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http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303861104579617301653048852?mod=trending_now_1
米ハリウッドのパワーカップル、アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットには共通するものがある。2人とも中国ですっかり人気を落としてしまったことだ。
夫のブラッド・ピットがチベットを舞台にした映画に出演し、中国当局を怒らせてしまったのは十数年前のことだ。今度は妻のジョリーが中国の怒りを買った。国営メディアが好んで使う言葉を借りれば、中国人の心情を傷つけた――。ディズニー映画「マレフィセント」のプロモーションのために訪れた上海で、インタビューに応じたジョリーは配慮を欠いた発言で足をすくわれることになった。
AP通信の記者から、好きな中国人監督を聞かれたジョリーは、「ブロークバック・マウンテン」や「グリーン・デスティニ−」を監督したアン・リーの名前を挙げた。
そして、「あなた方がアン・リーを中国人ととらえるかどうか分からないし、彼は台湾人だけれど、多くの中国人のアーティストや俳優たちと中国語の映画を撮っている。私が一番良く知っていて好きなのは、彼の作品と彼の映画に出演している俳優たちだ」と話した。
リー監督は台湾南部の屏東(ピントン)で生まれたが、実際は米国市民だ。
ジョリーが中国と台湾の面倒な問題に巻き込まれるリスクを認識していたかどうかは定かではないが、彼女のコメントをきっかけに、中国のネットユーザーの間で反発の声が上がった。中には、「中国の主権を見下した」として、彼女の映画をボイコットすると脅すコメントもあった。
台湾と中国は1949年以来、反目を続けている。台中関係は2008年以降、緩和しているものの、中国はいまだに台湾を反逆者が実効支配する領土ととらえており、これを取り戻すと息巻いている。必要であれば武力も辞さない構えだ。
中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」のあるユーザーは「台湾と中国が異なる2つの国であるかのような言い方をしたことで、聡明な女性(ジョリー)はバカな冷笑のタネになった」と投稿した。別のユーザーは、あこがれの人が「台湾の独立を支持する気が狂った人」だと知って憤慨した、と投稿した。
今のところジョリーは、こうした反応に対するコメントを公に発表していないが、夫からは同情されそうだ。チベットの独立を支持するグループによると、ピットは1997年の映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で主演後、中国でブラックリストに載せられたという。だが、ピットは中国で最近放映された米ゼネラル・モーターズ(GM)のコマーシャルに登場しているほか、「マレフィセント」のプロモーションを目的とするジョリーの中国ツアーに同行している。
ディズニー映画「眠れる森の美女」に登場する悪女が主役の「マレフィセント」は中国で6月20日に公開される。今回の騒動がチケットの売り上げに影響するかどうかは不明だ。
上海のディズニーの代理人は、今回の騒動に対する同社からのコメントはないとし、「あれは彼女の個人的な意見だ」と述べた。
たとえこの騒動が中国でのジョリーのイメージに傷をつけたとしても、台湾では新たにジョリーの人気が沸騰している。台湾のあるユーザーは彼女を「勇気ある聡明な女性」と呼んだ。
また、台湾のある女性は自身のフェイスブックに、「アン・リーを台湾人であるとしたコメントは、国連の親善大使に彼女が適任者であることを示している。彼女は真実を話すことを恐れていない」と書いた。この女性はジョリーの新作を支持するため、友人を集めてサポートグループを作ると付け加えている。
映画の興行収入動向を掲載している「開眼」のサイトによると、「マレフィセント」は5月30日に公開して以来、台北で2番目に多い興行収入を集めている。1位はトム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」だ。
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