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富士通、中国の図書館で古文書30万冊電子化へ 破損せずスキャン
富士通は中国で古文書をデジタルデータにして保存する事業を始める。まず西安の図書館が保存する30万冊の受注を目指し、各地に広げる計画だ。中国には約250万冊の古文書があるとされる。自社の画像処理技術を生かし、保存に協力していく。
陝西省の省都・西安はかつて長安と呼ばれ、多くの王朝の都だった。省立図書館は12世紀以降に書かれた約30万冊の文書を保存している。現在は古文書を破損せずにデジタル化する手法を現地で陝西省と共同研究しており、同省から2014年度中に事業として受注することが目標だ。
一般的なスキャナーは紙に押し当てて文字などを読み取るため、もろくなった古文書には使いにくい。富士通は今夏にも、文書を傷つけない非接触型の専用スキャナーを開発する。
スキャンのために冊子を開ききることも破損につながる。同社は古文書を軽く開き、紙が曲がった状態でも文字を正確に読めるように画像を補正する。曲がっている角度を計算して文字のゆがみを修正するほか、文書を持つ手の指の画像もデジタル処理で自動的に消すなどのソフト技術を導入する。
IT(情報技術)各社は文化遺産のデジタル保存に力を入れている。NECは東京都立図書館が所蔵する浮世絵や江戸城の造営関係資料などをデジタル化し、利用者が簡単に検索や鑑賞をできるようにした。
NTTデータはバチカン図書館が所蔵する3千冊をデジタル化する事業を受託した。事業期間は4年間で総額は23億円。
日本企業の得意分野である画像処理などの技術を文化財の保護に活用するビジネスモデルを、新たな収益源に育てる。
[日経新聞3月29日夕刊P.1]
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