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安倍首相(右)は、訪日したモディ首相とガッチリと握手した=1日、東京・元赤坂の迎賓館
【蠢く中韓】日印の友情と存在感が薄い中国 韓国は投資をしているけれど…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140919/frn1409191140001-n1.htm
2014.09.19 夕刊フジ
★(3)
天皇皇后両陛下は2013年11月30日から6日間、インドを親善訪問された。両陛下は、皇太子と皇太子妃であった1960年にもインドを訪問されているが、歴代天皇のインド訪問は初めて。同国南部の都市、チェンナイ(旧マドラス)にも足を延ばされて大歓迎を受けた。チェンナイには日立、ヤマハなど日本企業の進出が目立ち、工業団地がある。
「インドには3つの強みがある」と、モディ首相は力説する。「若い人口、民主主義、そして、豊富な資源である」と。
今年1月、安倍晋三首相は独立記念日に同国に招待された。8月下旬には、モディ首相が日本を5日間も訪問した。日印関係は熱く燃えている。
日本企業が「インド本社」を置くのは圧倒的に首都のニューデリーである。市内には日本人のたまり場、日本食材店、日本料理レストランがおびただしくある。ところが、世界中どこにでもある中華料理店は少ない。日本人村はあるが、チャイナタウンがない。
デリー周辺には、日本企業専用工業団地があり、スズキや本田技研工業は大工場を作って、二輪やスクーターを大量生産してきた。
西部のグジャラート州はモディ首相の地盤である。デリー近郊のニムナラ工業団地の成功に刺激を受けて日本企業の大規模誘致を決断した。「日本企業専用団地」の造成が近道という強い政治判断のもと、着々と準備を進めた。
このグジャラート州にはすでに、タタやフォードの工場もあり、ダイキン、日本通運なども操業中だ。中国企業はほとんど存在しない。
南部の都市、ハイデラバードのIT新都心は、若者たちがあたかもシリコンバレーのような、伸び伸びした環境の中で日夜、次の技術開発にしのぎを削っている。新設大学は日本が支援している。周囲には高層マンションが林立している。
キリスト教信者が多い沿岸部(特に西海岸から南端まで)は比較的民主化が進んでいて、西洋化している。
他方、デカン高原やアッサムの山奥、パキスタンに近い砂漠地帯などは、習俗も風俗、宗教まで異なり、州ごとに政令が違う。いや、インドは共和制である前に連邦国家、この点で米国の合衆国に似ている。
他にも、土地収用の困難さ、労働組合の強さなどインドには難題が多いが、世界第2位の人口、英語が通じるというメリットがあり、世界中から著名企業の進出が続いている。
事態の推移に慌てた中国は習近平国家主席が訪問したが、バランスを取ろうという政治的魂胆が見え透いている。
韓国は現代(ヒュンダイ)が熱烈な投資を続けているが、性能の悪さゆえに評判が極めて悪い。
■宮崎正弘(みやざき・まさひろ) 評論家、ジャーナリスト。1946年、金沢市生まれ。早大中退。「日本学生新聞」編集長、貿易会社社長を経て、論壇へ。国際政治、経済の舞台裏を独自の情報で解析する評論やルポルタージュに定評があり、同時に中国ウォッチャーの第一人者として健筆を振るう。著書に『2015年 中国の真実』(ワック)、『中国・韓国を本気で見捨て始めた世界』(徳間書店)など。
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