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イスラエル軍は5月15日、被占領西岸地区でデモを弾圧した際、2人の若者(1人は10代)を殺害し、また複数の負傷者も出し、パレスチナの抗議者への実力行使の無軌道ぶりを、相変わらずさらけ出した。
オフェール軍キャンプ周辺であったデモは、 ナクバ(1948年にパレスチナ人たちが土地から追い立てられたこと)を追悼すると同時に、パレスチナ人被拘禁者約125人との連帯を表す意図があった。この被拘禁者たちは、イスラエルによって起訴なしに勾留されており、拘禁に抗議して22日間のハンストをしていた。
軍と国境警察は投石する抗議者たちに対して、致死的な武力を含め、過剰な実力行使をした。防備を固めた軍キャンプ内もしくは近くにいた兵士や警察官の生命を、抗議者たちが脅かすことはありえなかった。
本日のデモで2人のパレスチナ人が殺されたというニュースは驚くべきことだ。イスラエルによる占領や差別的政策、土地の没収、違法な入植地の建設に抗議するパレスチナ人たちに対して、軍はくりかえし極端な暴力を行使してきた。 被占領パレスチナ地域とイスラエルでの抗議者たちに対する軍の不必要で過剰な実力行使は容認されないし、即時停止すべきである。
イスラエル当局は、自らの軍の行動が人権を尊重し保持しなければならない。 アムネスティ・インターナショナルは、これらの死傷事件の、迅速かつ独立的で透明な捜査を求める。
アムネスティは、2014年2月に発表した報告書「Trigger Happy: Israel’s excessive use of force in the West Bank(撃ちたがり:西岸地区におけるイスラエル軍の過剰な実力行使)」において、過去3年間繰り返されてきた被占領西岸地区での過剰な武力行使や、子どもを含むパレスチナ民間人多数が違法に殺害されてきたことを記録した。
イスラエルは、軍や警察が実力行使する際には、国際基準を厳守して生命権を尊重し国際法の義務を果させる必要がある。また、平和的集会をパレスチナ人が行う権利や人権侵害の犠牲者とその家族が十分な補償を得る権利を保障しなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2014年5月15日
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0519_4604.html
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