http://www.asyura2.com/14/china4/msg/348.html
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民主化を求める学生や市民らに、中国人民解放軍は無差別銃撃を行った(AP)
【妄想暴走中国】闇に葬られる天安門事件 ネット規制強化で関連記事検索できず
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140610/frn1406101140001-n1.htm
2014.06.10 夕刊フジ
★(1)
6月4日は天安門事件から25周年にあたり、日本を含む世界各国で大規模な追悼式典や集会、デモが行われた。世界の億単位の“良識ある目”がリアルなドキュメントとして見届け、今も生々しい記憶として残るが、中国政府は「一部の学生による暴動」と片付け、人民解放軍による武力制圧で多数の死傷者が出た事実を、総括も謝罪もしていない。
それどころか、遺族からの賠償請求には無視を決め込み、民主活動家や人権活動家、学者、弁護士らを逮捕したり自宅軟禁にするなど容赦ない。さらに天安門事件に関する取材を北京で進めていた海外メディア、果ては天安門広場でVサインをして写真撮影をしただけの人民までが“見せしめ逮捕”されたとか。
過去10年で最も強い治安維持体制が取られているとの声や、ネット規制をさらに強化しているとの声もある。中国版ツイッター「微博」(ウェイボー)の検索欄にまず、「天安門事件」や「六四」と打ってみたところ、出てきたのは「関連する法律法規と政策により、検索結果の表示はしない」との文面だった。
しかも中国政府は1976年4月5日に起きた民主化の原点とされる運動「四五運動」を、いつしか「天安門事件」(=日本では第1次天安門事件)と記すようになった。記事検索などで、こちらの情報なら出てくるが、6月4日の天安門事件は「六四政治風波」「六四動乱」などにすり替えている。この言葉で検索しても、やはり内容は表示されない。
何より「自由」「人権」「民主」を求めて平和的に抗議をした若き人民が、どれほど命を落としたのか、死者数については数百人から数千人と多様な説があるが、いまだに公式な発表はない。人民の管理・監視には非常にたけているはずの中国が、である。
このように中国政府はわずか4半世紀前の“真実の武力制圧”については知らぬ顔で、半世紀以上前、つまり中華人民共和国の建国前の“日中関係史”だけは専門家気取りでいる。
習近平国家主席は3月下旬からの欧州歴訪中、ドイツの首都ベルリンで講演を行った際、「旧日本軍は南京占領時に30万人以上を虐殺した」「日本軍国主義が発動した侵略戦争で、3500万人以上の死傷者が出た。残虐行為は今もわれわれの記憶に残る」などとホザいてくれた。
25年前の真実の歴史−無残な殺戮(さつりく)行為を闇に葬ろうと、姑息な手段で悪あがきを続ける中国政府に、歴史を語る資格などない。
■河添恵子(かわそえ・けいこ) ノンフィクション作家。1963年、千葉県生まれ。名古屋市立女子短期大学卒業後、86年より北京外国語学院、遼寧師範大学へ留学。主な著書は「中国崩壊カウントダウン」(明成社)、「豹変した中国人がアメリカをボロボロにした」「だから中国は日本の農地を買いにやって来る」(産経新聞出版)など。
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