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ソウル西部地検に出頭し、報道陣に囲まれる大韓航空の趙前副社長(共同)
【新・悪韓論】“ナッツ姫”は好都合のスケープゴート 「政権の姫」の“秘線”問題は影薄く…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141225/frn1412251140001-n1.htm
2014.12.25 夕刊フジ
「政権の中心にいるお姫様(朴槿恵=パク・クネ=大統領)」が、「KAL(大韓航空)のお嬢様(趙顕娥=チョ・ヒョナ=前副社長、ナッツ姫)」を、万能のスケープゴートにしている−。
「ナッツリターン事件」の政治的構図とは、こんなものだろう。「政権の請負告訴屋」と呼ばれるほど威信が落ちた検察が、懸命に燃料を注いでいる。国民の憎悪の的になっている「ナッツ姫」を苛(いじ)めることが、検察にとっても最善の保身策と見定めたのだろう。
が、ここにきて、韓国の検察が大いに悩みそうな政界スキャンダルが、またもKAL絡みで浮上してきた。
野党第1党である新政治民主連合の文喜相(ムン・ヒサン)非常対策委員長をめぐる問題だ。非常対策委員長とは、何とも厳(いか)めしい肩書だが、臨時執行部の代表のことだ。つまり、臨時とはいえ野党第1党の党首なのだ。
彼が「10年前に側近を通じ、妻の弟が大韓航空に入社できるよう請託をした問題」と朝鮮日報(2014年12月20日)は書いている。それしきのことが問題なのかと、誰でも思うだろう。
が、同じ韓国紙でも東亜日報(同)によると、「文氏は04年3月、大韓航空の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長に頼み込んで、義理の弟を米国の大韓航空の関連会社に就職させた。義理の弟は勤務もせず、04年から12年までに74万ドル(約8800万円)を給与の名目で受け取った」という。
勤務実態ゼロで74万ドルとはすごい。義弟から文氏への資金還流があったのか、どうかは分からない。なかったとしても、韓国刑法では「第3者賄賂供与罪」になるだろう。
この疑惑は、文氏の身内の争いからマスコミにリークされたらしいが、政権与党にとっては、またとない野党攻撃の材料と思われた。
ところが、事態は全く違う方向に流れた。何と、与党セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表が「個人的な問題で他党の代表を攻撃するのは適切ではない」として火消しに出たのだ。
何が「個人的な問題」なのか、「個人的な問題」なら罪にならないのか。しかし、与党代表の発言が効いたのか、ほとんどの韓国紙は、この問題をスルーしたままだ。
新政治民主連合の内部では1人の議員が、やんわりと早期辞任を求めただけで、他の野党も何も言わないことの不可解さ。与野党を問わず、多くの議員が、同じような手法で財閥から資金提供を受けているからではあるまいか。
政界、マスコミが沈黙しているのに、保守系団体が文氏を公職者倫理法違反容疑で告発したのはイレギュラー。検察は何らかの結論を出さざるを得なくなった。
それにしても、ナッツ姫のKAL騒動で、“秘線”(密会相手)問題も、内部監察文書の流出問題も影が薄れた。姫の政権は、父親の「情報政治」手法をしっかり身に付けているようだ。
■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。
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