ウクライナ暫定政権はロシア語をこれまで通り公用語とすること。そしてウクライナ東部の自治権を大幅に認めること。そのうえで、右派セクターと親ロシア過激派の撤去を同時に進め、環境を整えた上で総選挙を実施すること。

>＞ウクライナ暫定政権はロシア語をこれまで通り公用語とすること。そしてウクライナ東部の自治権を大幅に認めること。
>うん？
>ロシアの主張そのまんまだ。

ほう。　勝手に武装蜂起した親ロシアの過激派は「ドネツク共和国」と称してウクライナから「独立」したと宣言しているんだが。　ロシアはウクライナ東部の「独立国家」化を主張しているのか。そうじゃないだろ。

親ロシアの過激派の主張は、多数の民間人を巻き添えにする「武力衝突を自ら招き寄せる」極めて無責任なものだ。

＞親ロシアの過激派の主張は、多数の民間人を巻き添えにする「武力衝突を自ら招き寄せる」極めて無責任なものだ。

この見解はむごいし的外れ
おとなしくしてさえいれば「殺されなくて済む」わけではない

その上に、国境を越えてロシアの「コサック兵が」なだれ込んできている。親ロシア過激派の武装蜂起は「内戦状態」を作り出そうとするものだ。

プーチンが望んだとおり、内戦が始まっている。

内戦が激しくなればなるほど、「ドネツク共和国」独立が現実味を増してくる。なぜなら、親ロシア過激派にはロシア軍がついているが、ウクライナ軍にはFBIとCIAしか協力していない。

ダイナモさんの誤りは下記の文にある。

＞勝手に武装蜂起した親ロシアの過激派は「ドネツク共和国」
＞と称してウクライナから「独立」したと宣言しているんだが。

この件について大多数の阿修羅人は、東部の親ロシア派の行動は、
キエフで起きたことの反応と考えていると思われます。

つまり、大多数の阿修羅人は、意識的に、あるいは無意識的に・・・

＜この世の事象は、全て相互に連関し合って生起する＞と考えている。

ところが、この「勝手に」という言葉が示しているように、ダイナモさん
には、生起する事象の＜相互関連性＞の認識が無いのです。

ある事象（親ロシア派の蜂起）が、それと関係する他の事象
（キエフで起きたこと）と無関係に生起することなど、人間界にも、
自然界にも無いという仏教的な世界観が、ダイナモさんには
欠けているわけです。

そして、ダイナモさんは「親ロシア派の蜂起」＝先に殴り掛かった方＝
を起点に、ウクライナの情況を考えるので、＜親ロシア派が悪い＞
＝過激派＝という評価になります。

仏教のように、この世には悪いものも、良いものも存在しない、
全ては＜関係性＞が決めていると考えた上で、親ＥＵ派、親ロシア派、
そして、「右翼セクター」のようなネオ・ナチ（独立派）の３者間の
＜関係性＞を改善する方法を考えるべきで、誰かが＜悪い＞と決めつける
べきではありません。

＜悪者を退治すれば、問題は解決する＞というのは、欧米思想であり、
アジアでは昔から、仏教のように意識的にではあれ、あるいは無意識的に
ではあれ、このような＜関係性＞を重視する伝統文化＝関係主義＝があり、
この点が、欧米の伝統文化よりも、アジアの方が優れている点です。
（実は、イスラム教も「関係主義」なのだそうです）

右派セクターは撤去されねばならない。

キエフで起きたことの反応として、それが即、親ロシア派による「武装蜂起すること」の正当性が認められることなどありえない。

「右派セクターの策謀による暫定政権の成立」⇒「親ロシア派の武装蜂起」

という反応がアプリオリに容認されることなどない。

ある集団が武装蜂起することの正当性を持つのは、その集団が「非武装」で「平和的」な手段で自らの権利を主張したにもかかわらず、激烈な弾圧を受けて、武装蜂起以外に自分たちの権利と身を守る手段がないときのみに限定される。

平和的な手段で自らの権利を主張する段階を飛び越えて、いきなり「勝手に武装蜂起する」ことは認められない。それこそそうした行ないは「血の弾圧」を招きよせるものでしかなく、自らの行為それ自体によって、「血の弾圧」を行なった側がその「正当性を主張できる根拠」を与えるものであり、倒錯した行為と言わねばならない。

とはいえ、もともと最初から「内戦」を起こすことが目的で「武装蜂起した」のなら、非は武装蜂起した側にあることは明白である。ロシアのこの間の行動はこのことを裏付けているとみられる。

武装蜂起した親ロシアの過激派は、今や「右派セクター」と同じ戦術レベルに堕している。ただ、違う点は武装蜂起した親ロシアの過激派にはロシア軍が援助しているということである。

