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ロシア崩壊を目指すアメリカ政府
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2014年5月 5日 マスコミに載らない海外記事
Paul Craig Roberts
2014年5月2日
アメリカ政府には、ウクライナの危機解決を許容する意図は皆無だ。ウクライナを奪取し、ロシアを黒海海軍基地から追い出すことに失敗したので、アメリカ政府は、この危機の中に、新たな好機を見いだしているのだ。
一つは、抗議行動参加者達が、アメリカによるクーデターでキエフにしつらえられた反ロシア傀儡政権に反対している現在のウクライナのロシア語地域を、ロシア政府が占領することを強いての冷戦再開だ。ウクライナのこうした地域は、元々ロシアそのものの構成部分なのだ。二十世紀、ウクライナもロシアも、ソ連という同じ国の一部だった時代に、ソ連指導者達がウクライナに組み込んだのだ。
本質的に、抗議行動参加者達は、各都市に独立政府を樹立してしまっている。アメリカ式に“テロリスト”と呼ばれている抗議行動参加者を鎮圧するため派遣された警察と軍部隊の多くは、これまでのところ抗議行動参加者側に寝返ってきた。
オバマの無能なホワイト・ハウスと国務省がアメリカ政府によるウクライナ奪取に失敗したので、アメリカ政府は、その罪をロシアになすり付けようとしている。アメリカ政府とその売女マスコミによれば、抗議行動はロシア政府が画策したものであり、真摯な基盤はない。もしロシアが旧ロシア領のロシア人を保護する為に軍隊を送り込めば、その行動は、ロシアによる侵略というアメリカ政府によるプロパガンダ(グルジア戦争時と同様に)を裏書きするものとして、アメリカ政府に利用され、ロシアは益々悪魔化して描かれる。
ロシア政府は苦しい立場に追い込まれている。ロシア政府は、これらの地域に対する財政的責任を負いたくはないのだが、ロシア人が武力で制圧されるのを座視しているわけにもゆかない。ロシア政府は来るウクライナ選挙でアメリカ政府がしつらえた傀儡よりも現実的な指導部が実権を握るのを期待して、ウクライナに手をださずにおこうとしてきた。
ところが、傀儡が置き換えられて、状況を解決するためにロシアとの協調路線に戻る可能性がある選挙など、アメリカ政府はいやなのだ。アメリカ政府が、キエフの傀儡連中に、ロシアによってもたらされたウクライナ危機のおかげで、選挙ができないと宣言しろと命じる可能性は高い。アメリカ政府のNATO傀儡諸国はこの主張を支持するだろう。
ロシア政府の希望にもかかわらず、ロシア政府が、ウクライナにおける危機と、アメリカ政府がしつらえた傀儡政権の継続に直面しているのはほぼ確実だ。
5月1日、アメリカの元ロシア大使で、現在NATO“副司令官”だがアメリカ人なので、彼が実権を握っているのだが、彼がロシアはもはやパートナーではなく、敵であると宣言した。アメリカ人のアレキサンダー・バーシボー副司令官は、記者団に NATOは“モスクワを近寄せる”のをあきらめ、間もなく大量の戦闘部隊を東ヨーロッパに配備すると語った。バーシボーは、この攻撃的政策を“この地域への防衛資産”配備と呼んだ。
言い換えれば、ウクライナにおける困難な問題をすっかり忘却して、ポーランド、バルト諸国、ルーマニア、モルドバや、グルジア、アルメニアやアゼルバイジャンといった中央アジア諸国への攻撃をロシア政府が開始するというウソをまたもや聞かされているのだ。偽善者バーシボーは、これらアメリカ傀儡諸国の軍隊を近代化したがっており“この機に乗じ、熱心な国々のNATO加盟を受け入れ、現場でそれを実現しようとしているのだ。”
バーシボーが実際にロシア政府に語ったのは、こういうことだ。お前達は、欧米の善意と思慮分別を期待していろ。その間に我々は、ウクライナで弾圧されているロシア人の救援に、ロシアがやってくるのを防ぐに十分な軍隊を配備する。我々によるロシアの悪魔化は機能しつつある。おかげで、お前達は我々の機先を制して、旧領土を奪取できた短かい期間に行動するのをためらった。ちゅうちょしたことで、お前達は、バルト海から中央アジアに至るまでのお前達の国境で、我々が軍を増強する時間をくれたのだ。おかげで、お前達の注意をそらし、お前達がウクライナに入れないようにできた。ウクライナで暮らすロシア人に対して我々がしかける弾圧で、お前達の信用が失われ、我々が資金援助しているロシア連邦内のNGOが、民族主義感情に訴え、ロシア人を助けに行かなかったかどで、ロシアの戦略的権益を守れなかったかどで、お前達の政府を打倒する。
ロシアを傀儡国家にする好機を見て、アメリカ政府は舌なめずりをしている。
アメリカ政府が彼の打倒工作を進める中、西欧が善意の解決策を考えだすのを期待しながら、プーチンは座視するつもりなのだろうか?
