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コラム 平壌を訪れてみたら、北朝鮮もコリアだった(1) (中央日報日本語版)
http://www.asyura2.com/14/asia16/msg/227.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 9 月 15 日 21:41:05: igsppGRN/E9PQ
 

【コラム】平壌を訪れてみたら、北朝鮮もコリアだった(1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000015-cnippou-kr
中央日報日本語版 9月15日(月)13時14分配信


「遅れましたね。30分待ちました。また遅れたら、この国であなたにどんなことが起こるか誰にも分かりません…」。

ここでいう「この国」とは、朝鮮民主主義人民共和国だ。ガイドは厳しい表情で私をにらんだ。冗談のようではなかった。

1分後、ガイドは笑いながら話した。「ダニエル、私は言いすぎましたか?」。生まれて初めて安堵感の極限状態を私は味わった。だが30分後、バスの外の風景を写真で撮ろうとするとまた別のガイドが「いけません!」と言って私を阻止した。するとバスの中の一行がいっせいに拍手喝采で言った。「また引っかかりましたね」。

少なくとも私には、緊張感よりも楽しさを満喫できる旅行だった。いったい平壌(ピョンヤン)に行った理由は何か。英国のエコノミスト誌に書いた記事を見た北朝鮮の会社が私を招いたからだった。記事に出てくる大同江(テドンガン)ビールをほめて韓国ビールよりもおいしいと主張した(1つ強調したいのは、私は韓国が、ビールを除きほとんどすべての面で北朝鮮よりも上だと話したということだ)。

直接的に北朝鮮訪問の機会を用意してくれたのは、シンガポールに本部を置く朝鮮エクスチェンジ(CE)という会社だった。日程にはマーケティングについての講演や企業家精神についてのワークショップの参加が含まれていた。CEは北朝鮮の人々にビジネス・経済・法を教育している。

もちろん私は北朝鮮体制の「ファン」ではないが、北朝鮮の中に「積極的に飛び込むこと」が必要だと信じている。私は北朝鮮に良質の雇用が生まれて経済発展が実現するのに何か小さな寄与でもしたい。とにもかくにも北朝鮮は非常に貧しい国ではないか。私が選択した講演テーマは「アンダードッグ(underdog)がビジネス活動を促進するにはどのようにすべきか」だった。私の講演を聞く人々は、ほとんどが資金やビジネス原則についての基礎的な知識、世界市場の傾向に対する研究能力が不足しているということを考慮したテーマだった。

だが事実、北朝鮮では企業活動が増えている。国の底辺だけでなく中・上級のエリートの間でもそうだ。訪問期間に数多くの証拠を目撃できた。街中には当局の黙認のもとで小規模な市場が形成されている。平壌全域に高層ビルが増えている。特に平壌に住む外国人が「ピョンハッタン(Pyonghattan=平壌+マンハッタン)」と呼ぶ万寿台(マンスデ)がそうだ。労働力を提供するのは軍人だ。北朝鮮の国営メディアは実際に彼らを「軍人建設者」と呼ぶ。


          ◇

【コラム】平壌を訪れてみたら、北朝鮮もコリアだった(2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000016-cnippou-kr
中央日報日本語版 9月15日(月)13時15分配信

私が平壌で会った一番興味深い1人は、自身のビール会社を建設することを抱負にしていた。彼は北朝鮮ビール市場について大変な量の研究をすでにしてきた。北朝鮮に統計資料がほとんど皆無だということを考慮すれば、容易ではなかっただろう。北朝鮮には現在10のビール工場があるが、全てラガービールを生産している。エールビールで差別化を図ってみたらと彼に勧めた。

この若い友人は非常に賢かったし、難しい条件の中で努力していた。北朝鮮の状況が良くなって南北関係も十分に改善されれば、この友人と手を組んで最初の南北合作ビール会社を作ってみたらどうかという考えまで浮かんだ。

ところが政治問題を除いても、ほかの障害がある。北朝鮮に行って直接見ると過去60年余りの間に韓国・北朝鮮の間には大きな差が生まれた。すべてが私にはあまりにもなじんでいたと同時に、完全に「エキゾチック」だった。複雑な体験だった。特に言語の差が目立った。私が会った北朝鮮の人々はどんな単語が韓国でも同じものが使われるのか知りたいといった。半分ぐらいは違っていた。私はアイスクリームを北朝鮮で「オルムボスンイ」と呼ぶのか気になった。実は「エスキモー」と言っていた。こちらの人々は、公式用語「オルムボスンイ」の代わりにアイスクリーム会社名である「エスキモー」を選んでいたのだ。

北朝鮮は私が知っている韓国ではなかった。だが、北朝鮮はコリアであった。韓国と同じように、そこのおばあさんは「アイゴー」と声を上げたし、人々は川辺で焼酎を飲んでいた。韓国にいる時には私が全く気にも留めなかった日常的なことを北朝鮮で再び目にしたのだ。何かこみ上げてくる感情があった。何よりも私は残念だった。私の韓国の友人がここにきて、私が見たものを見られないということがた。

ダニエル・チューダー元エコノミスト韓国特派員

 

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