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北朝鮮騒乱 金正恩「暗殺未遂」クーデター(1)
http://wjn.jp/article/detail/4656292/
週刊実話 2014年10月23日 特大号
北朝鮮に不気味な風が吹き始めた。金正恩第一書記の消息が、9月上旬から途絶えていることが大きな話題を集めてきたが、ここにきて国際社会を揺るがしかねない“一大人事”が報告されたからなのだ。
外務省関係者が言う。
「実は、韓国の脱北者団体が北から得た情報として、金正恩が心臓血管系統の疾患と肝機能の低下で脳に軽い麻痺が出ていることを報告。同時に正恩不在の間、秘書室長を務める金与正(キム・ヨジョン)が国務代行に決定し、9月6日に緊急労働党政治局会議を開いたことを伝えたのです」
この驚愕のトップ人事で、突如、脚光を浴びた与正氏は金第一書記の実妹。今年3月9日に行われた代議員選挙時に、「投票所を視察する金正恩に付き従う美女」として表舞台に登場したが、以来、その動向が注目されてきた人物なのだ。
「代議員選挙の際に与正は、崔竜海朝鮮人民軍総政治局長(当時)ら随行団の最後尾にいたが、その後は国営美女楽団の演奏会にも正恩夫妻と出席。秘書室長として、正恩の日程管理やファッションコーディネートまでしていることが判明した。さらに、昨年に米国のプロバスケット選手、デニス・ロッドマンを訪朝させたのも彼女の手腕だったことが発覚し、米国政府を驚かせたほどなのです」(前同)
また、北朝鮮ウオッチャーが解説する。
「年齢は25歳と26歳の2説あるが、幼少時に欧州への留学経験があり、英仏語もペラペラ。兄妹中で最も頭がいいと評判で、『男だったら、間違いなく金正日の後継者だった』との逸話がある。また、金第一書記に唯一、物が言える人物といわれ、3月の選挙時には党幹部らが代議員に推薦したが、金第一書記が『まだ早い』と一蹴し、秘書室長に収まった。副部長級のこの役職を得てからは、金体制を陰で支える実力者とみられていたのです」
だが、いかに副部長クラスといえども、突如行われたこの代行人事はあまりに不可解。そのため韓国公安筋には、同国の内情を伝える恐ろしい情報が飛び交っているのだ。
「党やこの人事を伝えた脱北者団体は、与正を北朝鮮のナンバー2と持ち上げているが、北の根っこは韓国と同じ男尊女卑で、女を代行に就けることなど通常あり得ない。これは党と軍部が主導した傀儡政権ともっぱらなのです。実際、北朝鮮がこの人事を断行しなければならなかった理由も、不確かながら我が国には寄せられているのです」(韓国公安関係者)
この人物によれば、その理由として急浮上しているのが、他ならぬ「金正恩第一書記の暗殺未遂説」だというのである。
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北朝鮮騒乱 金正恩「暗殺未遂」クーデター(2)
http://wjn.jp/article/detail/3384161/
週刊実話 2014年10月23日 特大号
韓国公安関係者が続ける。
「実は正恩が雲隠れする前には、『近く、クーデターが起きる』との情報が錯綜していた。というのも、正恩は昨年、張成沢元国防副委員長とその側近を次々に処刑。中国との貿易利権を一手に握っていた張氏の粛清に激怒した習近平主席が、北朝鮮への支援を打ち切る一方で、暗殺を指示したとの話が広まったのです。故に今回の第一書記の重篤ぶりは、中国の息のかかった軍の一部と張一派の残党が起こしたクーデターで、それが勃発半ばで鎮圧された結果ではないかとみられているのです」
何とも恐ろしい話だが、実際、こうした情報は他からももたらされている。語るのは、米国の動向にも通じた日本の公安関係者だ。
「『軽度の脳梗塞』との話がある一方で、『両足にヒビが入り、治療を受けた』との全く異なる情報も韓国筋には寄せられている。実際は、何が原因で金正恩が重篤なのかわからない状態なのです。だが、韓国より先にこの情報を入手した米CIAは興味津々。もしも二つの病状が同時に起きるとすれば、それは暗殺事件しかないとして、正恩が入院する平壌市内の『峰火診療所』を連日スパイ衛星で監視。9月下旬に診療所を訪れたロシア、イギリス、ドイツの混成医師団メンバーの素性を洗っているのです」
要は、米国も金正恩の病状とその要因に重大関心を示しているのだが、北朝鮮政府が沈黙を守り続けているために、いまだその裏付けとなる確証が得られていない状況なのである。
もっとも、気になるのはこの驚愕のトップ人事を断行した北朝鮮が、今後どうなるのかという点だろう。
軍事ジャーナリストがこう分析する。
「金与正の国務代行選出後、9月25日の最高人民会議で、金正恩の最側近とされる黄炳瑞朝鮮人民軍総政治局長が、国家最高指導機関である国防委員会の副委員長に選出された。これを見る限り、黄氏が与正を陰で操る体制が組まれたことは確実で、それは正恩が国務から遠ざかる期間が長いことを意味している。最高人民会議に出席するため訪朝した朝鮮総連議長が、いまだ日本に戻っていないのも国内が緊迫と取れ、北朝鮮の騒乱は予断の許さない状態が続きそうです」
また、前出の外務省関係者が言う。
「日朝合意で進められた拉致問題協議は、9月末までに調査内容が日本側に通知されるはずだったが、これが先送りされたのは陣頭指揮を執っていた金正恩が病に倒れたから。省内は『もはや拉致問題が進展することはない』と見ており、暗礁に乗り上げることが確実視されている。場合によっては、今後軍部が暴発する可能性もあるのです」
金王朝の没落で、指針を欠いた北が暴発しないことを祈るばかりだ。
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