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【売春大陸中国】性風俗摘発の経済損失は1兆7000億円 他のビジネスにも打撃
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140605/frn1406051140001-n1.htm
2014.06.05 夕刊フジ
★(2)
大揺れの中国で習近平政権が突然、大なたを振るった性風俗の大摘発。ジャーナリストの奥窪優木氏が、ゴーストタウンと化した売春都市から現状をリポートする。
夕暮れ時、夜の街として知られる広東省東莞(ドンガン)市常平鎮の目抜き通りである中元路を歩いてみると、半年ほど前に訪れたときと比べ、様相が一変していた。
掃黄(サオファン=性風俗摘発)によって、出勤途中の小姐(風俗嬢およびホステス)や客引きの中年女性が街から消えたことは当然のこととしても、行き交う人や車の数までもが激減していた。
通りに並ぶ路面店も4〜5軒に1軒の割合でシャッターが下りたまま。残された看板からすると、それらは美容院やネイルサロン、洋服店など、いずれも風俗業で働く女性御用達だった店舗である。今回の掃黄では、10日間で数十万人の風俗嬢が東莞市から姿を消したともいわれており、それも不思議ではないのかもしれない。
しかし、この街の「影の基幹産業」たる性風俗を失って、あおりを受けているのは、風俗嬢を直接相手にするビジネスだけではない。
目抜き通りのど真ん中、買春客御用達だった4つ星ホテルのロビーにも、人影はまばらだった。かつては、20歳前後の小姐の手を握りしめ、自分の部屋に連れ帰る中年男性でにぎわっていたのだ。
夕食時には、1時間待ちも当たり前だった人気の火鍋店を訪れてみた。しかし、50卓以上あるテーブルのうち、客がいたのは3卓のみ。客よりも多い従業員が、手持ち無沙汰にスマートフォンをいじっていた。
当地で日本料理店を経営する日本人男性(42)もこう話す。
「掃黄後、うちは売り上げが3分の1になってしまった。理由の1つは、中国各地や香港から風俗目当てにやって来る人や、出張に来て、風俗遊びのために延泊する人がいなくなったこと。加えて、現地在住中国人の財布のひもが固くなってしまったことも原因です。風俗産業が屋台骨だった街ですから、掃黄によって街の景気事態が悪化している。同業者にも、閉店するところが増えています」
掃黄による経済損失は、周辺産業をも含めると1兆7000億円に達するという地元メディアの試算もあるほどだ。地方財政が軒並み逼迫(ひっぱく)する中、GDPにして約8兆円ほどの同市にとって、いかに大きな数字だろうか。
しかし裏返してみれば、こうした性風俗からの莫大(ばくだい)な利益を捨ててもなお、是認できないほど腐敗が進行していたということなのだろう。 =つづく
■掃黄(サオファン) 中国での性風俗の一掃、摘発を指す。日本では性風俗をピンクで表すが、中国は黄色で表現することからこう言われる。
■奥窪優木(おくくぼ・ゆうき) 1980年、愛媛県生まれ。上智大経済学部卒。2004年に渡米、出版社・新聞社勤務を経てフリーに。07年から中国・広州で取材活動を開始。08年に帰国し、中国の社会問題を週刊誌などで執筆中。著書に『中国「猛毒食品」に殺される』(扶桑社)、『中華バカ事件簿』(同)など。
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