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平成2年9月、平壌を訪問し、金日成国家主席(中央)と会談する自民党の金丸信元副総理(左)と社会党の田辺誠副委員長
これが北朝鮮の「盗聴」実態 金丸氏「漏れちゃう」直後にノック、安倍氏「帰りましょう」に金正日氏は拉致を謝罪した
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20141110/frn1411100846002-n1.htm
2014.11.10 夕刊フジ
拉致被害者らの安否情報を調べる北朝鮮の特別調査委員会の調査について現状報告を受け、早期の報告を督励するため、政府代表団が2日間の日程で平壌を訪問し、10月30日に帰国しました。
日本との外交関係がいかなる状態にあるにせよ、外交当局者は情報漏洩(ろうえい)に注意するものですが、北朝鮮となれば警戒レベルも格別です。政府要人は「帰国まで報告を求めない。現地に滞在中は電話での話もしないことにしている」という徹底ぶりです。
というのも、かの国では同行記者も含め訪問者に対するウオッチぶりは徹底しているからです。
少し古い例になりますが、平成2年9月に自民党の金丸信元副総理、社会党の田辺誠副委員長らの「金丸訪朝団」が北朝鮮を訪問し、今の金正恩第1書記の祖父、金日成国家主席と会談しました。その金丸氏が帰国後、地元の親しい知人たちに打ち明けた話です。
「ずっと見張っているんだろう?」
金丸氏が空港からぴったり寄り添う“案内人”の北朝鮮担当者をからかうと、担当者は「友人の皆さんにそんなことはしない」と否定したそうです。
しかし、宿舎に到着すると、金丸氏だけ特別待遇とばかり、他の訪朝団メンバーとはどんどん離れされていき、複数の部屋がつながったVIPルームに案内されました。
高級な家具や豪華な調度品で飾られた部屋は素晴らしく豪華な絨毯が敷き詰められ、一歩足を進めると「くるぶしまで沈み込むほど」だったといいます。
案内人もひとまず部屋から出ていき、1人取り残された金丸氏。
ややあって、最高級絨毯をもじもじ踏みしめ、小さな声でこうつぶやいたそうです。
「漏れちゃうなあ。(お手洗いは)どこかわかんないし、ふかふかの絨毯のすみで、やっちゃおうかな…」
もちろん部屋の中は金丸氏1人。日本からの随行者も秘書もいません。
しばらくうろうろし続けた金丸氏がいよいよ部屋の片隅まで進んだ、その時…。
「コン、コン」
ノックとともにくだんの案内人が「先生、なにかご用はございますか」と訪ねてきたそうです。
さっそく「お手洗い」に案内してもらった金丸氏の顔に浮かんだのは、安堵(あんど)の表情ではなかったはずです。
金丸氏は後日、満足そうに、知人にこう話したそうです。
「ね。どんな小声で話してもわかるくらい、しっかり盗聴してたんだよ」
金丸氏は「タイムリミット」を「タイムメリット」と言い間違えるなどカタカナ語には弱く、最盛期はとぼけたというより、ボケた風を装って発言し、政局を操作するのを得意としたことで知られていました。
おそらく、世慣れない老人を装って盗聴の有無を確認すると同時に、監視しないと言い切った案内人をからかったのだと思われます。
盗聴を前提として、わざと先方に聞かせ、交渉を有利に運んだとされるのが、平成14年に、当時の安倍晋三官房副長官が、小泉純一郎首相とともに電撃訪朝した「小泉訪朝」です。
会談で拉致問題を認め、謝罪しようとしない北朝鮮側に対し、安倍氏は宿舎で「謝罪がないなら、平壌宣言への調印は止めて帰りましょう」と大声をあげ、その直後の協議で、金正日総書記が謝罪しています。
安倍氏ら日本側が“期待”した通り、ウオッチャーから日本側の反応が即座に上げられたのでしょう。
北朝鮮ではありませんが、私も何年か前、ある国で不思議な現象に出くわしたことがあります。
報道各社による同行記者団としてチェックインした高級ホテルでは全員が階もウイングもバラバラな部屋に通されたのはおくとしても、ホテルの有線電話で訪問国のトップや要人の名前を口に出すたびに、ブツブツという雑音が発生。「盗聴されているんですかね…」とジョークを言うと、その直後になぜか通話が切れたことも。携帯電話もトップの名前を口走ったとたんに相手の声が遠くなったこともありました。
また、別の国のホテルでは、カバンのなかのファイルが“外出”し、翌日フロントに声かけてから外出すると、机の上に置いてあるという怪現象も。時差ボケによる錯覚とは思えないのですが…。(政治部次長 佐々木美恵)
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