01. 2014年4月29日 22:24:04
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TV番組で住民が跪いて哀願「川の汚染、解決してください」・・・地元副区長「その川、よく知らないんです」=中国・江蘇2014-04-28 17:15 ◐http://image.searchina.net/nwscn/0/6/7/1531067.jpg 江蘇省で25日に放送されたテレビとインターネットの生放送番組でハプニングが起こった。同省淮安市市政府各部門の責任者、担当者が住民の訴えを聞く番組だったが、登場した住民女性がステージの上で市環境保護局局長らに向かって跪(ひざまず)いて川の汚染問題の解決を訴えた。会場には女性が住む清浦区の史衛東常務副区長もいたが、問題の川について「そういう川があったのは、よく知らなかったんですけど」などと発言したので、インターネットでは、ビェン局長の発言について、あまりにも無責任などとする批判が殺到した。 女性は男女の司会者に呼び出され、客席からステージ上に登った。女性の出演そのものはハプニングではなく、番組の進行で予定されていたと考えられる。女性はマイクを渡される前からかなり興奮しており、泣きながら市内を流れる柴米河の汚染のひどさを訴えた。 女性は司会者に黒く濁った水の入ったペットボトルを渡した。柴米河の水という。女性が泣きながら訴え続けているので、司会者は「落ち着いてくださいね。この問題は必ず解決しますから」などとなだめた。 男性司会者がペットボトルのふたを開けて臭いを嗅いだ。「非常に臭いです」と言って、ステージに設けられた席に座る同市環境保護局のビェン愛武局長らに手渡した。司会者が「この女性は泣いて訴えました。関係部門には真に解決してもらえるはずです」と言い、女性に改めて「何かほかに、訴えることはありますか」と尋ねた。女性はビェン局長に向かっていきなり跪いて、問題の解決を哀願した。 司会者がすぐに女性を立ち上がらせたが、女性は再び涙を流し、「毎日、臭うんです」、「私自身のためではありません。私は歳もとりましたから死んでも構いません。でも、子どもがいるんです。こんな土地で成長せねばならないんです」、「だれも、こうやって局長に訴える勇気はありません。だから、私が来ました」などと訴えた。 司会者が「この問題は必ず解決しますから」などと女性をなだめたが、女性は顔を覆って泣いた。司会者は会場にいた清浦区の史常務副区長に、「今、女性がステージで泣いて訴えました。あなたにも、お感じになったことが多いでしょう」と発言を求めた。 史常務副区長は、「このような活動に参加したことは、私にとって極めて深刻な教育でした」と発言。さらに「われわれの清浦区に、このような川があったと言うことは……」と言いかけたところで、司会者が「あなたは、この川のことを知っていましたか」とさえぎって問いかけると、史常務副区長は「よく知りませんでした」と答えた。 史常務副区長は続けて、国家の生態保護区の近くにこのような川があったことは、まことに残念、残念なことです」と述べ、改善を約束した。 史常務副区長は「汚染源への対策が必要」、「とにかく汚染源が問題であり」などと繰り返すと、今度は女性司会者が割って入って「さきほどの女性の代わりにうかがいます。庶民にとっていつごろ改善が、目に見える改善がなされるのでしょう」と質問。 史常務副区長は「今言えることは、とにかく早くです。それだけです」と回答。男性司会者は「ふつうなら私は、『とにかく早く』では納得できないのですが、今回は、これ以上(具体的な約束)は無理なようですね。なぜなら、あなたは今のところ、状況をご存知ないのですから」と述べた。 司会者は史常務副区長に対して「河川の環境問題は、建物を撤去するようにはいかな。取り壊せば済むということではありません。時間が必要です」、「先ほどの女性に今度出演していただく機会があれば、今度は笑顔を見せてもらえるようにしてください」と史常務副区長にに注文をつけて、別の話題に移った。 簡易ブログの微博(ウエイボー、中国版ツイッター)でも、同番組の話題が取り上げられた。寄せられた書き込みの多くは「こんな区長(常務副区長)がいるなんて、震えがきた」、「こんな無責任な指導者はクビにしろ」など、史常務副区長への批判だ。 「柴米河の問題ではうらやましいよ。跪いて訴える市民がいるんだからな。汚染問題で淮安はいつも、全国一になるからね。まだなんとかしなきゃいけないことは、多いんだよ」といった書き込みもある。
********** 同番組はテレビとインターネットで実況生中継された。柴米河の汚染問題の解決を訴えた女性は日焼けしており、農業など屋外での仕事に従事する人と思われる。標準語で話したが、かなり“なまり”がある。ステージでいきなり跪くなどで司会者などを困惑させたが、「庶民は本当に苦しんでいる」ことが伝わってきた。 環境局のビェン局長は、同じく市の環境部門の代表と思われる2人ともに、計3人で出席した。女性が涙ながらに訴えている際の様子も放送されたが、ほとんど無表情で、うち1人は「いやそうな顔」としか見えない表情をするのが映し出された。 史常務副区長は、反省の弁を述べたが、「紋切型」の表現に終始したと言わざるをえない。 司会者2人は、史常務副区長にかなりするどく「切り込んだ」。抽象的な弁解をそのまま受け入れるのではなく、「あなたは状況を知らないのだから」と、事実上のかなり厳しい批判をした。(編集担当:如月隼人) ◐http://news.searchina.net/id/1531067 |