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ナチスに勝利したことを祝う住民をキエフのクーデター政権が戦車などで攻撃、さらに人心は離反
http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201405100000/
2014.05.10 櫻井ジャーナル
1945年5月8日にドイツは降伏してナチス体制は崩壊、その翌日、9日をソ連は戦勝記念日と定め、祝ってきた。この行事をウクライナの東部でも続けている。
その9日にキエフのクーデター政権は東部にあるドネツク州マリウポリ市に戦車などを入れて市内を破壊、非武装の住民を殺害、警察署を攻撃した。地元の警察は住民を撃てというキエフからの命令を拒否、多くの警官は拘束されていたというが、残った警官が警察署にバリケードを築いて立てこもったという。クーデター政府によると、20名の「活動家」を殺害し、4名を拘束したとしているが、住民側は3名が殺され、25名が負傷したとしている。
キエフのクーデターでネオ・ナチと戦ったベルクト(警官隊)は解散させられ、隊員は命を狙われている。すでに相当数のメンバーがロシアに保護を求めているはずだ。つまり既存の治安機関は機能していない。今回、通常の警察機構もクーデター政権に反発していることが判明した。軍や情報機関の内部にも離反者は少なくないだろう。
現在、SBU(ウクライナ治安局)の長官を務めているバレンティン・ナリバイチェンコは以前からCIAに協力していた人物で、前任者のアレクサンドル・ヤキメンコによると、第1副長官時代に隊員の個人ファイルをCIAに渡していたという。この証言が正しいならば、SBUは粛清済みなのだろう。
現在、掃討作戦の総指揮は国家安全保障国防会議(国防省や軍を統括する)のアンドレイ・パルビー議長がとっているようだが、この人物はネオ・ナチの「ウクライナ社会ナショナル党(現在の党名はスボボダ)」を創設したひとりで、クーデターの際にはアメリカの特殊部隊と連絡を取り合っていたと言われている。
アメリカ政府はキエフのクーデター政権を支えるため、顧問としてCIAやFBIの専門家数十名を送り込んでいるとドイツのビルト紙日曜版は伝えているが、それだけでなく傭兵会社の戦闘員(多くが元特殊部隊員)を数百名規模で入れている。
http://www.bild.de/politik/ausland/nachrichtendienste-usa/dutzende-agenten-von-cia-und-fbi-beraten-kiew-35807724.bild.html
セルゲイ・ラブロフ露外相によると、約150名の傭兵がウクライナのソコル(特殊機動警察)の制服を着て活動しているという。
http://en.itar-tass.com/russia/726890
住民から支持されていないクーデター政権はネオ・ナチや傭兵を使い、恐怖で支配しようとしているのだが、そのためにますます人心は離れていくという悪循環に陥っている。シリアと同様、最後は単なる侵略/占領軍になってしまうだろう。ロシア政府はその様子を観察している。
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