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「女子徴兵」を強化する「北朝鮮」人口事情〈週刊新潮〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150217-00010000-shincho-kr
「週刊新潮」2015年2月19日梅見月増大号
箸が転んでもおかしい年頃の女子たちも、この“方針転換”ばかりは笑って流せるはずがない。
男子のみに兵役義務が課されてきた北朝鮮で、今年4月より、満17歳から20歳までの女性も対象となることが決まったのである。
デイリーNKジャパン編集長の高英起氏が語る。
「これまで北朝鮮では女性兵士は志願制とされてきたものの、その数は決して多くなかったと思われます」
突然の義務化に、すわ戦時体制かと訝(いぶか)ってしまうが、
「いや、そこまで怖がらなくても大丈夫。ポイントは、徴兵対象者が90年代後半生まれだということです」
当時、北朝鮮は“苦難の行軍”と呼ばれる大飢饉に見舞われ、数百万人の餓死者が出た。子供を持つ余裕はないと考える夫婦も増え、出生率は下がるばかり。
「つまりこの世代は人口が少ない。それでも兵力を維持するには、女性を駆り出すしかなかったのでしょう」
気になるのは、彼女たちの仕事内容だ。兵士といえど四六時中、銃を手に取り訓練に勤しむわけではなく、
「北朝鮮の場合、兵士に課される主な役割は農村支援と建設労働です。大本には、軍が国の根幹を担うべしという発想がありますから」
男子の10年と比べれば短いが、女子の兵役期間も3〜6年と相当なもの。
「従来、学校を出たばかりの女性は多くが商業に携わってきた。でも、今後しばらく、街から10代後半の店員が消えるかもしれません」
兵力と引き換えに、百貨店の売上が下がったりして。
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