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ベトナムの反中デモは激化し、台湾の自転車工場も焼き討ちされた(AP)
「中国孤立」が加速 ベトナムでも反中デモ激化 南シナ海でも暴力的覇権主義
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140515/frn1405151535009-n1.htm
2014.05.15 夕刊フジ
中国が南シナ海で暴走している。ベトナムと領有権を争うパラセル(中国名・西沙)諸島周辺海域で、強引に石油掘削を始めたうえ、フィリピンと領有権を争うスプラトリー(同・南沙)諸島で、勝手に滑走路建設に着手したのだ。地域の平和と安定を脅かす暴力的覇権主義に、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国をはじめ、日米両国も批判を強めており、ベトナムでは反中デモが激化した。今後、中国の孤立化が加速しそうだ。
「挑発的で攻撃的な行動で(他国は中国への見方を変えつつある)。中国の孤立が進んでいる」
ライス米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は14日、ワシントンでの集会で、中国をこう牽制(けんせい)した。
菅義偉官房長官も同日、「緊張を高めるような一方的な行動を慎み、法の支配の原則に基づいて行動すべきだ」と批判した。
ロシアによるクリミア半島併合に刺激されたのか、中国は最近、「力による現状変更」を強引に進めている。
パラセル諸島周辺での石油掘削だけでなく、スプラトリー諸島の暗礁を埋め立て、滑走路建設とみられる工事を始めたのだ。同諸島の軍事拠点化の動きとみられ、デルロサリオ比外相は「暗礁はフィリピンのEEZ(排他的経済水域)内」「国連海洋法条約違反だ」などと、中国に抗議した。
ベトナムでは、激しい反中デモが吹き荒れた。
首都ハノイの反中デモが各地に広がり、南部ビンズオン省の工業団地で13日、中国系企業の工場労働者ら数千人が「中国は出て行け!」などと書いた横断幕を掲げてデモ行進。10以上の工場が襲撃・放火された。14日には北部タイビン省、中部ハティン省にもデモが広がった。巻き添えで、ビンズオン省の日系企業の工場にも被害が出た。
「反中」感情の高まりをどう見るべきか。
国際政治学者の藤井厳喜氏は「中国は、オバマ米政権を『どうせ、何もできない』と軽視して、南シナ海での覇権拡大に乗り出したのだろうが、裏目に出つつある」といい、こう続ける。
「これまでASEAN諸国は、中国との距離感からバラバラだったが、現実の脅威を目の当たりにして結束せざるを得なくなっている。フィリピンは米国と新しい軍事協定を結び、ベトナムも今後、米国との距離を縮めるだろう。インドネシアは日本に対して『海上パトロールで力を借りたい』と打診してきている。中国としてはASEANの結束を防ぎ、各個撃破する戦略だったが、完全に失敗した。『対中包囲網』ができ、さらに孤立化するだろう」
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