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バドミントン会場 「風」巡り混乱
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140922/k10014794731000.html
9月22日 18時20分 NHK
インチョンアジア大会のバドミントンの会場で、競技や勝敗に大きく影響を及ぼす「風」を巡り、日本も含めた各国の選手やコーチから不満が相次ぎ、混乱が起きています。
バドミントンで使われるシャトルは5グラムほどで、風の向きや強さが競技に大きく影響することから、ショットの速度や精度など選手たちのプレーや、時には勝敗にも関わることもあります。
アジア大会のバドミントンの会場「ケヤン体育館」では、大会2日目の20日から競技が行われていますが、この会場内の「風」について各国の選手やコーチから不満が相次ぎ、混乱が起きています。このうち日本は21日、男子団体の準々決勝で韓国に敗れましたが、エースの田児賢一選手が臨んだ第1試合のシングルス戦で、試合途中で風が止まったり向かい風になったりしたということです。
また、同じ時間に隣のコートで試合をしていたインドネシアのコーチは「われわれにも問題のある風が吹き、混乱した。風は日本と対戦した韓国に有利に吹いたのではないか」と試合への影響を指摘していました。
一方、日本との試合にも出場した韓国のイ・ヨンデ選手は「風の影響でゲームがしづらかった。こんなに風が吹く体育館は世界的にあまりない」と話していました。
アジア大会はアジアの頂点を決めるとともに2年後のオリンピックにつながる重要な大会で、選手たちが最高のパフォーマンスを見せられるように適正な運営が求められています。
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手動で空調を調整
ケヤン体育館の施設管理の担当者はNHKの取材に対し、「組織委員会の指示で、会場の温度はシャトルがいちばんよく飛ぶと言われている24度に設定しなければならなかった。おとといの停電の影響で、きのうは節電対策として手動で空調をつけたり消したりしていた。きょうからは対策工事も終わり自動で温度調整ができ、会場内に吹いている風も安定している」と説明しました。
今までにない経験
田児選手は韓国との準々決勝での試合について「第1ゲームは風が吹いてなかったが、第2ゲームが始まって向かい風が吹き始めた。意図的なものなのか会場の気温が上がったためか分からないが戸惑った。今までにない経験だった」と試合のときの状況を振り返りました。
そのうえで「どのタイミングで風が変わっても、選手はそのための準備するしかない。この試合で学んだことを個人戦に生かしていくしかない」と話しました。
また、日本代表の舛田圭太コーチは「ベンチにいて風が吹き始めたことが分かり、第2ゲームが終わって本部席に確認にいったが『そういったことはない』という回答だった。たまたま韓国との試合で起きたことなのか疑問はある。同じ時間帯で試合をしていたほかの国にも有利不利の影響が出たと聞いている」と話しました。
抗議の考えなし
今回の風の問題について、日本バドミントン協会の今井茂満専務理事はNHKの取材に対し、JOC=日本オリンピック委員会に事実関係の報告を行った一方で、抗議する考えはないことを明らかにしました。
今井専務理事は「日本で行われる大会を含めて、どこの競技会場でも風が問題になることが多い。不利な風が吹いたとしてもそれに対処しなければいけないし、対処できる技術を磨いていかないといけない」と冷静に話していました。また、スポーツ倫理学が専門で早稲田大学スポーツ科学部学部長の友添秀則さんは「アウェーではいろいろなことが起こりうるということを学ぶよい機会になったのではないか。何が起きたのかは、その場にいた選手たちがいちばんよく分かっていると思う。敗れた日本の選手にとってはつらい経験だと思うが、今後の糧にしてほしい」と話しました。
そのうえで友添さんは、「日本はあまり目くじらを立てず冷静に対処すべきだと思う。東京オリンピックとパラリンピックの開催を控えるなか、日本がスポーツの成熟した国だと知ってもらういい機会にしてほしい」と話していました。
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バドミントン日韓戦で不可解な風、空調が変化
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2304618.html
アジア大会・バドミントン日本男子団体、韓国と対戦した準々決勝では、ある不可解な出来事が起きました。
日本のトップバッターはエース・田児賢一選手。相手は世界ランク7位のソン・ワンホ選手です。
田児選手は、第1ゲームを危なげなく先取。ところが、第2ゲームに入ると、流れが変わり、田児選手はソン選手の強烈なスマッシュを何発も浴びせられます。
試合の途中、田児選手が舛田コーチに指摘したのは、空調の変化でした。
「突然、風が強くなったり、逆のコートに行くと、止まったり、逆の風が吹いてきたり。ちょっと、私的にも疑問に思うところが」(日本代表 舛田圭太コーチ)
コートチェンジした第3ゲームもソン選手を止められず、2−1で逆転負け。その後も日本代表は激戦を繰り広げましたが、一歩及ばず、44年ぶりの表彰台を逃しました。
バドミントンのシャトルは軽く、風の影響を受けやすいため、向かい風になると圧倒的に不利です。
「2ゲームになったら、いきなり風が吹き始めたので。途中で風が変わるのもそうですし、そういうことは他の国ではないので」(日本代表 田児賢一選手)
「大会側には『エアコンのコントロールはどうなってるんだ』という質問は当然出している」(日本代表 舛田圭太コーチ)
空調の変化は意図的なものだったのでしょうか。舛田コーチは、日本オリンピック委員会に経緯を報告するとしています。(22日16:48)
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