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2014年07月29日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆韓国の大型旅客船「セウォル号」沈没事件で、殺人罪などに問われた船長のイ・ジュンソク被告(68)ら乗組員15人の公判が7月28日、ソウル近郊の水原地裁安山支部で開かれ、救出された檀園高校の生徒6人の証人尋問が行われた。
救出された檀園高校の生徒6人と救出されず亡くなった多くの生徒との「運命の明暗」を分けたのは、「疑う心」だった。生徒たちは「その場を動くなとの放送が繰り返された。脱出しろという放送があれば、多くの人が船から出られただろう」と証言したという。
電車、船、飛行機に乗った場合、乗客は、運転士、船長、機長の指示に従わなくてはならない。事故が起きたときは、なおさらである。だが、運転士、船長、機長が、責任を放棄した場合、乗客は、どうすればよいのか。飛行機の乗客は、逃げ場がなく、絶体絶命で、いかんともし難い。電車や船の乗客は、電車や船から飛び降りれば、助かる可能性はある。
◆「セウォル号」に乗っていて、救出された生徒たちは、救出されなかった生徒たちより「ほんの少し」だけ船長を疑ったと思われる。「船はたちまち90度傾き、横にあった出入り口が上になった。友達が下から押し上げてくれて、出ることができた」と証言、船長の命令に反して、非常口を目指した。船体が90度も傾いて危機が迫っているというのに、船内放送は「その場を動くな」と叫び続けた。それを無視して助かったのである。
無責任な船長のイ・ジュンソク被告ら乗組員15人は、乗客をほったらかして、我先に逃げ出していた。イ・ジュンソク被告は、ズボンも穿かず、パンツ一丁というあられもない姿を映像にキャッチされていた。救出されたとき、イ・ジュンソク被告は「私のカネが、私のカネが」と喚いていたという。「セウォル号」の船員室には、「金塊50トン」が置かれて、どこかに運ばれる途中だった。それを船長のイ・ジュンソク被告ら乗組員15人は、知っていたのである。イ・ジュンソク被告は「私の金塊が、私の金塊が・・・」と喚いていたのであろぅ。多くの人命より、「金塊」の方が大事だったものと見られる。
◆船長であるイ・ジュンソク被告の言葉が象徴しているように、韓国民の間で拝金主義が、まさしく病的に蔓延していて、「モラルハザード」に陥っていることを示している。「金塊50トン」の所有者は、これを日本に売るつもりだったという。
朴槿恵大統領も、「金塊50トン」のことを知っていたらしく、沈没事件発生後、側近たちが引き止めるのを振り切ってすぐに現場に駆け付けた。その後もまたやってきている。だが、「セウォル号」の行方不明者の捜索や船体引き揚げについて、日本からの協力申し出をガンとして拒否してきた。「金塊50トン」を横取りされてはたまらないといった欲望が、ありありと滲み出ている感があった。
こうなると、国家最高指導者である朴槿恵大統領も、韓国民の多くから信頼されるのは難しくなる。たとえば、万が一「第2次朝鮮戦争」が勃発した場合、韓国民は、朴槿恵大統領の命令や指示に素直に従うであろうか。危機が迫ってきていても、「少しの疑い」を抱けば、命令や指示に対して、疑いの目を向けるかも知れない。そうなれば、今度は朴槿恵大統領と「セウォル号」の船長のイ・ジュンソク被告とが重なり合い、「トップの言う事は信じられない」と受け止めて、戦争勃発を信じず、結果的に戦争被害者を多数生むことにもなりかねない。トップリーダーが信を失った国家は、滅びるしかない。
【参考引用】時事通信社jijicomが7月28日午後4時19分、「逃げた乗組員に厳罰を=救出高校生、裁判で証言−韓国客船事故」という見出しをつけて、以下のように配信した。
【ソウル時事】韓国の客船「セウォル号」沈没事故で、殺人罪などに問われた船長ら15人の公判が28日、ソウル近郊の水原地裁安山支部で開かれ、救出された檀園高校の生徒6人の証人尋問が行われた。聯合ニュースによると、生徒たちは当時の状況を生々しく語り、「乗客を捨てて真っ先に逃げた乗組員たちを厳罰に処してほしい」と訴えた。
船室にいた女子生徒は「船はたちまち90度傾き、横にあった出入り口が上になった。友達が下から押し上げてくれて、出ることができた」と証言。「非常口に続く廊下で30人ほどの生徒が列をつくったが、救助隊は来ず、一人ずつ海に飛び込んだ。私が飛び込んだ後、波が非常口を覆い、約10人が取り残された」と声を震わせた。
別の女子生徒は「乗組員の助けは全くなかった」と陳述。「手が届くほど近くにいたゴムボートに乗っていた海洋警察官は、海に飛び込んだ人を助け上げるだけで、船内に友達がたくさん残っていると言ったのに、黙って見ているだけだった」と述べた。
生徒たちは「その場を動くなとの放送が繰り返された。脱出しろという放送があれば、多くの人が船から出られただろう」と語った。
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