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4/22、超党派146議員が靖国参拝。新藤総務相も12日に続き参拝した模様だ。
◆超党派146議員が靖国参拝、新藤総務相も12日に続き参拝(MSN News 2014.4.22 09:55)
2014年4月22日、人民日報海外版によると、日本の第2次大戦の戦没者遺族や市民ら273人が21日午後、安倍晋三首相の靖国神社参拝は日本国憲法に違反しているとして、参拝差し止めと損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
「安倍靖国参拝違憲訴訟」原告弁護団の木村庸五団長は声明で「安倍首相による昨年12月26日の靖国神社公式参拝は日本国憲法の定める政教分離原則に違反すると同時に、民衆の平和的生存権など憲法の保障する各種権利を侵害した」と指摘した。
弁護団声明は「安倍首相による靖国参拝は『靖国史観』を美化し、後押しするものだ。安倍首相は軍国主義の精神的支柱としての靖国神社の役割を復活しようとしている。安倍首相就任後の軍事体制強化の一連の行動と結びつけて見ると、靖国参拝は一種の『戦争準備』に相当し、日本民衆の『平和的生存権』が脅かされた」と強調した。
今月11日には日本の民衆546人が、安倍首相の靖国参拝差し止めと損害賠償を求める同様の訴訟を大阪地裁に起こしている。
マスコミや日本の国民は、「何もなかったように」スルーしようとしてる。
『靖国問題と中国包囲網』より「日本の首相と大臣達が何故、靖国神社に自由に参拝してはいけないのか」の理由を、一部抜粋して記述しておく。
(以下一部抜粋)
◆戦後の世界体制は連合国により作られた
今から69年前の1945年の8月に、日本は戦争で負けた。連合諸国が日本政府に通告してきたポツダム宣言を受諾した。それが昭和天皇の”終戦の詔勅(みことのり)”である。「世界の大勢また、我に利あらず。耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで」というコトバとして有名である。日本は無条件降伏して敗戦した。
その後、極東国際軍事裁判が開廷した。1946年5月3日から開かれ、3年後の1948(昭和23)年11月25日に判決が出た。東條英機(首相、大将。当時)以下7人の戦争最高指導者たちが死刑で絞首刑になった。
起訴されたA級戦犯の指定を受けた28人のうち、25人に有罪判決が下りて、そのうちの7人が死刑だった。東條英機首相(現役のまま陸軍大将)たちに絞首刑が執行された。12月23日である。この日は現在の天皇の誕生日である。
その翌日の夜、児玉誉士夫と笹川良一と岸信介(会戦当時、商工大臣)たち「第二次裁判」の予定者たちは無罪放免された。「世界反共同盟」、「大陸反攻」のための日本の貴重な人材としてアメリカ政府によって重用される、と決定されたからだ。
それから30年後の1978年に、東條英機以下14人のA級戦犯と呼ばれている人たちの御霊(霊璽(れいじ)と呼ばれる)が、靖国神社に合祀するというかたちで、戦没者の名簿の中につけ加えられた。ここから問題が起きた。その前は問題ではなかった。靖国神社への参拝問題は、1975年(三木首相の個人としての参拝)のころまでまったく諸外国に問題にされなかった。以後は「A級戦犯合祀問題」となった。
The United nations (サ・ユナイテッド・ネイションズ)という言葉がある。これは「連合諸国」と訳すべきだ。×「国際連合」ではない。その略称の×「国連」も誤りである。ユナイテッド・ネイションズを国際連合と訳したことの間違いが、今に響いている。「ユナイテッド(連合)ネイションズ(諸国)」を正確に「連合諸国」と訳せば日本人はわかるのだ。日本はこの連合国側と戦争をしたのである。そして敗けたのだ。
◆世界の戦後体制は、連合諸国がそのまま継続している
この連合国側=連合諸国が、そのまま、連合諸国の名前でその後の世界体制、世界秩序になり、それに日本は頭を下げて入れてもらったのだ。このことを日本人がはっきりとわかっていない。あれはただの終戦だ、ぐらいに軽く考えている。だから世界中が、怒るのだ。日本の首相の靖国参拝は戦後の世界体制=世界秩序への反逆、約束違反なのだ。1951年9月に結ばれたサンフランシスコ講和条約(平和条約。48カ国と結んだ。=戦争終結条約のことだ)の条文に違反している。
