http://www.asyura2.com/14/china4/msg/258.html
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23日、中国新疆ウイグル自治区ウルムチで、爆発事件があった市場へ通じる道を閉鎖する武装警察(ロイター)
【中国ネットウオッチ】「黒幕はアメリカだ」「中国は復讐すべき」 ウルムチ爆発事件で過激コメントも…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140526/frn1405260837001-n1.htm
2014.05.26 夕刊フジ
中国新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチ市内の市場で31人が死亡した22日のテロ事件は、国内のネット空間でも注目を集めているが、事件の黒幕を米国と決めつけて攻撃するコメントも少なくない。一方、当局の規制がおよばない海外のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)やニュースサイトでは、中国指導部の対応への疑問も発信されている。(西見由章)
■「米中枢同時テロ楽しかった」
「何の罪もない市民が被害を受けるなんて。早く犯人を捕まえて処罰を」
「民族が団結してテロリストを攻撃しよう」
「習近平総書記の指導の下、祖国の明日はもっとよくなる」
中国国内のサイトでは、爆発事件に対しては“無難”なコメントが目立つ。
中国当局にとって最も敏感な話題が、民主化要求と少数民族の分離独立運動だ。こうしたトピックでは言論統制が強化され、当局よりのコメントを書き込むネット工作員「五毛党」も活躍する。
そうした中で、“愛国者”たちの米国への激しい批判は容認されているようだ。
「チベット、ウイグル、台湾、香港の独立運動はみな西側諸国の陰謀」
「ウイグルの独立運動の大本営は、邪悪な帝国のアメリカだ」
「われわれ中国人は、あの楽しかった中枢同時テロが懐かしい。ウイグルの背後にいる黒幕は誰だ?中国は復(ふく)讐(しゅう)すべきだ」
■「市民ではなく汚職官僚を狙え」
国内のサイトでは民族間の対立をあおるようなコメントは削除されているとみられる。しかし米国に拠点を置く中国ニュースサイト「多維新聞」では、「ウイグル族を中国から追い出せ!」という過激なコメントも。「こうなった以上、漢族を大量に新疆に移住させよう」との声もあった。
一方、言論統制が及ばない他国のサイトでは、当局のウイグル政策に対する批判や不満の声も聞かれる。
「こうした事件が起きる度に習主席は指示を出すが、結局解決しないままだ。本当の手腕をみせるべきだ」
「ウイグルのテロは当局側のファシズム政治による必然の結果だ。共産党は自国の国民を犠牲にして党を延命させている」
国内の公権力への根強い不信を感じさせるコメントもある。「一般市民を傷つけてはいけない。テロをやるなら腐敗した政権や汚職官僚、城管(地方政府の都市管理係員。市民への高圧的な態度で評判が悪い)を狙え」
ツイッターにはこんな中国語の書き込みもある。
「テロで政権が揺らぐわけでも中国のGDPに影響するわけでもない。共産党の新疆での圧政は、漢人のガス抜きになっている。党の民族主義教育によるガス抜きのために、日本車が破壊されるのと同じだ。共産党が社会をコントロールするのに都合がよいのだ」
■穏やかなウイグル人
最後に、筆者が以前、中国に留学した際に知り合ったウイグル人学生たちについて触れたい。
イスラム教の伝統的なスカーフを着用した女性もいれば、英語が流(りゅう)暢(ちょう)で外見もアメリカナイズされた学生もいた。ただ、みなほほえみを絶やさない穏やかな人たちだった。
彼らは中国国籍の「中国人」でありながら親日的だ。日本語とウイグル語は文法が似ているらしく、ある男子学生は「民族の源流はきっと同じだよ」と親しみを込めていってくれた。
そして、中国の教育政策によって母語の読み書きができる若者がどんどん減少していることに危機感を募らせていた。
ウイグルの政治的な問題は、当局が極めて「敏感」なため、学生たちも発言には慎重だ。ただ、あるとき先の男子学生が漏らした。「理想は連邦制の導入なんだけど…」。
中国政府が、国内の56民族を「中華民族」と呼称していることについて聞くと、彼は語気を強めた。
「ウイグルが中華民族だなんて、ありえないよ!」
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