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旅客船沈没:「セウォル号は韓国の自画像」
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/07/2014050701451.html?ent_rank_news
在米ジャーナリストの文章がネット上で話題に
「国民意識に革命的な変化がなければ、大韓民国号が沈没」
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などのインターネット上で6日、沈没した旅客船「セウォル号」が「韓国の自画像だ」という文章が話題になった。米国在住のジャーナリストで、インターネット新聞「ニューデイリー」のコラムニストを務めるチョ・グァンドン氏(69)が書いた文章で、「セウォル号は韓国社会のさまざまな不条理や問題点を併せ持っている」という内容だ。
チョ氏は慶煕大学を卒業後、1973年に韓国日報に入社し、79年から81年まで米国シカゴ支社の編集局長を務めたが、5・18光州民主化運動(1980年5月18日に光州で起こった民主化要求。光州事件)に関する報道が問題になり退職した。その後、韓米テレビの副社長や、シカゴ・ラジオ・コリアの社長などを務めた。
チョ氏は問題の文章で「船を守らなければならないという名誉や責任をかなぐり捨てた船長や船員らは重い罰を受けなければならないが、この船長や船員らは特に突出した変人というわけではなく、韓国社会を支配している意識や文化の産物だ」と指摘した。その上で「意見が異なる人には集団で言葉の暴力を加え、自己主張のためには相手の人格を傷つける行為もいとわない集団リンチ文化、ごり押し文化の狂気社会では、真っ当な人間形成、自分を犠牲にしてまで他人を救う崇高な人間精神が育まれるのは難しい。法や規則を守らないのは、何もセウォル号だけではない。韓国社会のあちこちに不正腐敗が山積しており、物事を適当に済ませて安逸に過ごす風潮や形式主義がはびこっている社会には、『もう一つのセウォル号』が時限爆弾のように待ち構えている」と警告した。
米国のオバマ大統領が来韓したとき、朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が青い服を着ていたとして論議を呼んだことや、教育部(省に相当)長官が現場でカップラーメンを食べていたとしてメディアが問題視したことなども指摘した。チョ氏は「感情とごり押しが氾濫している。本質から外れ、枝葉末節に難癖をつけることもまた、韓国の姿だ」と指摘した。さらに犠牲者の遺族や行方不明者の家族にも苦言を呈した。チョ氏は「命懸けで救助活動を行っている人たちに対し、なぜ早く結果を出せないのかと絶叫するのは、せっかちな意識を反映するものだ。子どもの死に直面する中でも、抑える姿勢を見せることで、家族の死はより崇高なものとなり、感動も深まるものだ」と主張した。また「現地に行った首相に水を掛けたり、大統領に罵声を浴びせたり、大統領からの弔花を片付けるという行動は品格を落とすものだ」と述べた。
チョ氏は「事故の収拾をめぐる無能さや救助の遅れを非難する前に、また船長や船員らに石を投げる前に、自分はこの場から解放されるのかということを考えるべきだ。国家の危機が訪れたとき、命を懸けて守ろうとする献身的な姿勢や愛国心があるのか、自らに問い掛けなければならない」と主張した。その上で「国民の意識が変わらなければならない。国民の意識や文化に革命的な変化がなければ、さらに重大な大韓民国号の沈没まで起こりかねない」と警告した。
キム・ギョンウン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/05/07
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国際フェリー船齢平均22年、深刻な老朽化
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/08/2014050801220.html
本紙が全数調査、セウォル号より古いものが半数以上
10時間漂流した船舶も
業界「交換する余裕ない」、海洋水産部「大きな問題ない
旅客船「セウォル号」沈没事故を受け、韓国沿岸を航行する国内旅客船が老朽化しているという指摘が相次いでいる中、年間270万人以上が利用する国際フェリーも老朽化が深刻な状況にあることが分かった。
本紙が7日、韓国国内の6港と中国・日本・ロシアを結ぶ国際フェリー29隻(21航路)を全数調査した結果、平均船齢は22年に達することが分かった。
全29隻のうち、1994年建造で今年が20年目だったセウォル号より古い船は半数以上の17隻に達した。沿岸旅客船のうち船齢20年を超える船舶が24%(173隻中42隻)であることを考えると、国際フェリーの方が老朽化が深刻な状況だ。
全29隻中、韓中航路で就航する15隻(平均船齢22.3年)は全て建造から18年以上の老朽船だった。最近に作られたのは1996年10月に進水したニュー・ゴールデン・ブリッジ5号(仁川−青島)くらいで、80年代に建造され25年以上たった船も15隻中6隻に上る。中国との間を往復する15隻は全てセウォル号同様、貨物と乗客を一緒に載せるカーフェリーであるため、過積載によるリスクを常に抱えている。
