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株式日記と経済展望
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20世紀には地域覇権を目指すだけの能力を持った4つの大国が出現した。アメリカ
はこれらの国々の覇権の達成を打倒・排除する面で、大きな役割を果たしたのだ。
2014年4月30日 水曜日
◆ミアシャイマーの「台湾さようなら」論文 4月30日 地政学を英国で学んだ
http://geopoli.exblog.jp/22532679/
台湾に「さようなら」を言おう
by ジョン・ミアシャイマー
●この安全保障関連の話は、台湾にとってどのような意味を持っているのだろうか?
●その答えは、「中国には、少なくとも台湾をアメリカから切り離して中立化させようとする、強力な戦略面での合理性がある」というものだ。
●ところが中国が望む最大の目標は、台湾を中国の一部にすることであり、時間の経過とともに国力を増せば、この目標を確実に追及することになるだろう。
●統一は2つの重要な点において、中国にとって戦略的に有利に働くことになる。第1に、北京政府は台湾の経済面や軍事面の資源を吸収し、アジアにおけるバランス・オブ・パワーをさらに中国に有利な方向へシフトさせようとする。
●第2は、台湾を中国沿岸の沖合に浮かぶ「巨大な空母」にしてしまうことだ。このような空母を獲得することができれば、中国の軍事力を太平洋西部に対して投射する能力が強化されることになる。
●端的にいえば、ナショナリズムとリアリストのロジックによって、中国には「台湾の事実上の独立状態を終わらせ、中国に統一してしまいたい」という強力なインセンティブが働いていることが見てとれる。
●これは、とくにアジアにおけるバランス・オブ・パワーが中国へとシフトしつつあり、台湾が中国からの攻撃から守ることができなくなるまでそれほど時間がないという意味では、台湾にとっては明らかに悪いニュースだ。
●したがって、ここで明らかに問わなければならない質問は「アメリカは台頭する中国に直面する中で、台湾に安全を提供することができるか?」というものだ。これをいいかえれば、「台湾はアメリカに安全保障を頼ることができるのか?」ということにもなる。
●アジアにおけるアメリカの目標と、それが台湾にどのような関係性を持つのかについて考えてみよう。
●地域覇権国は、他の地域で他の大国が地域覇権国になることを阻止しよう必死の努力をする、ということはすでに述べた通りだ。そしてすべての大国にとって最高のシナリオは、国際システムの中における唯一の地域覇権国になることである。
●歴史の例からも明らかなのは、アメリカがこのロジックにしたがって行動しているということだ。アメリカは競争相手の出現を許さないのである。
●20世紀には地域覇権を目指すだけの能力を持った4つの大国が出現した。1900年から18年までのドイツ帝国、1931年から45年までの大日本帝国、1933年から45年までのナチス・ドイツ、そして冷戦期のソ連である。
●当然のように、この4つの大国は、アメリカが西半球で達成したことを真似ようとした。
●それに対して、アメリカはどのように対処したのだろうか?実際のところ、アメリカはこれらの国々の覇権の達成を打倒・排除する面で、大きな役割を果たしたのだ。
(私のコメント)
覇権国家の外交はバランスオブパワー外交であり、中華帝国も夷をもって夷を制するのが基本だった。韓国の反日外交も中国の差し金であり日韓を対立させることで日本の力を削ごうとするものだ。中国はさらには北朝鮮と言う衛星国家を持っており、北朝鮮を使って韓国やアメリカを挑発させている。
アメリカから見れば、日本が台頭してくれば中国を支援して日本を叩き、中国が台頭してくれば日本を使って中国に牽制を加える。韓国や台湾やフィリピンでは中国の対抗できないから、新冷戦体制で中露対アメリカの対抗軸が出来れば、アメリカは属国を使って対抗させることでバランスを取る。
しかしアメリカは2008年のグルジア紛争やロシアのクリミア併合によって、ロシアに対して力で抑え込むことが出来なかった。グルジアもクリミアも内陸部になるからアメリカ自慢の大艦隊を送り込むことが出来ない。地政学的にロシアに有利であり黒海にはアメリカの原子力空母は入れない。
ロシアのクリミア侵攻に対してアメリカが動けなかったのを見て、中国が韓国や台湾に対して「謎の武装集団」を送り込むことも考えられる。北朝鮮と韓国は民族も言葉も同じだし、中国と台湾とでは言葉も民族も中国系が多い。だから謎の武装集団が政府機関や軍事基地を占拠しても識別が難しい。
韓国のパク大統領も台湾の馬総統も中国の言いなりであり、台湾の学生はこれに怒って国会議事堂を占拠した。セウォル号の沈没も陰謀論から見ればセウォル号の船長は北朝鮮の工作員で、パククネを追い詰めるためにわざと多くの高校生を死に追い込んだのかもしれない。それくらい船長の行動は異常だった。
今回のオバマ大統領のアジア歴訪も、中国に対する警告の意味があるのでしょうが、まだまだアメリカと中国との力の差は大きく、中国の台頭に危機感を持つほどではない。しかし米中の間にある韓国や台湾やフィリピンやASEAN諸国は親中派と親米派に分かれて対立が深まっている。
マレーシア航空の行方不明事件も韓国のセウォル号沈没も、米中の対立が背景にあるのかもしれない。大事故が起きれば当然政権への批判も高まるからだ。日本においても東日本大震災で民主党政権への批判が高まりましたが、いずれもタイミングが良すぎる。しかし船長や機長がおかしな行動をとっており洗脳されたのかもしれない。
アメリカの狙いは中国を増長させて暴走させることであり、ロシアのプーチンもクリミアで上手く行ったからと言って増長すれば強硬派が主導権を取ってウクライナやバルト三国に手を出してくるかもしれない。ナチスドイツや日本帝国もその手でやられましたが、アメリカが動かないと見れば強硬派が勢いづく。
台湾海峡も、アメリカが曖昧な態度を取るのはそれなりの意図があるからであり、アメリカの仕掛けた罠に中国が引っかかるかどうかだ。尖閣でも日中の緊張が高まっていますが、アメリカが曖昧な態度を取る事で中国を挑発している。アメリカは定期的に戦争をしなければ持たない国であり、イランやシリアを挑発して来ましたが乗ってこなかった。
このようにアメリカの歴史を学べば、大東亜戦争もアメリカの罠に嵌る事も無かったのでしょうが、それを見抜ける戦略家がいなかった。ソ連にしてもアフガニスタン侵攻が命取りになりましたが、アメリカの武器援助がソ連軍を苦しめた。中国に対してもチベットやウイグルではアメリカは手出しができませんが、台湾や尖閣なら第七艦隊の縄張りだからもってこいだ。はたして中国はアメリカの罠に引っかかるだろうか?
ミアシュハイマーの記事も一種の罠であり、リアリストですら台湾を見捨てろと言うのは中国へのそそのかしであり、アチソンラインは韓国を防衛ラインから外したのもスターリンを騙したのだ。オバマ大統領の消極外交はグルジアやクリミアでは手も足も出なかった。アメリカは競争相手の出現は許さないが、地政学的に有利な場所ならアメリカは動くだろう。
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