http://www.asyura2.com/14/asia16/msg/526.html
Tweet |
記事入力 : 2014/11/22 09:38
【社説】ソウルで北を称賛、民主主義を悪用する従北団体
ソウル市内の公演場で今月19日、北朝鮮の人権実態を擁護し、北朝鮮の体制を称賛するトークショーが開かれた。このトークショーでは「本物の人権を考える人なら、(北朝鮮の状況を)本当に幸せだと感じるだろう」「脱北者の80−90%は帰りたがっている」といった発言が相次いだ。「北朝鮮の住民が60ドル、80ドルの賃金で開城工業団地で働いてくれるのは(韓国に)譲っているから」という発言も飛び出した。
このトークショーに登場したのは、ファン・ソン元民主労働党副報道官と、在米韓国人のシン・ウンミ氏だ。ファン氏は、祖国統一汎(はん)民族青年学生連合(汎青学連)・韓国大学総学生会連合(韓総連)など、大法院(最高裁に相当)判決でも「利敵団体」と見なされた組織で主に活動してきた人物で、2005年には臨月の身で北朝鮮を訪れ、平壌で出産した。2012年の総選挙では統合進歩党の比例代表15番に指名され、後に不正予備選事件で除名されたものの、国会議員になっていたかもしれない人物だ。シン氏も、2011年から13年にかけて計6回訪朝し、北朝鮮の現実を擁護するかのような紀行文をインターネットメディアに載せた。米国でも、主にこうした講演活動をして回っているという。
19日のイベントは、国連総会第3委員会が、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党第1書記はじめ北朝鮮の権力中枢にいる人々を国際刑事裁判所(ICC)に立たせるべきという内容の決議を圧倒的多数の賛成で採択した、というニュースが流れた直後に開かれた。世界各国が、北朝鮮における人権弾圧の実態を国連の名で糾弾しているにもかかわらず、ソウルの中心部で、こうした国際社会の動きをあざけり、北朝鮮をあがめるイベントが開かれたのだ。
韓国にやって来た3万人近い脱北者は一様に、北朝鮮の見るも無残な人権の実態を、血を吐くような思いで告発してきた。今この瞬間にも、中国・東南アジアなどには、監視の目を避けて山間部をさまよう脱北者が少なからず存在する。こうした状況で、北朝鮮の政権から手厚くもてなされ、北朝鮮が見せたがるものだけをほんの少し見てきた人が、全世界から糾弾される北朝鮮の金氏独裁王朝を称賛しているのだ。
北朝鮮住民の誰かが、平壌の中心部で韓国の体制や人権を擁護するイベントを開いたら、命まで危うくなるだろう。しかしソウルでは、そんなイベントが何の制約もなく開かれている。韓国の民主主義制度を、従北(北朝鮮に追従する)の主張をばらまくことにまで利用しているわけだ。19日のイベントは、韓国内部に存在する従北集団の病的な実態を示している。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/22/2014112200594.html?ent_rank_news
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。