http://www.asyura2.com/14/asia15/msg/802.html
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(回答先: 韓国の専門家、「日本の右傾化政策が韓国の中国びいきを招いた」―中国メディア 投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 7 月 19 日 19:54:05)
韓国国民大学金栄華教授の「韓国は以前より中国に対して友好的になり、日本に対してはさらに敵視するようになった」、「安倍首相の就任後、右傾化が進んだことで、韓国が中国寄りとなり、日本に反対するようになった。習近平国家主席と朴槿惠大統領の関係も非常に密接で、それが多くの政策を生む原動力となった」というような見立ては、外交に興味がある人ならほとんどがうなずく内容である。
しかし、そのような見立ては、あまりにも表面的なものと言える。
日本国民にとってはひどく迷惑な話だが、安倍首相が従軍慰安婦問題など歴史認識をめぐる言動で韓国や中国のみならず米国政界まで巻き込む騒動を起こしてきたのは、半分は本音とも言えるが(政治的に保守層の支持を固めるという大きな意義)、半分は「北東アジアの構造変化」の促進に尽くすという政治的目的が秘められている関連各国の支配層(米国を含み習主席・朴大統領・金第1書記)も公認の“右翼愛国的言動”とみるのが妥当である。
安倍首相は、まさに、金栄華教授が分析しているような政治状況を北東アジアに生み出すために“右翼愛国的言動”に勤しんだのである。
今にして思えば、第一次政権のときからすでに同じ目的で愛国保守っぽい言動を繰り返していたのだろう。
現在進行形の日朝国交正常化交渉も、「北東アジアの構造変化」を促進するための重要な一環として位置付けられている。
米国支配層は、従来の朝鮮半島分断固定化を前提とした北朝鮮敵視策ではなく、朝鮮半島の統一へと舵を切った。
朝鮮半島統一に向けたシナリオは既に動いており、歴史的に傷を持つ日本は、日朝国交正常化に伴う経済協力や戦後補償というかたちで主要な資金協力者となり、これまでの北寄りだった中国が韓国との政治的関係を深めることで南北の融和の大きな仲介者になるという筋書きである。
米国は、どの国に対してもニラミをきかせることができるバランサーとして、今後も北東アジアの重大な構造変化を支えていく。
中国が北朝鮮を軽視しているかのように見せているのも、安倍首相の猿芝居と同じで、韓国(国民)が抵抗感をそれほど感じないまま中国に傾いていけるようにするためである(北びいきが見え見えの中国に擦り寄りたいと思う韓国民は少ないだろう)。
北朝鮮は、中国のつれない動きの意図を知っているから、イライラしたり寂しくなったりはしない。
米国政権が歴史認識問題で日本を叱るのも、日中韓朝の微妙な関係にある北東アジアにとって、米国の存在が今でも重要なことを再認識させるためである。
中韓の関係も固まってきたし、対米お約束である日本の「集団的自衛権行使容認」も具体化の緒についたことで、既に軌道修正していると言えるが、安倍首相の言動はさらにリベラルなものに変わっていくことになる。
年内には、日中首脳会談と日韓首脳会談、さらには、日朝国交正常化の早期達成を目指す安倍首相の訪朝などが実現すると予測している。
詳細は、次に提示する参照投稿を参照していただきたい。
「「日中首脳会談」11月の実現に向け意欲 安倍総理:実施確定:高村氏の「もう靖国神社には行かない」発言を利用した“猿芝居”」
http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/520.html
「北ミサイル連発の狙いは「日本の“海外派兵要件緩和=集団的自衛権行使容認”政策」に対する援護射撃や祝いの打ち上げ花火」
http://www.asyura2.com/14/senkyo168/msg/582.html
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