韓日航路の12隻も平均船齢は21.5年に達する。そのうち高速船コビー3号(釜山−博多)とコビー5号(釜山−対馬)は77年に建造された船齢37年という国内最高齢の旅客船だ。東海岸の束草からロシアに向かうカーフェリー2隻も共に船齢20年を越えている。
古い旅客船が国際航路に多いのは、国際条約に船齢制限が事実上ないからだ。沿岸旅客船は30年という船齢制限があるが、国際フェリーは社団法人「韓国船級協会」が検査後に安全証明書を発行すれば30年以上運航できる。しかし「韓国船級協会は旅客船を所有する会社の便宜を図って安全証明書を乱発しており、海洋水産部(省に相当)もこうした状況を放置しているのではないか」という指摘もある。建造37年のコビー3号は、2010年に主要部品が外れた状態で出港して10時間漂流するなど、数回トラブルを起こしている。
国際フェリー業界では「新しい船舶と交換するだけの余力がないため、老朽船を投入するしかない」と説明する。韓中航路の15隻中、最も小さい旅客船(1万2304トン)はセウォル号(6825トン)の約2倍で、1隻当たりの交換費用は1000億ウォン(約100億円)以上と推算される。
海洋水産部は「国際フェリーは救命ボートを定員の125%(沿岸旅客船は100%)が乗れるよう備えなければならないなど、厳しい安全基準をクリアしているだけでなく、相手国の港湾当局から国際的な安全規則を遵守しているか監視・指導を受けているため、大きな問題はない」との見解を示している。
孫振碩(ソン・ジンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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ソウル地下鉄事故:鉄道安全監督官、日本120人・韓国5人
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/07/2014050700660.html
政府安全企画団も臨時組織
国際基準で管理する航空分野とは対照的
2日に発生したソウル地下鉄2号線の事故をきっかけに、国土交通部(省に相当、以下国土部)やソウル市など鉄道監督機関の安全点検システムも俎上(そじょう)に載せられている。
鉄道は安全監督官の数も少なく、別組織として管理・監督できる専門機関もない。政府は2011年、韓国鉄道公社(KORAIL)光明駅で発生した韓国高速鉄道(KTX)脱線事故後、国土部に鉄道安全企画団を設置したが、それから3年たっても定員のない臨時組織として運営されているままだ。当初は10の鉄道安全関連分野から安全監督官を2名ずつ、合計20名を選ぶことになっていたが、現在はたった5人。その5人が全国のKTX・セマウル号・ムグンファ号・地下鉄を運営する14社を監督しているのだ。国土部によると、日本や英国は120人、米国では約400人の安全監督官が活動しているという。日本の鉄道は韓国より約6倍、英国は約9倍長いが、これを考慮に入れても人員数が足りないのは明らかだ。安全企画団で鉄道関連の経歴を持つ職員も安全監督官など7人だけで、あとの21人は1−2年ずつのローテーション勤務のため専門知識や経験の蓄積が難しい。
これは、国際民間航空機関(ICAO)の基準に基づき管理されている航空分野の安全管理とは対照的だ。航空分野では専門職として特別採用された国土部安全監督官17人が国内8つの航空会社で勤めながら点検表に基づき随時点検している。ソウルと釜山に地方航空庁をそれぞれ置き、小型航空機会社など70社を個別に管理・監督している。昨年の安全監督官17人の航空安全点検回数は2042回(特別監督回数を除く)に上る。
このようにお粗末な安全点検のせいか、ソウル市は先月29日から四日間にわたり上往十里駅の信号機故障に気付かなかったという。鉄道専門家は「韓国の鉄道は現在、KORAILやソウルメトロなどの運営会社が維持・補修をし、国土部とソウル市が書類で維持・補修履歴を確認する程度」と話す。これについて、国土部関係者は「現在の人員で現場の点検をするのは事実上、不可能だ」と言った。
しかし、鉄道専門家は「事故が起こるたびに国土部長官や次官が現場をチェックする方式では問題が解決できない。常時点検を行えるシステムを作るべきだ」と指摘する。
韓国交通研究院の関係者は「事故を防止するには、発生した事故を記録・分析し、データベース化しなければならないが、現在のシステムは事故が起こっても事態収拾で手一杯になっている」と言った。これについて国土部のハン・ドンミン鉄道技術安全課長は「人手不足なのは事実だが、航空業界の安全管理をモデルにして対策強化に努力している」と答えた。
崔鍾錫(チェ・ジョンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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