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韓国に相次いで墜落した北朝鮮製無人機のニュースを伝える韓国テレビ。朴大統領を危険にさらしかねない脅威だ(AP)
北無人機の脅威に戦々恐々とする朴政権 自爆テロに利用される恐れも
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140403/frn1404031540006-n1.htm
2014.04.03 夕刊フジ
朴槿恵(パク・クネ)大統領率いる韓国政府が、北朝鮮製の無人航空機の脅威に戦々恐々としている。墜落した無人機が国内で相次いで発見されており、うち1機に搭載されていたデジタルカメラには、青瓦台(大統領府)の建物がバッチリと写っていたのだ。歴代大統領は北朝鮮による暗殺計画の標的となってきただけに、朴氏の眠れない日々が続きそうだ。
無人機が見つかったのは先月24日と31日。24日はソウルの北方にある京畿道坡州(キョンギド・パジュ)市内の山地で発見され、デジタルカメラを搭載していた。韓国当局が解析したところ、上空が飛行禁止区域であるはずの大統領府が写っていたという。
「共産主義者(=北朝鮮)の関与を疑うべき点は確認されなかった」
韓国軍消息筋は同27日、こう語ったが、直後に楽観論は吹き飛ばされた。同31日には、韓国が黄海上の軍事境界線と位置付ける北方限界線(NLL)付近の白ニョン島(ペンニョンド)に無人機が墜落したのだ。
白ニョン島は北朝鮮と対峙する海上前線基地といえ、周辺海域では主権をめぐって衝突も起きている。2010年には同島西南海域で、韓国哨戒艦「天安」爆発沈没事件が発生している。
北朝鮮軍は同31日、同島周辺で海上砲撃訓練を実施しており、無人機に積まれたカメラには、韓国海兵隊第6旅団の施設が撮影されていた。
韓国紙・朝鮮日報などによると、無人機2機の構造は似ており、翼幅は2・45〜1・92メートル。エンジンは日本製で、カメラは日本のキヤノン製、他の部品は中国製だった。バッテリーに記載された北朝鮮特有の表記などから、韓国軍と情報当局は2日、「北朝鮮製である」との結論を下さざるを得なかった。
気になるのは北朝鮮が無人機を飛ばした目的だ。
韓国軍の動向を探るための偵察目的との報道があるほか、「レーダーに映りにくい無人機は自爆テロに利用される可能性がある」(朝鮮日報)。軍事専門家などは、朴氏の暗殺計画に使われる恐れも指摘している。
無人機による暗殺計画は決して荒唐無稽な話ではない。米軍無人機は昨年11月、イスラム武装勢力の最高指導者をパキスタンで攻撃し、殺害した。国連が昨年10月にまとめた報告書では、2004年以降の無人機攻撃で民間人479人が死亡したと指摘している。
北朝鮮は2012年4月の軍事パレードでは自爆型無人攻撃機を公開した。同機は小型爆弾を搭載し、約250キロメートル離れた標的に自爆攻撃を仕掛けることができる。
軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「攻撃用無人機であればミサイルを搭載しなければならず、7〜8メートルの大きさが必要。今回の無人機はおそらく偵察用ではないか」と述べ、北朝鮮による米軍並みの技術保有には懐疑的な見方を示す。
とはいえ、韓国側の態勢には問題がある。
白ニョン島に墜落した無人機は、韓国海兵隊がバルカン砲で撃墜を試みたものの失敗した。大統領府上空を飛んだ無人機に関しては「大統領府に接近しておらず、写真は不鮮明」(韓国軍当局)と説明されていたが、朝鮮日報は3日、同機が上空1キロで鮮明な写真を撮影していたことを報じた。
そもそも、同国の航空法施行規則では、重量150キロ以下の軽量無人機は地方航空局に事前届け出を行う義務が課されていない。加えて、韓国軍が現在保有する低高度レーダーでは、1〜2メートルの飛行体は「鳥の群れとして表示される」(聯合ニュース)のだ。
いわば、空からのテロの盲点といえ、韓国各紙は「自爆テロに穴」(朝鮮日報)などと、政府を批判。これに慌てた韓国政府は、高性能の低高度レーダーを海外から輸入する検討を始めた。
韓国政府が自爆テロの恐怖におびえるのには理由がある。
1968年には、朴氏の父、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の殺害を目指した北朝鮮工作員が青瓦台まで800メートルの地点に迫った事件が発生した。83年のラングーン事件では、全斗煥(チョン・ドファン)大統領があと一歩で爆破テロの犠牲となるところだった。
北朝鮮への強硬姿勢を崩さない朴氏が、新たな標的になってもおかしくはないわけだ。実際に朴氏が暗殺されれば、韓国軍による報復攻撃は避けられず、北東アジアが動乱の渦に巻き込まれる。
「反日外交」にうつつを抜かす暇があったら、テロ対策に万全を期すのが指導者としての務めではないのか。
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