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“謎の人物”たちとのつながりが指摘される朴大統領 (ロイター)
朴政権を揺るがす国政介入疑惑 “黒幕”は一体だれなのか 鄭氏の元妻も影響力…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141222/frn1412221830010-n1.htm
2014.12.22 夕刊フジ
朴槿恵(パク・クネ)大統領の側近問題が韓国政界を揺るがしている。公的な肩書すらない謎の人物が、大統領官邸で密かに権力を振るっているのではという疑惑だ。11月末に現地紙「世界日報」が、独自入手した官邸の内部報告書を公開。そこには謎の人物=鄭(チョン)ユンフェ氏が、現職の秘書官らと共謀して官邸人事に介入しようとしたことが記されている。官僚人事をはじめ大統領個人に権力が集中する韓国だけに「黒幕」報道に対する注目度は極めて高い。韓国事情に詳しいノンフィクション・ライターの高月靖氏がリポートする。
謎の人物が大統領官邸で密かに権力を振るっているのではないか。
この報道に対する朴政権の反応は激しい。官邸は報道が出たその日に、世界日報社長や記事を書いた記者ら6人を名誉毀損で告訴。内部報告書は事実無根で怪文書レベルと切り捨てた。しかし、報告書の作成を指示した元官邸秘書官は韓国紙の取材に「信憑性は6〜7割」とし、鄭氏と官邸幹部のつながりを改めて示唆している。
鄭氏は10日、ソウル中央地検に出頭して事情聴取を受けた。その際、国政介入報道などに関して「事実ではない」「こんな火遊びを誰がやったのか、全て明らかになるだろう」と否定した。
報告書の一部は、世界日報だけではなく、朴氏の実弟で鉄鋼関連会社の会長を務める朴志晩(パク・チマン)氏にも渡った疑いがあり、地検は15日、経緯を確認するため志晩氏も聴取した。
疑惑の視線が注がれる鄭氏は、セウォル号事故発生時、朴氏との密会説が浮上した人物だ。
「1998年から朴氏の立法補佐官や秘書室長を務めた。2002年に朴氏が訪朝した際にも同行したほどの側近だ。2004年以後は朴氏と公的な関係を絶ったとされるが、否定的な報道は多い」(現地日本人メディア関係者)
目下“ナッツ副社長”問題で大揺れの大韓航空に勤務し、1990年代に中途退職した後は自営で飲食店を営んだという。これだけみると平凡な経歴だが、鄭氏は夫妻でソウルの一等地に数十億円規模の不動産を有するとされ、なぜか朴氏の側近にも起用された。
この不自然な空白を埋めるのが、鄭氏の義父(妻の父)で、1994年に没した崔太敏(チェ・テミン)牧師だとされる。
「朴氏が予備選で李明博(イ・ミョンバク)氏に敗れた2007年の大統領選で、その身辺を巡る報道が過熱した。当時の疑惑の本命は鄭氏でなく、義父の故・崔牧師。鄭氏は単にその娘婿、つまり朴氏を取り巻く崔一族の1人という位置づけだった」(先の関係者)
当時も朴氏は、崔牧師関連の疑惑を提起した人物を即座に告訴。20億ウォン(約2億円)の賠償請求訴訟も起こしている。
崔牧師とは一体、何者なのか。6回結婚して7つの名を持ったともいわれるが、その生涯は謎が多い。現地報道によれば、戦前戦後にかけて警察官を務めた後、朴氏の父・朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代の1961年に与党中央委員まで上りつめた。だが、間もなく失脚し、仏教とキリスト教を統合したと称する新興宗教を始める。朴氏との出会いは75年。一説では、前年にテロで母親を失った20代前半の朴氏に「お母様が夢に出てこられた」と近づいたという。
崔牧師は教団を反共団体的な「救国宣教団」に改め、その行事には朴氏も盛んに出席した。朴氏は70年代後半から社会奉仕活動に乗り出すが、その主体となった奉仕団体「救国女性奉仕団」などは崔牧師と朴氏がそろって総裁、名誉総裁などを務めている。
崔牧師の秘書だったこともあるという鄭氏。崔牧師の娘とは今年離婚したが、12月に入って鄭氏の元妻=崔牧師の五女こそ黒幕ではとも報じられた。
さらに5日には、韓国文化体育観光部(文科省に相当)の元閣僚から爆弾発言が飛び出した。鄭氏夫妻が乗馬選手の娘を国家代表に選抜するよう関係者に圧力をかけたという疑惑をめぐって、朴氏がこれと関連して文化体育観光部職員の人事異動を命じた疑いが指摘されたのだ。
韓国の世論調査機関「リアルメーター」が10日に発表した朴氏の支持率は、2013年2月の就任以来、初の30%台に落ち込んだ。4月のセウォル号沈没事故の直後、同社による朴氏の支持率調査は下落しながらも50%を割らなかっただけに、いかに国政介入疑惑の痛手が大きいかがわかる。
内部文書や閣僚の証言で次々に飛び火する黒幕疑惑は、今後さらに過熱しそうな気配をみせている。
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