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ベトナム沿岸警備隊の船に体当たりする中国海警局の艦船(ベトナム政府提供・共同)
【スクープ最前線】中国軍、南シナ海で独断暴走か 習体制の転覆狙う動きも…
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140514/frn1405141140002-n1.htm
2014.05.14 夕刊フジ
中国の暴走が止まらない。ベトナムと領有権を争う、南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島の周辺海域で、強引に石油掘削を始めたうえ、中止を求めるベトナム船に中国公船が何度も体当たりするなど、暴力的行為を繰り返しているのだ。12日には、中国公船の放水攻撃に、ベトナム船も放水で反撃した。ASEAN(東南アジア諸国連合)など、国際社会が猛反発する異常行動の背景には、習近平国家主席が直面する体制危機があった。ジャーナリストの加賀孝英氏が緊急リポートした。
「今回の掘削強行や公船による体当たりは、現場の軍部らが、習氏率いる中国政府を無視して、独断専行、暴走したとみられている」「直後にみせた政府や軍部の狼狽(ろうばい)ぶりは異常だ。何かが起こっている」
旧知の外事警察関係者はそうもらした。
中国の常軌を逸した凶行に対し、日米両国が非難しただけでなく、ASEAN諸国も11日、ミャンマーの首都ネピドーで首脳会議を開き、名指しは避けながらも「緊張を一段と高めるような行動を控えるよう要請する」と、中国を牽制(けんせい)した。
当たり前だ。ベトナムが公開した映像は、中国に「気は確かか!」と怒鳴りたくなるほどひどい。同海域では、中国側の約80隻と、ベトナム側の約30隻が対峙しているが、掘削中止を求めるベトナム船に対し、中国公船は放水を加えただけでなく、船舶の急所といえる横っ腹に体当たり攻撃まで繰り返していた。死者が出なかったことが不思議なくらいだ。
自国の権益拡大、領土・領海の拡張のためなら国際法も平気で無視する。「ベトナム側が180回以上、衝突してきた」などと、デタラメな言い訳をしても恥じない。こんな中国の暴挙は断固許してはならない。
だが、驚かないでいただきたい。仰天情報がある。
今回の暴挙には、習体制転覆を狙う動きが関連しているという。以下、複数の中国政府や人民解放軍関係者らから得た情報だ。冷静に判断していただきたい。
「中国政府や公安当局は、習氏と側近らの暗殺テロ情報におびえている。背後には、習体制転覆を狙う一派が絡んでいる。事実、これまで習氏には暗殺未遂事件が何度かあり、身辺警護を強化している」
「薄煕来・元重慶市党委書記(収賄罪などで無期懲役確定)や、汚職容疑で『5月初めには逮捕』といわれた周永康・元共産党政治局常務委員につながる筋だ。軍や警察の『影の軍団』が動いている」
その軍団が、習氏に公然と牙を剥いたという。情報はこうだ。
「周氏の逮捕は、習政権が“公約”した腐敗撲滅の象徴だ。できなければ習政権は終わる。ところが、ここにきて党や軍の幹部らが『周逮捕阻止』に公然と動き始めた。『(周氏に近い)江沢民元国家主席が裏で糸を引いているのでは』とささやかれている。このままでは習氏は危ない」
実は、周氏は「中国の石油業界の大ボス」と「公安(警察)部門のドン」という2つの顔を持つ。今回のパラセル諸島周辺海域での暴走は、突然の石油堀削をきっかけに始まった。一連の出来事は、すべてリンクしている可能性が極めて高いのだ。
日本の公安関係者がいう。
「世界中で、中国の工作員による活動が異常なほど活発化している。日本にも約5万人の工作員がおり、やはり動きが激しくなっている。習体制の危機で何が起こるか想像もつかない」
安倍晋三首相が、集団的自衛権の行使容認を進めているのは、ある程度、こうした情報を得ているからだ。さらなる中国情報の収集と分析強化が必要だ。一瞬たりとも、警戒を怠ってはならない。
■加賀孝英(かが・こうえい) ジャーナリスト。1957年生まれ。週刊文春、新潮社を経て独立。95年、第1回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム大賞受賞。週刊誌、月刊誌を舞台に幅広く活躍している。
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