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【コラム】
韓日関係、このまま放置してはいけない(1)
2014年07月02日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/218/187218.html?servcode=100§code=140
先月16日、釜山市中区コモドホテルで「朝鮮通信使ユネスコ記録遺産登録韓国推進委員会」の発足式が開かれた。推進委員の末席に名前が入り、日帰りで釜山に行ってきた。釜山文化財団を中心に釜山地域の学界・文化界の関係者が朝鮮通信使の関連行事を韓日共同で開催し始めたのはかなり前のことだ。ユネスコ遺産登録は、2012年5月の公式提案後、両国政府が動くことを望む雰囲気だった。サッカーの2002年ワールドカップ(W杯)共同開催のように。しかし最近の冷え込んだ韓日関係のため、政府レベルの協力は考えられず、結局、民間が動いた。5月21日に日本で推進会が先に発足し、続いて釜山で発足式が開かれた。
意味は大きい。ユネスコ韓国委員会分科委員長でもある鄭在貞(チョン・ジェジョン)ソウル市立大教授はこの日の講演で、通信使記録の登録に関し、「地方(釜山)が立ち上がって中央を導き、民間の主導で政府を動かすという点で意味が深い」と評価した。両国推進委員会は学術会議、登録対象目録の整理などを経て、2016年3月に申請書を提出する予定だ。
ちょうど来年は韓日国交正常化50周年だ。通常の国の間なら、記念行事を企画して準備するのに奔走しているはずだ。しかし韓日関係には沈黙だけが流れている。沈黙の裏には、日本に対する怒り、韓国に対する“厭症”がある。日本の一般市民の間にも韓国に対して「もういい」「どうでもいい」という雰囲気が強いという。釜山の推進委員会発足式の4日後、日本では河野談話(1993年)検証結果の報告書が発表された。韓国は報告書の内容はもちろん、検証作業自体にあきれる雰囲気だ。発表後、日本政府の関係者が検証作業の真の趣旨として伝えてきた言葉はこうだ。「日本国内で多くの人が河野談話の根拠が弱いと批判するが、そうではないということを、そして韓国の圧力に屈服したものでもないことを示すことで、談話の信頼性を確保し、防御する作業だった」という。日本の右翼に対してならまだしも、韓国人にそのような説明が果たして有効だろうか。全く違う。
【コラム】
韓日関係、このまま放置してはいけない(2)
2014年07月02日 中央日報日本語版
http://japanese.joins.com/article/219/187219.html?servcode=100§code=120
21ページの報告書と日本の外相・官房長官・官房副長官補、検証チーム座長の記者会見内容を総合すると、強制連行はなかった、慰安婦の証言をすべて信じるのは難しい、文案は韓国と協議して作成した、日本は基金(女性のためのアジア平和国民基金)などで誠意を見せたが韓国が後に言葉を変えた、それでも談話の修正はしない、今後こうした点を国際社会に広く知らせる、などと要約される。韓国の慰安婦被害者団体が基金を受けるという意思を表明した一部の慰安婦の実名に言及したり、「汚い金を受け取るな」「受ければ売春婦であることを認めることになる」として苦しめたという部分については、「公式文書にこういうものまで入れたのは納得しがたい」(趙世暎東西大特任教授)という指摘がある。しかし安倍政権はすでに韓国側の声に耳をふさいでいるようだ。私が見るに、日本は談話を検証し、目は韓国に、耳は米国に焦点を固定したようだ。いずれにしても、慰安婦問題を形式的にでも解決する道はさらに遠ざかった。自動車でいえばバンパーの役割をしてきた韓国の知日派と日本の親韓派の立場はさらに狭まった。
両国間の感情の谷は悪化の一途だ。過去に目を向けてみよう。1598年11月、日本との7年戦争(壬辰倭乱・丁酉再乱=文禄・慶長の役)が終わった。日本は豊臣秀吉から徳川家康幕府に権力が移った。何度かの使節派遣を経て、朝鮮は1636年にまた公式的に通信使を日本に派遣する。倭乱からわずか38年。本人または親の世代の怨恨が残っていた。通信使の心情はどういうものだったのか。「壬辰の乱、誰も悔しくないはずはない」「我々の道を考えると、愧涙(恥ずかしい涙)を禁じえない」という、血の滲むような恨みが今まで詩文で伝えられている。しかし当時は満州で興起した後金(清)が朝鮮をにらんでいた時期だった。1627年に丁卯胡乱が起き、1636年には丙子胡乱という途方もない悲劇が朝鮮半島を襲った。国を安定させるためにやむを得ない国交の再開だったのだ。外交とはまさにここにある。大衆が好む話ばかりするのは簡単だ。そのような官僚・政治家であるほど、後の処理の時は尻ごみする。それで誰かが話した。「群衆の一番前に立ち、『あそこに敵がいる』と叫ぶその者がまさに敵だ」と。今日、日本政府が閣議で集団自衛権行使方針を公式議決し、一方では北京で北朝鮮と局長級協議を開き、明日は中国の習近平国家主席が国賓として韓国を訪問する。韓国の外交は壬辰倭乱直後に劣らない試験台に立っている。
ノ・ジェヒョン中央ブックス代表
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