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対北朝鮮政策、「包容・圧迫」超えて変化導く「誘惑」を[中央日報]
2014年07月02日11時00分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
゙東昊(チョ・ドンホ)輸出入銀行北朝鮮開発研究センター所長は「北東アジア地域に、大韓民国の経済の未来の成長動力がある」と強調した。
韓国社会の北朝鮮議論は2通りだった。進歩は、南北間の和解協力を通じて北朝鮮を変化させなければならないと言ってきたし、保守は北朝鮮を圧迫して変化させるしかないとしてきた。ところが近頃、北朝鮮を見る韓国社会の見解に根本的な変化が感じられる。パラダイム(思考の枠組み)の転換というに値するほどだ。まさに「北朝鮮が韓国の未来」という考えだ。
3代にわたる世襲と社会主義を守る北朝鮮それ自体が韓国の未来だという話では決してない。韓国が抱えている問題を解いていくにあたり、北朝鮮の問題を根本的に解決しなければならないという考えが広がっているということだ。言いかえれば先進国の門の敷居の前で20年近く躊躇している韓国が、新たな飛躍を通じて名実共に先進国にステップアップするには、どうにかして北朝鮮を含めた「北東アジア全盛時代」を切り開かなければいけないという考えに、進歩や保守の中に共感する人が増えている。北朝鮮を変化させる方法論だけに限定した議論が、より広範囲で未来志向的な議論へと焦点を移しているのだ。
このように「北朝鮮思考」の転換に先頭に立ってきた人が、まさに輸出入銀行北朝鮮開発研究センター所長に新しく就任しだ東昊(チョ・ドンホ)梨花(イファ)女子大学教授(54)だ。゙教授は少し特異な経歴の持ち主だ。朴槿恵(パク・クネ)大統領がセヌリ党の大統領候補だった時期に゙教授は「大統領選挙キャンプ」の核心の1人だった。ところが選挙の最終段階でキャンプから離脱した。20年余り北朝鮮だけを研究してきた中堅学者がキャンプに関与するのを見て周辺では新政権で一役買うと予想されていた。しかし朴槿恵候補の勝利が予想された時点で゙教授はひそかに手を引いた。
「朴候補の当選がほとんど確実になると、次期政権での席争いが始まるのを見たくなかった。私は政策の開発には寄与するぐらいだった」というのがチョ教授の説明だ。「純真な人」だと言われ責められもするが我関せずの姿だ。誰が何を言おうど教授は依然として最も活発な北朝鮮研究者だ。゙教授の職責は梨花女子大北朝鮮学科長、梨花女子大統一学研究院長、首相室経済人文社会研究会理事、北朝鮮経済フォーラム会長に、今回新しく引き受けた輸出入銀行北朝鮮開発研究センター所長など大きなもののほかにも各種機関・団体20余りの諮問委員でもある。多く人が想像し難いほど忙しく過ごしている。
そんな゙教授が「北朝鮮が韓国の未来」というパラダイム転換の先頭に立っている。北朝鮮の変化についても楽観的だ。「今後100年後、50年後、近い10年後でも北朝鮮が今と同じだと思うか」という話題を、機会があるたびに投げかける。「滅びようが変わろうが、北朝鮮は国際社会に編入されるしかなく、それが韓国にとって飛躍のチャンス」という主張が後に続く。「対北朝鮮政策の焦点が金大中(キム・デジュン)・盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時は“包容”であり、李明博(イ・ミョンバク)政権時には“圧迫”だったとすれば、今は“誘惑”にならなければならない」と強調する。北朝鮮の変化を促進する環境を作ることに対北朝鮮政策の焦点を合わせなければならないという主張だ。
輸出入銀行(イ・ドクフン行長)は北朝鮮開発研究センター開所記念として2日、朝鮮ホテルでドイツのベルリン自由大学と共同で「統一基盤構築のための北東アジア・北朝鮮開発協力」をテーマに国際会議を開催する。
http://japanese.joins.com/article/224/187224.html?servcode=500§code=510
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