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【ドネツク(ウクライナ東部)真野森作】ウクライナ東部のドネツク、ルガンスク両州での親ロシア派勢力による独自の住民投票から一夜明けた12日、ドネツク市中心部では「賛成多数」との結果発表にも祝賀ムードはなかった。多くの若者の口からは地域の不透明な将来への不安が聞かれた。
投票用紙が市販のコピー機で手作りされ、同一人物が複数回投票する姿が欧米メディアに捉えられるなど選挙はずさんな管理の下行われた。親露派勢力が自称する「ドネツク人民共和国」選管は、住民投票で賛成が89.07%に上ったと発表した。だが、若者たちは冷めていた。
「暫定政権は国民に銃を向けた。そして『ドネツク人民共和国』は組織体を成していない。どちらにも問題がある」。ドネツク市中心部にあるドネツク国立大学。外国語学部1年のニキータ・ダニリチェンコさん(18)は憤りをあらわにした。投票はボイコットしたという。1991年のウクライナ独立後に生まれた若者たちの間では、暫定政権への不満だけでなく、「独立」の具体像を示せずいたずらに対立を激化させる親露派への不信もある。
地区別総生産では首都キエフに次ぐ一大重工業地帯だが、政府への不満の声も根強い。中には、「独立して関税同盟(ロシア主導の経済ブロック)に加入するのが良い」と話す学生もいた。
こうした状況について、文学部のアレクサンドル・コラブリョフ教授は「問題の根本にはウクライナの西部と東部の根深い歴史的な対立があり、『時限爆弾』が破裂してしまったような現状だ。多様性のある国家を統治する知恵の足りなかった政治家たちに責任がある」と指摘した。
http://mainichi.jp/select/news/20140513k0000m030124000c.html
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