http://www.asyura2.com/13/warb12/msg/531.html
Tweet |
ミシェル・チョスドフスキー(CRG編集長)
ウクライナ市民による抗議デモは突如なぜ極右が主導する反政府運動へと変貌したのか?
その準備は2004年の米欧が支援したオレンジ革命を受けて着々と進められてきたのだ。親ロシアのヤヌコビッチ大統領を失脚させるために巧妙に利用された手段のひとつが依然欧州に根深くはびこる反ユダヤ感情だった。
今回の動乱の只中、満を持して登場したネオナチ・スボボダ党の指導者はオレンジ革命のヒーローの側近であり、今やこのネオナチ一派がウクライナの親米欧政権作りを主導している。しかも、西側メディアはもとより、イスラエル政府もイスラエルの報道機関も歴史を忘却したかのごとく、ウクライナのネオナチによるユダヤ人迫害を等閑に付している。オルタナティブメディアの旗手、チョスドフスキー博士は「敵の敵は見方」との論理では説明不能な、魑魅魍魎と化した米・EUの動きを明快に分析し、その野望を抉る。(編集部)
http://www.labornetjp.org/news/2014/1394855252912staff01
---
参考記事
流血のウクライナ反政権デモ、過激化の裏に謎の右翼集団 AFP
【1月24日 AFP】ウクライナで昨年11月から続く親ロシア政権に対する抗議デモは19日、デモ隊と治安部隊との流血の衝突へと激化した。この衝突の背後にいたのは2か月にわたるデモを率いてきた野党指導者ではなく、これまで知られていなかった「右セクター(Pravy Sektor)」と呼ばれる極右連合だった。
首都キエフ(Kiev)でデモを展開してきた野党の指導者3人は19日、突然発生した衝突に驚き、政府当局を非難する一方、暴力的な衝突からは距離を置く姿勢を見せた。
この衝突で主要な役割を果たした謎めいた集団「右セクター」は、ビクトル・ヤヌコビッチ(Viktor Yanukovych)大統領の「占領」政権の転覆を公然と目標に掲げ、そのためなら暴力の行使も辞さないと主張している。
■親露でも親欧でもない新勢力
「右セクター」はウクライナを「強い独立国」ととらえており、ロシアの影響を完全に排除したウクライナ国民による「人民の統治」の実現を目指している。同時に、野党主流派の掲げる欧州連合(EU)への加盟にも同意していない。
「われわれ民族主義者は、祖国を占領する政権を革命的な方法で転覆しなければならない。それ以外の方法は存在しない」。AFPの取材に応じた「右セクター」指導者の1人、アンドリー・タラセンコ(Andriy Tarasenko)氏は、こう断言した。
ごく最近までほとんど知られていなかったこの集団は、政権への効果的な対抗勢力になれなかったとして全野党を批判し、あらゆる野党勢力との協力を拒んでいる。
ウクライナの既存の極右政党「自由(Freedom)」とも、その党首オレフ・チャフニボク(Oleg Tyagnybok)氏とも、全くつながりはない。11月以降のデモを率いてきた元ボクシング世界チャンピオンの野党指導者ビタリ・クリチコ(Vitali Klitschko)氏や、連合野党「祖国(Fatherland)」幹部のルセニー・ヤツェニュク(Arseniy Yatsenyuk)氏に対しても、拒否感をあらわにしている。
「人々は抗議のために街頭に繰り出したのに、その間2か月にわたって舞台を占拠してきた野党指導者たちは、現状維持に全力を尽くしただけだ」とタラセンコ氏は非難した。19日の大規模集会では、クリチコ、ヤツェニュク、チャフニボクの3氏に、デモ参加者から中傷が浴びせられた。
■ネット通じて組織、「これは戦争だ」
熱心なサッカーファンの集団をメンバーに含む「右セクター」は、SNS最大手フェイスブック(Facebook)を始めとするソーシャルネットワークを通じて運動を組織している。
同連合は「ウクライナの伝統的なキリスト教と民族主義のイデオロギー」を原則に掲げる団体「トリズブ(Tryzub)」の分派だ。トリズブは、第2次世界大戦(World War II)中〜1950年代に旧ソ連と戦った「ウクライナ蜂起軍(Ukrainian Insurgents Army、UPA)」の指導者、ステパン・バンデラ(Stepan Bandera)氏から影響を受けたと主張している。
タラセンコ氏は、政府を「人々を拉致する犯罪者たち」と表し、他に選択肢はないとして次のように語った。
「彼らを撃て。ギャングとの妥協は不可能だ。われわれが勝つか、奴らがわれわれを粉砕するかだ。これは戦争だ。ヤヌコビッチは辞任せよ。それがわれわれの要求だ」
(c)AFP/Dmytro GORSHKOV
http://www.afpbb.com/articles/-/3007180?pid=0
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。