【5月11日 AFP】ドイツを訪問したフランソワ・オランド（Francois Hollande）仏大統領とアンゲラ・メルケル（Angela Merkel）独首相は10日、会談後に共同声明を発表、ウクライナで今月25日に実施予定の大統領選を妨害すれば、ロシアは「相応の結果」に直面することになると警告した。

 欧米各国がウクライナを二分しかねないと懸念する同国東部での「違法な」国民投票を翌日に控え、ロシアに対する外交圧力をさらに強めた形だ。

 両首脳はまた、親ロシア派勢力が掌握しているウクライナ東部の各都市で軍事作戦を続行しているウクライナ軍に対し、大統領選までに攻撃を中止するよう呼び掛けた。

 欧米各国はウクライナの大統領選が実施不可能な状況になった場合、景気後退入りしたとみられているロシア経済全般に影響を及ぼし得る制裁を検討しており、今回の警告は、その実施の可能性を改めて示唆したものといえる。

 ただ、ロシアのウラジーミル・プーチン（Vladimir Putin）大統領は7日に条件付きでウクライナの大統領選を支持する意向を表明しており、欧米寄りのウクライナ暫定政権に軍事作戦の中止を求めた今回のオランド大統領とメルケル首相の呼び掛けは、プーチン大統領の主張に同調したものとなった。(c)AFP/Max DELANY with Nicolas MILETITCH in Donetsk

http://www.afpbb.com/articles/-/3014593 　

コメント
01. 2014年5月11日 14:59:24 : FMMZ8S0w3s 経済が停滞しロシアの金が引き揚げられればロンドンは悲鳴をあげる。 ウクライナの混乱が天然ガスのパイプラインに手をかけると脅迫する右翼セクターの狂気によりロシアが供給をストップしてしまえばドイツが悲鳴をあげる。 ロシアは旧ソ連時代から西ヨーロッパに天然ガスの供給を行ってきた。 冷戦でいがみあったあの時代でもガスの供給を怠ったことは一度もない、そのことを一番よく知っているのはEUであり、だからこそ安定した供給元としてロシアの信頼は揺らがない。 08年、一度だけガスの供給がストップしたがそれもウクライナ側が積もり積もった代金を払わず業を煮やしたロシアが行ったもので、今回もヤヌコビッチ時代に免除していた債務を払え、さもないと供給ストップだと言い、あたかも大統領選挙戦の欧米対ロシアの余波を受けた経済戦争のように語られたが真相は違う。 ロシアは前述のように旧ソ連時代から西ヨーロッパにガスを供給してきた。信頼も厚い。 したがいパイプラインが最も長く通るウクライナには配慮してきた。だから他国と比べウクライナには1000立方メートル当たり180ドルで輸出してきた。 ところが高騰した原油相場が暴落してガスで潤ってきたロシア経済が悲鳴をあげてしまった。 貧すればなんとやらでまずは滞った債務を払えとロシアはウクライナに要求、そして1000立方メートルあたり180ドルで輸出してきたガスを418ドル(欧州には500ドルで輸出していたからそれでも安い)に大幅に上げると通告した。 経済破綻しているウクライナに払えるはずもなく、交渉の末2割引で手が打たれガス供給が再開された。 参考元 欧州も震えた「ガス大騒動」の顛末 ロシア vs ウクライナの熾烈な綱引き http://diamond.jp/articles/-/5825 ロシアにとってウクライナはそういう意味ではライフラインであり、それはEUもまた共通した認識である。 なお、上記の記事の中でロシアとドイツ、オランダ合弁でノード(ノルド)ストリームという海底パイプラインの完成によりウクライナへの杞憂も払拭されるとの文章があるが今現在、ノードストリームは一本目のパイプラインが完成し11年から供給が行われている。 このパイプラインの2系列目の鋼管は日本製。
02. 2014年5月12日 02:51:59 : TGgfYEbPRU しかし今回の騒動、ドイツがネオナチ支持に傾くとは思わなかったな・・・。 やはり米英の麻薬と軍備がそれだけ強大なんだってのを示してる・・・。 アフガンの麻薬を止めない限り戦乱のグローバル化は止められないね・・・。
03. 2014年5月12日 07:06:37 : Xt7WLHkzcU アフガンについていえばロシアは大きいアドバンテージを握っているから。 ロシアのさじ加減ひとつでアメリカNATOは軍の撤退ができなくなる。

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