＞ある集団が武装蜂起することの正当性を持つのは、その集団が「非武装」
＞で「平和的」な手段で自らの権利を主張したにもかかわらず、激烈な弾圧
＞を受けて、武装蜂起以外に自分たちの権利と身を守る手段がないときのみ
＞に限定される。

●これが正しいとすると、秘密保護法とかの反動的法案に反対するのは誤り
であり、実際に秘密保護法で被害が生じてから反対すべきということに
なりませんか？

●あるいは、これは、ある人Ａがある人Ｂに出会って、いきなりＢに殴り
掛かってＡがＢに怪我をさせたら、Ａが加害者（悪）、Ｂが被害者（善）と、
一般的なことを言っているのと同じです。

なぜなら、ＢがＡの家に侵入した強盗で、出会ったのがＡの家の中という
場合があるのですから、一概にＡが加害者でＢが被害者などとは言えません。

★だから、個々の事例に応じて、具体的な全体的な情況、過去の歴史的経緯
などを、総合して判断するしかないのです。

ＡとＢ両者の関係性が善・悪（これも暫定的だが）を決めるのであり、一般論
をそのまま適用するのは、余りにも乱暴で、無意味というよりも有害です。

この強盗が空腹でふらふらしている状態なら、いきなり殴りかかるべきでは
なく、説得をするべきとか、中には説得よりも前に、食事を与えるべきという
人もいるはず。

この場合は、善・悪という価値判断だけでなく、戦術的有効性の評価のみです。

●つまり、相変わらず、正当性かどうかという評価の対象（起点＝原因）を、
親ロシア派の武装蜂起に置いています。

評価の対象を、親ロシア派の武装蜂起だけに限定すれば、公共施設を破壊した、
怪我人が出たとか等から、親ロシア派＝悪とも言えるかもしれません。

しかし、起点である＜原因の設定＝善悪の設定＞になる場合が多いわけです。

古代の事情を理由にしたイスラエル建国を起点（原因）にすれば、遠い昔の
事情で、パレスチナ人を排除して建国し、その後、多数の犠牲者を出した
中東戦争という結果から、大多数の第三者は、イスラエル側が悪と判断する
でしょうし、建国されたイスラエルに、アラブ諸国が侵攻した第一次中東戦争
では、話し合わずに武力侵攻したのはアラブ諸国だから、アラブ諸国が悪と
いう人も少数であれ、出てきます。

●●この考え方には、とにかく中央政権なるものが存在し、その政権への民衆の
抵抗運動という構図の政治情況が前提としてあり、あくまでも、そうした前提
での対応論、つまり、現在の日本のような政治情況での一般的な対応論です。

しかし、キエフ政権は事実上、西ウクライナ政権でしかなく、現在のウクライナ
には、中央政権が存在しないのです。

★★まず大前提として考えなくてはならないのは、ダイナモさんも含めて
我々は、誰もウクライナの詳しい政治情況＝現時点だけでなく、歴史的経緯も
含めた通時的・共時的政治情況＝を知らない、我々は断片的情報のみで判断
しているという我々の限界性の認識です。

ですから、軽々に断定はできないというのが大前提ですが、ダイナモさんの
言説は見てきたような言説であり、非常に違和感があります。

●●ネオ・ナチ＝右翼セクターが、キエフで警官の目をくり抜いたという話も
ありましたが・・・

★★オデッサでも、火災に耐え切れずにビルから飛び降りた瀕死の親ロシア派
を、右翼セクターのメンバーには助けるどころか、更に何度も棒で殴打したり、
火災で閉じ込められ助けを求める人を、ピストルで撃つというような尋常では
ない病的残虐性が、絶縁を決意させたのかもしれません。
（ただし、これほどの深い憎悪の背景は考えるべきである）

ネオ・ナチ派の宣伝ビデオは沢山あるので、こうした彼らの異常な憎悪心理は、
革命前から懸念されていかもしれない。東部にもネオ・ナチ派は大勢存在する
から、多くのロシア民族は、日頃から彼らに接していて、その体質を、かなり
知っていたのかもしれません。

●●この決意にはプーチンは無関係であり、我々が知らない現地の事情・歴史的
背景があると判断すべきです。なぜなら、多数派であるキエフ派は親ロシア派を
潰せる可能性があるが、少数派の親ロシア派には、キエフ派を潰すことは不可能
であり、反逆罪という命がけの蜂起だからです。

ロシアに期待するも、期待はロシア本国に第一の責任を持つ政治家プーチン
ではなく、ロシアの民衆自体でしょう。

★★なぜなら、プーチンは連邦制でウクライナに留まり、内部からＮＡＴＯ
加盟に反対してもらいたいのですが、おそらく親ロシア派は、ウクライナに
愛想が尽きてしまったので、本国政府の意向に反して、独立＝併合を志向
しているからです。

