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記者や公共機関の職員らがウクライナ東部で武装した独立派グループにより違法に拘束され、交渉材料に使われている。拷問や虐待を受ける可能性がある。独立派は、記者らを即刻釈放すべきだ。
ウクライナの英字新聞、キエフ・ポストによると、親ロシアの武装グループが占拠するドネツク州で先週以降、少なくとも16人が拉致された。そのうち外国人記者3人は釈放されたが、まだ他の記者と職員が拘束されているか、行方不明のままだ。また2人が22日、遺体で発見された。遺体には拷問の跡があった。
24日午後、スラビャンスクの「暫定市長」と自称するポノマリョフ氏が記者会見し、ウクライナ政府が自分の同志を拘束し拷問していると非難した。そして、「拘束している人たちは交渉の切り札であり釈放するつもりはない」と述べた。
記者への脅迫、拉致、拘束は表現の自由に対する重大な侵害であり、即刻中止するべきだ。いかなる勢力も、記者の拘束は違法であり、その安全を保証した上で、即時かつ無条件に釈放しなければならない。
スラビャンスクで相次ぐ拉致
ウクライナ東部ではこの2週間、拉致が相次いで起こっている。親ロシアの武装グループが、いくつかの都市で警察署と公官庁を占拠してから、拉致が増えた。
メディア報道によれば、スラビャンスク在住のデイネガさんは今月13日、正体不明のグループに拉致された。その3日後、ウクライナのレフター記者が市内で報道中に、拘束された。
4月18日には、スラビャンスクのシュテパ市長が自称市長のポノマリョフ氏に面会に行ったまま、行方不明となっている。同市のプロコソフ警察署長も4月19日以降、行方不明だ。
また4月21日、新たに外国人記者3人が、市内で検問にあたっていた武装グループに拘束された。後に釈放されたが、所持品は没収されたという。
4月22日、拷問を受けた形跡のある2遺体がスラビャンスクで発見された。ウクライナ東部の対立するすべての当事者は、この事件を直視して対応を取るべきだ。この殺害に関して独立した機関による公正な捜査を行い、責任者を法の下で裁かなければならない。
アムネスティ国際ニュース
2014年4月23日
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0428_4567.html
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