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出入国管理局、陸路のビザなし入国者を拒否へ=国境での監視を強化
2014年5月14日 グローバルアジアニュース
http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=447&&country=2&&p=2
2014年5月13日、タイ英字紙と複数のメディアが報じたところによると、タイの出入国管理局は、タイにビザなしで入出国を繰り返す、いわゆるビザランの取り締まりを強化し、複数回に渡っている場合は、原則的にタイへの入国を拒否することを発表したという。
この数日、タイ在住の外国人は5月10日にネットで発せられた噂で、半ばパニック状態になっていた。それは、タイ北部チェンライ県メーサイ国境で、ミャンマー側のタチレクからタイに戻れない外国人(日本人を含む)が多数いるらしい、また、入国時に事前に取得したビザがない旅行者、特に過去何度もタイへ入出国を繰り返している人が入国を拒否されている、というものだった。
この噂を肯定する形で、今回、出入国管理局のトップが発言した。それによると、陸路によるタイへの入国は、原則的に事前にビザを取得していない場合は、これを拒否する。これより8月12日までに複数回の入出国を繰り返している場合は、OUT/INを意味するOIというスタンプを押し、それ以降、同様の入国を認めない。また同日以降は空路での入国も拒否できる、と言った内容だ。
さらに、空路での入国には復路の航空券の提示を求め、短期の観光を目的とした場合でも、目的地やその地域の何を見るかなど、ある程度の情報を聞くことになる。
出入国管理局では、特にラオス国境のノンカーイ、ムクダハーン、ウボンラチャタニー国境での監視を強化するとしている。対象となるのは、不法就労を疑える全外国人であり、また監視にあたる役人についても、不正のないように厳重に監視するとしている。
これらは、ノンイミグラント・ビザを取得している外国人には適用されないことと、外国のタイ大使館及び、領事館で正規に申請され取得した観光ビザを取得した外国人に対しても適用されない。
これまで、タイに就労している外国人であっても、正規に就労ビザを取得せずに15日から30日の期限ごとに出入国を繰り返すことが当たり前のように行なわれてきた。また、これまでも空路での入国には、復路の航空券の提示を求める規定があったものを厳格に実施することでもある。そして、第一の目的は、居住、就労とそれぞれの目的に見合ったビザを正式に取得させることであり、けっして一般の観光客に影響を及ぼすものではないとしている。
なお、発表を行なった出入国管理局の高官は、今回の処置に至るきっかけとして、先ごろ失踪、墜落したマレーシア航空機に、タイで発覚した偽造パスポート所持者が搭乗していたことをあげた。問題のパスポートは、タイ南部のリゾート地プーケット県内で盗難または偽造された疑いが持たれている。
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薄まる国王の存在感タイ情勢を覆う暗雲
次の焦点は、誰が暫定首相になるか
東洋経済 2014年06月09日 福田 恵介
http://toyokeizai.net/articles/-/39329
5月22日のクーデター後、首都バンコクをはじめとしたタイ国内は大きな騒乱もなく、平穏を保っている。クーデターを首謀したプラユット陸軍司令官(国家平和秩序評議会議長)はインラック前首相と反政府派のスティープ元副首相の双方のリーダーたちを一網打尽にしたものの、現在は釈放している。
2006年のクーデターで首相の座を追われたタクシン元首相が、現在まで続く国内対立の根源。同首相支持派と反支持派の対立を解消するという点では、06年のクーデターと同じ構図だ。反政府派はクーデターの実行を待っていたという声もある。
今後の問題は、次の暫定首相が誰になるかだ。プラユット司令官自身が就任するとの見方が強いが、「そうなれば、タクシン派が黙っていない。騒乱が再燃する可能性もある」と、タイ・コンケン大学客員教授として現地に滞在している、甲斐信好・拓殖大学教授は指摘する。
タクシン支持派が多い同国東北部には、農民を中心に100万を超える行動派がいるとされる。彼らの存在も不安材料のままだ。現在、軍はコメの買い上げ制度を実施し、農民の機嫌を取る一方、北部チェンマイやコンケンといったタクシン派の拠点を押さえるなど治安維持に努めている。
ただ、06年のクーデターと異なる点が気掛かりな要素だ。それは、タイ政治の要となるプミポン国王が高齢による健康不安を抱えていること。これもタイ情勢に暗雲を漂わせている。
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