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朝日新聞等が銃殺されたと報じた金正恩氏の恋人は生きていた
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140531-00000005-pseven-kr
NEWS ポストセブン 5月31日(土)7時6分配信
北朝鮮の金正恩第一書記の元恋人とうわさされ、ポルノビデオの制作に関わったことで金氏の逆鱗に触れ処刑されたと報じられた人気歌手、玄松月さんの生存が確認された。北朝鮮の朝鮮中央テレビが5月16日に平壌で開催された「全国芸術人大会」に出演した玄さんの姿を報じた。
玄さんについては、昨年8月29日付の韓国紙「朝鮮日報」が「中国内の複数の北朝鮮消息筋」の話として、玄さんや北朝鮮の有名芸術家10数人が、わいせつ物を制作・販売した容疑で20日に公開銃殺されたと伝えていたが、憶測記事であり、誤報だったことになる。
これに関しては、朝日新聞(デジタル版)も昨年9月20日、芸術家らの処刑について「日韓両政府も事実関係を確認した模様だ」と報じており、日本メディアの北朝鮮情報の信憑性にも改めて「?」マークがついた形だ。
朝鮮中央テレビの報道によると、玄さんは大会に軍服姿で登場し、壇上の最前列に座り、「モランボン楽団団長」と紹介された。また、玄さんは「新時代の文化芸術が発展する道を明るくするためには、わが党と人民の最高指導者である敬愛する金正恩元帥さまに最大の栄誉と最も熱い感謝の言葉を捧げます」などとあいさつしていた。
韓国の北朝鮮情報のいい加減さは、以前からも指摘されていたが、朝日新聞もこれにのって報道をしていたわけだ。
この昨年9月20日付の記事は「正恩氏夫人に醜聞か 所属した楽団が解散、公開処刑も」との見出しで記事の冒頭では、「北朝鮮で8月、金正恩(キムジョンウン)第1書記の夫人、李雪主(リソルチュ)氏の不祥事が持ち上がり、事実を隠蔽するために関係者の公開処刑が行われた。李氏がかつて在籍した銀河水(ウナス)管弦楽団は解散したという。日韓両政府も事実関係を確認した模様だ」として、これに続いて、「最近脱北した北朝鮮高官が明らかにした」と付け加えている。
さらに、銃殺刑についても「正恩氏は李氏に関係する醜聞が外部に漏れることを懸念。8月17日に9人を逮捕した後、裁判にかけずに3日後の20日、平壌市の外れにある姜健軍官学校の練兵場で、軍や党の高位幹部や楽団関係者が立ち会うなか、9人を銃殺した」と伝えている。
ニュースソースである「最近脱北した北朝鮮高官」とはいかなる人物か、本当に銃殺は行われたのか──など、いまとなっては、記事には不明な点が多い。
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