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【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアから隣国レバノンに逃れ、国連に登録を申請した難民が3日、100万人を超えた。避難生活が長期化し、未成年の労働者が増え、シリア人に仕事を奪われるなどレバノン人の不満も高まっている。戦闘が波及する例も増えており、レバノン政府は国際的な支援の拡充を求めている。
国連によると、レバノンのシリア難民は過去1年で約4倍に増加。人口約430万人のレバノンでは既に約43万人のパレスチナ難民が避難生活を送っており、100万人のシリア難民を受け入れたことで、住民の4人に1人が難民という状況に陥った。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、人口に対する難民の割合は世界で最も高い。
難民の窮状は深刻だ。国際労働機関(ILO)によると、シリア難民の失業率は推定30%に上り、就業者の平均収入もレバノンの最低賃金水準の約6割。家計を支えるため少年が働いたり、口減らしで少女が若年結婚したりする例もあるという。一方、工場や農場で低賃金で働くシリア難民はレバノン人の不興を買っている。
「難民問題はレバノン社会の大きな不安要素となっている。教育、医療などあらゆる分野で支援が必要だ」。3月5日にパリで開かれたレバノン支援国会合の記者会見で、スレイマン大統領は訴えた。
国連や非政府組織(NGO)が支援活動を行っているが、難民の急増に資金が追いつかない。国連は約17億ドル(約1700億円)が必要と訴えるが、集まった支援は約14%の2・5億ドルに過ぎない。
戦闘もレバノンに波及している。シリア国境から約30キロ離れたトリポリでは、シリアのアサド政権を支援するイスラム教アラウィ派勢力と、反体制派を支援するスンニ派勢力の銃撃戦が絶えない。東部ベカー平原では、シリアの政権側、反体制派双方による越境攻撃も頻発している。
国連によると、国外に逃れたシリア難民は260万人を超え、トルコ(約67万人)、ヨルダン(約59万人)、イラク(約22万人)などで生活。シリアでは人口の4割以上の約900万人が国内外で避難生活を送っている。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140404dde007030011000c.html
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