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朴槿恵大統領が涙で謝罪しても相次ぐデマで国内は混乱続きだ(ロイター)
韓国社会で広がり続ける“デマの病巣” 朴氏謝罪も沈没事故は収束せず
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140531/frn1405311529004-n1.htm
2014.05.31 夕刊フジ
かつてない大惨事となった韓国の旅客船「セウォル号」沈没事故。朴槿恵(パク・クネ)大統領(62)は国民に謝罪して国家体制の改革に乗り出すことを宣言したが、社会の動揺は収まる気配がない。インターネットを中心に事故をめぐるデマが次々と流れ、新たな問題を引き起こしている。
「今度の事故にまともに対処できなかった最終責任は大統領である私にあります」
涙ながらにこう謝罪した朴大統領。真相究明委員会を立ち上げ、海洋警察庁の解体と新機構「国家安全庁」に統合することを示し、「必要ならば特別検察官を導入してすべての真相を明るみに出し、厳重に処罰する」とも述べた。
大統領が自ら謝罪するという異例の事態に発展したものの、いまだに混乱が続いている。
事故直後、偽ダイバーの女(26)がテレビ局でデタラメの情報を流して大騒ぎになったが、同様のケースが後を絶たないのだ。
「一度に大量の遺体を収容すると騒ぎになるので、わざとゆっくり作業している」とニュースサイトにコメントした37歳の女性が在宅起訴されたかと思えば、50歳の男性は「軍事演習で(セウォル号が)航路変更させられた」との事実無根の情報を捏造画像とともに流布し、検挙された。
保守系の女性政治家はツイッターで「政府批判の追悼集会に参加した人が、日当6万ウォン(約6000円)もらっていた」と発言し、マスコミに取り上げられるなど注目を集めたが、ほどなく「事実でなかった」として謝罪して書き込みを削除した。
在韓メディア関係者は「噂はネットだけではなく、現実の社会にも広まっている。『政府が遺体の収容を遅らせている』という話は、私も直接耳にした。政治やメディアへの不信が根強いことを感じる」と振り返る。
「政治的な狙いから意図的にデマを流している人がいるという報道がいくつもある。この背景の1つとされているのが、野党勢力による朴政権攻撃だ」と指摘するのは現地の事情通。
朴政権を追い落とそうとする左派勢力が、「セウォル号は米韓軍事演習のため急な航路変更を強いられて転覆した」などのデマを利用し、事故後の騒動の中で行われた軍事演習に、国民の怒りを誘導しようとする意図がみえるというのだ。
ただ、与党議員も似たり寄ったり。本物の失踪者家族を自らのフェイスブック上で「左派活動家が成り済ました偽者」と決めつけたある与党議員は、批判を受けて、自身で集めた動画や画像で反論を試みるが、これらの“証拠”が捏造だったことが発覚、警察に告発された。
韓国では、米国産牛肉輸入をめぐってデマが飛び交い社会が大混乱した「狂牛病パニック」(2008年)をはじめ、日本の福島第1原発の汚染水問題に絡んで悪質な偽情報が広まるなど過去、何度も情報リテラシー(情報を正しく扱う技術や能力)の低さを露呈してきた。
セウォル号の大事故でも、その病巣を再びさらしてしまったことになる。 (ノンフィクションライター・高月靖)
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