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中国の潜水艦も尖閣周辺に展開しているのか (ロイター)
【世界を斬る】尖閣地域から日米締め出しを画策する中国 東シナ海で大規模軍事訓練
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140416/dms1404160830003-n1.htm
2014.04.16 夕刊フジ
オバマ大統領が来日する時期にあわせるかのように、中国が東シナ海でこれまでにない大がかりな軍事訓練を繰り広げている。米太平洋艦隊の情報担当の責任者、ジェームズ・ファネル情報作戦部長は次のように警告している。
「中国人民解放軍が展開している訓練を分析すると、中国軍は電撃的な戦闘をしかけ、極めて短期間に尖閣諸島を占領する準備を進めているとみられる」
長期間にわたって中国海軍の動きを監視し続けているファネル氏は「中国海軍が実施している訓練は、明らかに尖閣を占領することを目的にしたもので、米太平洋艦隊や日本の自衛隊は対応策を強化する必要がある」と述べている。
ファネル氏が特に懸念しているのは、中国海軍が、射程3000キロを超すDF51型のクルージングミサイルを大量に実戦配備していることだ。ファネル氏は「このミサイルが、米第7艦隊や海上自衛隊の艦艇にとって、重大な脅威になっている」と強調する。
そのうえで、「第7艦隊と海上自衛隊は潜水艦戦力を強化し、中国艦艇の動きを綿密に追尾するなど、警戒態勢を固める必要がある」と警告している。
一方、沖縄海兵隊司令官を兼ねる米海兵隊第3遠征軍のジョン・ウィスラー司令官は、今回の中国軍の大がかりな訓練を「尖閣占領作戦の準備ではない」とみて、次のように述べている。
「たとえ偶発的な戦争が起きた場合でも、中国軍には尖閣を武力で占領する能力はない」
ウィスラー氏は、今年末に米海兵隊のジェームス・エイモス総司令官が引退した後の後任と目されている。
このように米軍内部では、尖閣の命運について意見が真っ二つに分かれているが、日本が最も留意するべきは、何か。中国海軍が実力で、尖閣周辺地域から米海軍や海上自衛隊を閉め出す危険があることだ。
ワシントンの政治専門家は、一致してこう指摘している。
「中国が対艦攻撃用のクルージングミサイルを大量に実戦配備して、第7艦隊の機動部隊や海上自衛隊、それに海上保安庁の艦艇を尖閣周辺から閉め出すことになれば、中国は政治的に極めて優位な立場を確立することになる」
ハドソン研究所の軍事専門家は「中国が軍事的圧力を強化することで、東アジアで有利な政治的地位に立とうとしていることは明らかだ。日米両国は、中国の軍事的圧力に対抗するためにクルージングミサイルや潜水艦戦力を強化すると同時に、中国が主張する独占的な防空識別圏を許さないという確固たる姿勢を示すべきだ」と語気を強める。
軍に尖閣占領の能力がまだないとしても、中国が尖閣を自分のものにしようという強い意志を持ち、軍事行動を開始していることは明白だ。
■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。
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