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【絶望の中韓】人民解放軍、腐敗と不満の増殖止まらず 名ばかりの国防「大調整」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140328/frn1403281751003-n1.htm
2014.03.29 夕刊フジ
★(5)
中国の李克強首相の基調演説(全国人民代表大会初日、3月5日)のなかで、国防報告に新しい語彙(ごい)が並んでいる点は注目である。
これは従来の国防方針を「大調整」しているからだ。特に、2014年の軍事任務に関して、「強化日常戦略」と「防衛海空管控」という文字が躍る。
日本のマスコミ報道では「国防力強化」「思想教育を強化する」「国防費増12・2%」などの見出しに集約されるだけで、これという解説にお目にかかれなかった。
「加強軍事戦略指導」なる表現に、習近平国家主席の特色がにじみ出ている。これは1956年に最初の国防方針ができたときの「階級防衛」から、69年にはソ連の軍事力に対峙するために「早打、大打、打核戦争」となっていたものとも、明らかに異なる。
改革開放以後は、国際環境の変化にともない●(=登におおざと)小平氏は「4つの現代化」を訴えた。その1番目が「軍事力の近代化」であり、事実上のハイテク兵器装備と海軍力の拡大強化である。その基本方針が2014年の全人代からは「主導防衛」となり「完善現代軍事力量体系」と標榜するに至ったのだから、まぎれもない国防基本の「大調整」である。
この方向への最初の示唆は、13年4月16日に国務院新聞弁公室が発表した「中国武装力量的多様化運用」という新しい語彙だった。それを、党中央軍事委員会トップでもある習氏が再確認したことになる。
すでに中国の軍事力は「第1列島線」を突破する実力を備え、次の10年に第2列島線まで延びる。一方、米軍は「戦略機軸」(ストラテジック・ピボット)のシフトとして、60%の艦船を西太平洋に向けるとしているが、国防費は大幅にカットされる。
「南シナ海から西太平洋までが『中国の海』となる」という野心が、全人代報告の示唆する新しい国防方針なのである。
空母を複数保有し、最新鋭ジェット戦闘機や、ミサイル搭載駆逐艦もそろえて「いつでも戦争の準備はできた」と豪語する。
ところが、人民解放軍幹部の腐敗は天文学的であり、武器庫や軍需庫からは機関銃や弾薬などの武器や、戦略用燃料などの軍需物資が横流しされ、戦闘機は鉄くずとして売られていた。
最新鋭機は練度が低いためよく墜落し、潜水艦では事故が目立つ。宴会禁止令のため高級酒マオタイも飲めず、軍内の不満は爆発寸前といえる。軍幹部の「戦争の準備はできた」というかけ声とは裏腹に、実は、「いつでも逃げ出す準備はできた」のではないのか。=おわり
■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『中国共産党3年以内に崩壊する!?』(海竜社)、『世界から嫌われる中国と韓国 感謝される日本』(徳間ポケット23)など。
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