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3月24日、エジプトの裁判所が言い渡した大量の死刑判決は、同国の司法制度が抱える問題と差別性をあらわにした。
国営のメディアによると、ミニア刑事裁判所は24日、わずか1回の審理でモルシ前大統領支持者529名に死刑判決を下した。昨年7月大統領失脚後の暴力行為に関与した容疑だった。これは明らかに不当な判決であり、無効にすべきである。
1つの事案で、これほど大量の死刑判決を下したことにより、エジプトは世界のほぼすべての国の年間死刑判決数を上回ってしまった。過去と比較しても最大規模である。
エジプト裁判所はモルシ支持者には素早い判決を下したが、多数の人権侵害を犯した治安部隊には、未だ何ら対応をしていない。
何千人ものモルシ支持者を投獄する一方で、デモ参加者数百名に犠牲者が出たこと対しては、充分な捜査を行っていない。
拘禁者37名を死に至らせた容疑で実刑判決を受けたのは、わずか警官1名である。
すべての人びとに独立した公正な司法手続きを保証しないのであれば、同国の刑事司法制度の公正さに大きな疑念が生じるだろう。
いずれにせよ、死刑はいかなる場合も不当であり、エジプト当局は、廃止を視野に入れ、死刑執行を停止すべきである。
アムネスティが何年にもわたり繰り返し要請しているにもかかわらず、エジプト当局は死刑判決と執行の件数を公表していない。
アムネスティの調べでは、エジプトがこれまで下した死刑判決数は、2011年123件、2012年91件、昨年は109件であった(数値はそれぞれ最低推定値)。
わかっている最後の死刑執行は、2011年10月に行われた。
アムネスティ国際ニュース
2014年3月24日
http://www.amnesty.or.jp/news/2014/0326_4516.html
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