親ロシア派にも、ロシア本国との連絡係とか、顧問とかのロシアの工作員
がいるでしょうが少数であり、プーチンの推奨する連邦制を受け入れて
いないので、影響力もあまり無いと思われます。

★★「人道の危機」論で、ロシアの軍事介入は法的にも可能ですが・・・

ウクライナはスペイン並みの人口大国ですから、ゲリラ戦で対抗されると、
泥沼化する可能性があり、プーチンも地上軍の投入はロシアの存続を掛けて、
最後の最後、ギリギリの判断でやるしかありません。

ロシアがウクライナの内戦を望んでいるなどというのは、ありえません。

介入して助けろという世論と、勝利する可能性が低いことの板挟みになる
からです。

せいぜい、携帯型の地対空ミサイルとかの武器援助→航空支援→コサック
などの義勇軍の大規模派遣まで、せいぜいが東部の防衛だけです。
（既に、少数のコサック軍が参戦していますが）

★キエフ軍も、一時的に各都市の中心部の制圧はできても、逆に包囲され
てしまい、ゲリラ戦となれば補給が不可能となり、撤退するしかないで
しょう。

ウクライナ軍の実働数は１０〜２０％程度で、とても制圧できません。

★★要は、両者の戦意が決めるでしょう。

どんな見解にも、＜暗黙の前提＞があり、その「前提が正しければ」、
という条件付きの見解です。

ですから、私の評価にも＜暗黙の前提＞があり、条件付きです。

ところが、ダイナモさんのような啓蒙主義者＝科学主義者は、
自分の＜暗黙の前提＞は自明であり、絶対に正しいという思い込み
があるので、カルト信者と同じく独善的になります。

ダイナモさんの主張は「正当防衛論」の一種であり、一般論としては
正しいのですが、やはり個別の事情を考える必要があり、そうしないと
強盗に入られた人のように、被害者が逆の加害者とされてしまいます。

そして、この「個別の事情」を考える時、われわれは｛先入観＝偏見｝
をベースに判断してしまうので、「客観中立の判断」など不可能です。

つまり、男なら男の立場で、失業者なら失業者の立場で、日本人なら
日本人の立場で、無意識的に評価してしまいます。

そこで、そうした｛先入観＝偏見｝＝パラダイム＝に支配されやすい
ことを自覚して、純粋な「客観中立の判断」は不可能だとしても、
極力、客観的に評価しようと努力して判断すれば良いわけです。

とはいえ、やはり、神ならぬ人間には純粋な「客観中立の判断」は
不可能ですから・・・

★啓蒙主義者＝科学主義者のように、自分の見解は絶対に正しいという
前提で、何らかの知識を広めようとしたり、主張するのは誤りです。

★自分の考えにも誤りが含まれているという前提で、主張すべきです。

これがマルクス的弁証法の立場＝広松渉の「歴史的相対主義」です
ので・・・

独善的な日本共産党や大部分の新左翼は、マルクス的弁証法の立場
ではありません。

マルクス的弁証法の立場では、親が巨人軍のファンなら、子供も
巨人軍のファンになるとか、イスラム教社会に育った子供は、
大部分がイスラム教徒になるとかの人間の思考を制限する歴史的・
文化社会的発想法＝＜パラダイム＞の存在を認めるので、人間には
「客観中立の判断」が不可能であることが大前提です。

第二のオデッサ！！

キエフ軍、ついにドネツク州南部マリウポリで、
説得活動をしていた非武装の住民に発砲！！

負傷者が出た！！

https://www.youtube.com/watch?v=kno4MEp9sPY

https://www.youtube.com/watch?v=hecoIRFfLxE

https://www.youtube.com/watch?v=tBoCP7Vpg3I

https://www.youtube.com/watch?v=An2tW4Sp27U

［キエフ　９日　ロイター］ - ウクライナの治安部隊は９日、東部マリウポリの警察本部で親ロシア派勢力と衝突し、アバコフ内相によると、親ロシア派約２０人が殺害された。

ウクライナ議会のOleh Lyashko議員によると、戦闘で親ロシア派の８人が死亡した。またドネツクの医療当局は３人が死亡、２５人が負傷したとしている。

現場に居合わせた地元のカメラマンによると、警察本部から炎が上がったという。ドネツク地方の地元警察はコメントを控えた。

同地域は１１日、分離の是非を問う住民投票を行う予定となっている。

http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0NV61W20140509

★今回はキエフ政権の正規軍（国家親衛隊？）の所業。言い訳はできない。

おそらく、これでキエフ政権の正体が「ネオ・ナチ」であることが、
西ウクライナの人々にもわかるだろう。

東部のロシア系住民は、総決起するのではないか。

キエフ政権による東部の制圧は、不可能となっただろう。