日本とドイツとイタリアは、この連合諸国と対決して三国軍事同盟(1940年9月27日調印)をつくって戦った。連合諸国側は、@アメリカ合衆国とAソビエト・ロシアとB中華民国とCフランス(ド・ゴールの亡命政権)とDイギリスの主要5カ国だ。この連合諸国が日独伊の軍事同盟を打ち破った。軍事同盟側は枢軸国と呼ばれた。「ベルリン − ローマ − 東京枢軸」の意味である。
日本とドイツとイタリアは負けた側だ。そしてその戦争指導者たちが、ドイツではヒトラー総統が官邸で自殺(1945年4月30日)しているので、ゲーリング以下の戦争指導者(ナチス政府の最高幹部たち)が、やはり絞首刑の判決を受けている。それがニュルンベルク軍事法廷だ。イタリアのムッソリーニは、パルチザンたちに捕まって同年4月28日に銃殺の後で逆さづりの刑にされた。
繰り返すが、日本語で×「国際連合」と訳すからおかしなことになったのだ。どこにも国際(インターナショナル)というコトバはない。わざとやった誤訳だ。誤訳は必ず訂正しなければいけない。ユナイテッド・ネイションズは「連合諸国」と今からでも正しく訳し直さなければいけない。中国では正しく「聯合(諸)国」と訳して使っている。(引用者註:聯合=れんごう)だから略称の×「国連」も間違いである。
しかし、どうせ正しく訂正しないで、今後もこのままだろう。こういう点で、日本は世界に向かって恥ずかしい国である。国内向けにインチキをやるから、それがあとあと不都合なことになる。国民にも誤(理)解の原因をつくって「世界(中)が何を言っているのか」わからない。それで今回の首相の公式参拝で起こした靖国問題での大失敗ということになった。もはや公式参拝したことの言い逃れはできない。
◆アメリカが怒っている理由
戦争中にできた連合国側の体制が、そのまま世界の戦後体制(=世界秩序)をつくっている。そして、この The U.N 連合諸国の親分(お役人さま)である5つの大国、五大国のことを英語で、five permanent members(ファイブ・パーマネント・メンバース)と言う。前述したアメリカとロシアと中国とフランスとイギリスの5つの大国だ。これを安保理(安全保障理事会(セキュリティ・カウンシル)。軍事問題を扱う)の「五大常任理事国」と訳す。今もこの5大国を中心にUNは運営されている。
そしてこの The United Nation の判断で、東條たちは絞首刑にされたのだ。
だから、自分たち連合諸国(日本では極東委員会とか対日理事会と言った)が決断して軍事裁判を開いて首をつった東條たちの霊魂が、1978年から靖国神社に祀られることになった。この靖国神社を、一体、どうして連合諸国側の元首である大統領やヨーロッパ諸国の首相や国王たちが来日した時にお参りできるか。できるわけがない。お参りに行くわけがない。なぜなら、彼らUNの意思で東條たちを死刑にしたのだから。このことを日本人全員がわからないのだ。誰も説明してくれないから誰もわからない。
A級戦争犯罪人を合祀して、戦没者の兵士・軍人たちの鎮魂の神社である靖国追加で東條英機たち戦争指導者たちの霊を共同の名簿の中に入れた。
日本では、人は死んだら皆、仏さま、神さまになる。どんな人でも死んだら霊となり神になる。分けへだてなく拝めばいい。これが外国人にはわからない。通用しない。アメリカを始めとして東條たちの霊を拝むことを拒否する。当然のことだ。自分たちが処刑したのだから。
だから日本の現職の首相と大臣たちだけは、靖国神社を参拝してはいけない。日本という国家組織が戦前からずっと続いていてその代表者なのだから、世界(今の連合諸国の体制)との約束を守らなければいけないのだ。世界(国際社会)はこのことを言って、日本政府が勝手にやっていることを非難しているのだ。
靖国神社には東條たち国際社会から戦争犯罪人として処断された者たちが祭られている。ここを日本の首相が拝みに行くことは世界が許さないのだ。
ここの重大な、肝心のところをわからないで、わざとこの重大問題をすっ飛ばして「どうして国のために死んだ軍人(英霊)を祀っているところに参拝しに行ってはいけない理由なのだ。
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