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【コラム】習近平式「中国の夢」を警戒する=韓国(1)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140711-00000027-cnippou-kr
中央日報日本語版 7月11日(金)14時54分配信
習近平国家主席の訪韓中の発言には、彼が北朝鮮より先に韓国を訪問した狙いが何かが鮮明に表れている。多くの専門家が指摘するように、彼は日米と中国の激しい力比べで、韓国を韓日米三角安保構図から切り離して中国側に立たせようとしている。彼の「韓国先訪問」と韓国での魅力攻勢は、乱暴な軍事大国への道を疾走する日本とその背後の米国を同時に狙ったものだ。米国が韓国と中国が警戒する日本政府の集団自衛権行使決定を直ちに支持したことも、習近平の韓国懐柔作業の切迫感につながっている。
習近平は2012年11月に国家主席に就任した直後、共産党政治局常務委員6人を同行しながら国家博物館の常設展示「復興の道」を参観し、彼が考える中国の夢に関して意味深長な談話を発表した。「中華民族の偉大な復興の実現が、近代以降の中華民族の最も偉大な夢だ。この夢には数世代の中国人の念願が凝集されている」。
「復興の道」展は、1840年の阿片戦争以来、中国人民が屈辱と苦難の中から立ち上がり、民族復興の道を実現した足跡を見せている。中国の夢は内容上、失われた清王朝の領土復活の夢だ。彼はソウル大の演説でも中国の夢を語った。彼は中国九華山に入寂した新羅の王子・金喬覚(キム・キョガク)、唐で官職に就いた崔致遠(チェ・チウォン)、壬辰倭乱当時の明の朝鮮支援、白凡金九(キム・グ)の中国での独立運動を一つひとつ取り上げ、甘い言葉で韓国人を懐柔しながら中国の夢を売った。丙子胡乱と韓国戦争(朝鮮戦争)当時の中国の介入で韓国統一の機会が失敗に終わった話を抜いたのは、あやしい歴史歪曲だ。
中国の夢の実現を前面で遮るのが米国のアジア重視戦略だ。米国の度重なる否定と釈明にもかかわらず、中国はオバマ政権のアジア回帰を中国包囲戦略と認識する。習近平の訪韓に時を合わせて、安倍は豪州とニュージーランドに行き、米国が主導する中国包囲網の下の部分を完成する安保外交で米国を支援し、環太平洋での自らの存在感を高めた。
習近平は太平洋は両強大国を受け入れるほど広いという言葉で、太平洋を東西に分けて西太平洋を中国の勢力圏にするという意志を繰り返し宣言してきた。彼は5月にもアジア相互協力信頼醸成措置会議(CICA)で、アジアの安全はアジア人が守ろうと力説した。皮肉にもその主張は、1969年に米大統領リチャード・ニクソンがベトナム戦争の出口戦略として、アジア防御の責任はアジア人に返すという内容のニクソンドクトリンと一脈相通じる。
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【コラム】習近平式「中国の夢」を警戒する=韓国(2)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140711-00000028-cnippou-kr
中央日報日本語版 7月11日(金)14時54分配信
韓中蜜月を警戒する人たちは現在の韓中関係を、大きな青大将がウサギに巻きついている姿のようだと皮肉る。ぞっとする例えだ。しかし我々が1992年の修交後、最も近い韓中関係に陶酔し、香港、台湾、モンゴル、東・南中国海(東・南シナ海)の島嶼がすべてその地図に含まれていた清朝の乾隆帝(在位1736−95)時代の栄華を取り戻すという習近平の夢想に巻き込まれれば、南北、韓米、韓日関係は当分戻れない橋を渡る失策を犯すことになる。習近平の訪韓で経済協力と民間・学生交流のような韓中関係の下部構造がさらに拡大する見込みだ。我々は習近平式の中国の夢を警戒しながら、そのような実質的な関係の発展を北東アジアレベルのパワーゲームとは区別し、価値中立的、実用的に扱わなければならない。
言うまでもなく南北関係の改善、韓日関係の復元、韓米間の不同の安保協力は韓中関係に劣らず重要だ。中国が突然韓国に求愛作戦を展開するのも、米国があり、日本があるためだ。南北関係がある程度改善されれば、中国に対する南北の発言権も強まり、北朝鮮の中国依存度も大幅に低下する。やり方しだいでは、流動的な北東アジアの安保現実は、韓国には檀君以来の好機だ。
中国に中華民族中興の夢があるなら、安倍の日本にも戦争可能な軍隊を持つ東アジアのリーダーになるという夢がある。米中対決の大きな枠の中で、中国の夢と日本の夢が東・南中国海で衝突しながら破裂音を出す。中国と日本の夢が韓半島で衝突する事態を防ぐことが、韓国外交の難しいが切迫した課題だ。習近平が投じたアジアインフラ投資銀行(AIIB)提案も、中国の提案だからといって賛成してもならず、米国が反対するからといって拒否してもならない。あくまでも韓国の国家利益に合う決定をする必要がある。韓国は米国の中国包囲網に参加してもならず、華麗な修辞で包装された習近平の中華民族の偉大な夢に誘惑されてもならない。米日中が争う北東アジアの大きな流れを読む戦略的な視野が求められる。
金永熙(キム・ヨンヒ)国際問題論説委員
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