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セウォル号事故の犠牲者家族に頭を下げて謝罪するKBSの吉桓永社長=9日(共同)
韓国公共放送KBS、崩壊危機! 沈没事故報道で大統領府介入か…社長の辞任要求
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140524/frn1405241530007-n1.htm
2014.05.24 夕刊フジ
韓国放送公社(KBS)が窮地に陥っている。旅客船「セウォル号」沈没事故をめぐる失言で辞任した報道局長が、大統領府(青瓦台)による番組内容への介入を告発し、労働組合が社長の辞任を求めているのだ。一部職員は業務放棄で抗議し、ニュース番組は短縮して放送せざるを得なくなった。朴槿恵(パク・クネ)大統領は事態沈静化に乗り出したが、朴氏自身に批判が直撃しかねない状況だ。
日本統治時代の朝鮮放送協会が前身のKBSは受信料を経営資金に充てており、日本でいえばNHKのような存在。韓流ドラマ「冬のソナタ」を放送したテレビ局だ。
そのKBSが激震している。
今月9日、金時坤(キム・シゴン)報道局長が、沈没事故の犠牲者について「交通事故死者数を考えるとさほど多くない」と発言し、辞任に追い込まれた。
ところが、金前局長は辞任当日、最後っ屁のように「権力の顔色をうかがい、報道本部の独立性を侵害した」として、KBSの吉桓永(キル・ファンヨン)社長の辞任を要求。16日には「青瓦台と吉社長から『セウォル号報道に関して海洋警察への批判を自制してほしい』と要請を受けた」と暴露した。
事実であれば、朴政権による「言論機関への不当介入」に他ならない。19日、同社の労組は吉社長が出勤するのを阻止し、番組製作も拒否。有名キャスターは出演拒否している。
このあおりを受け、同社の看板番組「ニュース9」(午後9時〜)は、60分の放送時間を20分に短縮されるなど、放送局としての機能がマヒした異常状態に陥った。
なぜ、このようなことが起きるのか。
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は「昔から、KBSではこんなことが頻繁に起きる」とし、こう続ける。
「KBSの経営陣は、常に政権寄りの報道姿勢を取る。左派の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領時代は、盧武鉉ベッタリだった。これまで政府介入疑惑が持ち上がっても、韓国国民は『ああ、またやっているのか…』となっていた」
ただ、セウォル号事故は韓国全体にショックを与えただけに、今回は国民の反発も大きい。
朴大統領は「放送を掌握する考えはまったくなく、法的にも不可能だ」と火消しに躍起だが、鄭●(=火へんに共)原(チョン・ホンウォン)首相は21日、青瓦台幹部がKBS側に「海洋警察が捜索に専念できるようにしてあげてほしい」と要請したことを認めた。他のメディアは「KBS社長は(朴氏にとって)政権創出の戦利品」(東亜日報)と報じるなど、追及姿勢を緩めていない。
KBSの労組は、ゼネスト突入の賛否を問う投票を行っており、27日までに投票が締め切られる。このまま機能不全が続けば、朴政権に打撃を与えかねず、6月4日投開票の統一地方選では与党候補が一層の苦戦を強いられそうだ。
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