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笑顔で握手する習国家主席(左)と朴大統領。だが、両国間には抜き差しならない問題が… (聯合=共同)
中韓、張りぼての「反日共闘」 根深い民族間の軋轢、歴史認識でも対立
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140901/frn1409010830001-n1.htm
2014.09.01 夕刊フジ
「反日」で共闘関係を結ぶ韓国と中国。今年7月に閣議決定された集団的自衛権の行使容認について両国首脳がそろって日本にイチャモンをつけるなど、その蜜月ぶりが際立っている。韓国の観光業界で、中国人観光客がお得意さまになるなど民間レベルでの結びつきも強まっているが、領土問題や民族間の軋轢(あつれき)は根深い。「中韓同盟」は見かけだけで実のところ、張りぼて同然という。ノンフィクションライター・高月靖氏がリポートする。
「韓国はついに一線を越えたのか」
今年7月の中韓首脳会談をめぐり、こうした驚きの声が関係各国に広がった。韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、中国の習近平国家主席とともに、日本で閣議決定した集団的自衛権の行使容認について「憂慮」を表明したからだ。
北朝鮮の軍事的脅威に対して、日米と協力関係にあったはずの韓国。その露骨な中国への傾斜に「米韓同盟も揺るぎかねない」との懸念が韓国内外に広がった。
外交面以外でも中国依存は顕著だ。
観光業界に目を向けると、外国人観光客の主役は日本人から中国人に取って代わった。昨年、韓国を訪れた中国人は、前年比約50%増の430万人にのぼる。
だが、同時にこんな問題も生まれている。
「ある調査では、韓国で不快な思いをした中国人旅行者の数は、ほかの国に比べて4倍も多かった。その一方で、不法滞在目的の入国で摘発される中国人も増加の一途をたどり、韓国人が中国人に抱くイメージはネガティブな部分が大きい」(韓国在住の日本人メディア関係者)
韓国に住む外国人労働者で最も多いのが中国人で約半数を占める。外国人犯罪の検挙件数でもやはり中国人が約半数で最多という。
「韓国人の多くは、『経済発展で中国に先んじた』との意識が強い。そのため、単純労働者として入ってくる中国人を卑下する傾向にある。その上、犯罪沙汰などのトラブルも持ち込むものだから、厄介者扱いする人は少なくない」(同)
そうした意識を象徴する言葉が「チャンケ」。これは韓国人が中国人を侮辱して呼ぶ差別用語の一種だ。
「中国系の中高生が学校で『チャンケ』と呼ばれてイジメに遭う話もしばしば聞く。韓国には、中国に住む朝鮮系少数民族がよく出稼ぎに来るが、彼らも同じ民族でありながら、韓国人に『チャンケ』と呼ばれて、差別を受けることは多い」(同)
2010年には、中国政府が、この少数民族のために、スマートフォンなどでのハングル入力方式の国際標準規格を作ると発表した。
それに対して一部の韓国人が「民族の誇りであるハングルを中国が奪おうとしている」と猛反発。ある韓国人作家は、ツイッターで中国を「泥棒」呼ばわりし、「チャンケよ、そんなにハングルがうらやましいか」と罵倒したことがある。
火種はまだあり、島根県・竹島(韓国名・独島)の領有権で対立する日韓間とよく似た問題が存在する。
「中国の東北地方一帯にまで広がる広大な領土を有した古代国家の高句麗は、韓国人にとって民族の誇り。しかし、中国政府は2000年代以降、これを中国の地方政権とする歴史認識を支持しており、韓国との外交問題に発展している」(韓国の教育関係者)
領土問題では、北朝鮮と中国の国境付近にある白頭山(中国名・長白山)も有名だ。
「今年6月に、中国で人気の韓流スターが現地でミネラルウオーターの広告に出演したが、その商品ラベルの原産地名に『長白山』と書かれていた。その韓流スターは韓国式の『白頭山』でないのが許せず、契約をキャンセルしてしまったそうだ」(先の日本人メディア関係者)
「媚中」路線に舵を切った朴政権だが、行く手には無数の地雷が待ち受けている。
■高月靖(たかつき・やすし) ノンフィクションライター。1965年生まれ。兵庫県出身。多摩美術大学グラフィック・デザイン科卒。韓国のメディア事情などを中心に精力的な取材活動を行っている。『キム・イル 大木金太郎伝説』『独島中毒』『徹底比較 日本vs韓国』『南極1号伝説』など著書多数。
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