムにある中国系の靴工場(ロイター)
【妄想暴走中国】ベトナムの反中デモに便乗? 中国側が暴動を自作自演か
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140612/frn1406121140001-n1.htm
2014.06.12 夕刊フジ
★(3)
南シナ海での中国による石油掘削作業に端を発し、首都ハノイはじめベトナム各地で沸き起こった「反中デモ」だが、何やら複雑な力学が絡み合っていたようだ。
“暴走族化”したグループが、ベトナム最大の都市、ホーチミン市郊外のドンナイ省の工業団地にバイクで突撃し、ガラスを割って略奪したり、建物を放火するなどした。日本の一部メディアは「デモ隊は中国系と台湾系、日系などの区別がつかず、漢字の看板をターゲットとしたようで、日系企業も複数被害にあった」などと報じた。
ところが、あるホーチミン在住者は「逮捕された人物が『間違って日系企業を襲撃した』と発言したなど、知る限り国内の新聞報道にはなかった」と語る。別の在住者も「中国系企業より、台湾、韓国、日系企業がむしろターゲットになったように感じる」と述べている。
外資系企業に対し、中国人労働者の雇用を認めているドンナイ省に拠点を構える台湾や韓国の企業は、中国人労働者を積極的に雇用している。このため、「中国人が激増したことによるトラブルも多く、ベトナム人労働者は、行政と外資系企業への不満を募らせていたはず」と、ベトナム在住の日本人は語る。
さらに、「デモ参加者の多くは、中国側に買収されたベトナム人労働者で、5万ドン(約250円)が支給された。国旗や狙い撃ちする企業の位置を記した地図まで準備されていたらしい」との話も聞いた。中国側が一部であれ暴動を自作自演したとすれば、その目的は何なのか?
日本貿易振興機構(JETRO)によると、2013年の世界からベトナムへの直接投資額(認可額)は前年比36・5%増だ。「チャイナプラスワン」を求める企業が、賃金水準の低さと勤勉さ、人口約9000万人の市場規模、タイ王国と異なり政情が安定していることなどから、ベトナムに注目している。
その“有望株”を、中国側が「投資に値しない野蛮な国」に仕立てるべく、反中デモに便乗し、火に油を注いだ可能性があるのだ。事実、中国の共産党系メディアは、中国企業や中国人に対するベトナム人による殴打、破壊、略奪、焼き打ちなどの行為を喧伝し、「ベトナムは、東アジアの投資者の公敵になった」「外資の信用を打ち砕くことになる」「結果はすべて、ベトナム自身の頭上に落ちてくる」などと挑発的に報じている。
ベトナム漁船に体当たりし、沈没させたことは当然の報復ってことなのか?
ちなみに、ベトナムのグエン・タン・ズン首相は中国留学組だ。そのため、「親中派で弱腰」な現政権への不満が爆発したことによるデモとの指摘もある。いずれにせよ、アジア諸国と周辺海域は“モンスター中国”をめぐり、大荒れ模様が続きそうだ。
■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国崩壊カウントダウン」(明成社)、「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」(産経新聞出版)など。
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