危機を終わらせる為には行動せざるを得ない、あるいは、継続中の危機と自国の裏庭での騒乱を受け入れるべきかを、ロシアが決断する時期が近づきつつある。キエフ政権は、スラビャンスクの抗議行動参加者達に対し、軍による空爆を開始した。5月2日、ロシア政府のドミトリー・ペシコフ大統領報道官は、キエフが暴力を行使したことで、危機を緩和する為のジュネーブ合意への期待が破壊されたと述べた。それでも、ロシア大統領報道官は、ロシア政府は、ヨーロッパ各国政府とアメリカ政府が、軍事攻撃を止めさせ、ウクライナを統一させたたま、ロシアとの友好的な関係を回復するような形で、抗議行動参加者達受け入れるよう、キエフ政権に圧力をかけることを望んでいることを再度表明した。
これはむなしい期待だ。それはウォルフォウィッツ・ドクトリンは言葉だけのものだという前提だが、そうではないのだ。ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、アメリカの対ロシア政策(そして対中国)の基本なのだ。ドクトリンは、アメリカ政府の影響力から独立し続けられる十分に強力ないかなる勢力も“敵対的”とみなすのだ。ドクトリンにはこう書いてある。
“我々の第一目標は、旧ソ連地域であれ、他の場所であれ、かつてソ連が引き起こしていた規模の脅威をもたらす新たなライバルの再登場を防ぐことだ。これは新たな地域防衛戦略の根底にある主要な考え方であり、統合的に管理すればグローバル・パワーを生み出すに十分な資源がある地域を、いかなる敵対的勢力にも支配させないよう、我々は尽力しなければならない。”
ウォルフォウィッツ・ドクトリンは、全ての地域におけるアメリカ政府の支配を正当化している。このドクトリンは、アメリカは世界覇権の資格を与えられた“必要欠くべからざる”“例外的な”国だというネオコン・イデオロギーと首尾一貫している。
ロシアと中国はアメリカの世界覇権の邪魔なのだ。ウォルフォウィッツ・ドクトリンが破棄されない限り、核戦争がおきる可能性は高い。
記事原文のurl:www.paulcraigroberts.org/2014/05/02/washington-intends-russias-demise-paul-craig-roberts/
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大本営広報部も連休モード?電気洗脳装置、ビデオ全開。深刻な話題はすべて無視・迂回。
購読紙媒体、防潮堤予算の雪だるま状態を詠嘆している。
原発推進も、除染作業も、防潮堤も、ゼネコンに金を回し、与党政治家(もちろん自称野党政治家も含む)へのキックバックが本当の目的。
庶民の幸せ、はなから対象外。
TPPも、集団的自衛権も、消費税も、大企業に金を回し、与党政治家(もちろん自称野党政治家も含む)へのキックバックが本当の目的。
福島の実情も、大本営広報部より、今話題の“美味しんぼ”の方が真実を語る可能性、遥かに高そうだ。
「最高学府卒業者の入社ゼロ」が話題になる不思議。
最高学府卒業と、庶民指向の政治、ジャーナリズム、比例も関係もないだろう。話題になること自体が謎。お役所や大企業の幹部とのコネが弱体化するのを憂いている、というなら、良くわかる。
と、元劣等会社員はひがむしかない。
日米宗主国・属国同盟と、ウォルフォウィッツ・ドクトリンが破棄されない限り、侵略なり、通常戦争なり、核戦争がおきて、この国の男女が、宗主国の肉弾となって出征する可能性は極めて高い。
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