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エジプト南部のミニヤ裁判所は4月28日、昨年8月の殺害や放火に関与したとして新たに683名に死刑を言い渡した。この判決で、エジプトの刑事司法制度の深刻な欠陥が露わになった。
また、3月に死刑判決を下した別の528名については、最終的に37名に死刑、491名に終身刑を言い渡した。エジプトの法律では、すべての死刑判決についてイスラム最高法官(大ムフティー)が再検討することになっているが、今回の判断は、それを経た結果である。528名は全員、非合法のムスリム同胞団に属し、昨年8月の警察署襲撃容疑で起訴されていた。
この判決を認めてはならない。37名の死刑、491名の終身刑の判決を無効にし、すべての被告人に対し、死刑を排除した上で、公正な裁判を行うべきである。
一連の判決は、エジプトの刑事司法制度がいかに専断的で不公正であるかを改めて示した。公正であるべき裁判所の大原則を完全に無視しており、裁判の信頼性をことごとく打ち砕いた。両判決とも、被告人が1人として出廷していない中で下されている。
528名に対する前回の裁判も、裁判官が証拠を検証せず、弁護人に証人の反対尋問を認めないという、はなはだしく不公正なものであった。
今回新たに死刑判決を下された683名は、昨年8月に起きた殺害、殺人未遂、警察署放火、違法組織への所属などの罪で起訴された。中にはムスリム同胞団の最高指導者バディウ団長も含まれている。この件も、大ムフティーに付託される。
アムネスティは、いかなる状況においても死刑に反対する。死刑は、残虐で、人間の尊厳を傷つけ、非人道的な究極の刑罰であると考える。
アムネスティ国際ニュース
2014年4月28日
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0502_4572.html
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