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マレーシア機不明で憂慮の念を示した中国の王毅外相(ロイター)
マレーシア機不明、習体制を狙ったテロか?「少数民族は何かを狙っている」
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140310/frn1403101543007-n1.htm
2014.03.10 夕刊フジ
中国・北京に向かう途中に消息を絶ったマレーシア航空370便(乗員乗客239人)。遭難信号を出さないまま、南シナ海上で忽然と消えた原因に謎が深まっているが、全国人民代表大会(全人代=国会)真っ最中の習近平国家主席体制をねらった爆弾テロの可能性も浮上してきた。貧富の差の拡大やウイグル族など少数民族への圧政から習体制への不満は猛烈な勢いで膨らんでいる。各国の関係当局は事故墜落の線とともに、テロに対しても重大な関心を寄せている。
世界で最も安全な旅客機の1つとされるボーイング777。マレーシア航空370便は現地時間8日午前0時41分、クアラルンプールを北京に向けて飛び立った。
搭乗者名簿によると、中国人の153人が最も多く、次いでマレーシア人38人、インドネシア人12人、オーストラリア人7人と14の国・地域の乗客が乗っていた。
天候は良好で、同1時ごろには安定高度に入ったとみられる。マレーシア当局によると、機長はベテランで「これからベトナムの空域に入る」と、ホーチミンの航空管制に通告し、ベトナム側も確認した。その後、消息を絶ったという。
何らかの異常が発生した場合、機長ら操縦士から遭難信号が出るが、今回はそれが出ていない。
マレーシア空軍によると、同機が引き返そうとしていたとの情報もあるが、それを知らせる交信は確認されていない。「操縦士が異常を知らせる時間がないほどの事態が発生したのではないか」(航空関係者)との見方が強い。
北京で全人代が開幕中の中国は騒然とし、王毅外相は、険しい表情で「憂慮している」と懸念を表明した。
そんななか、香港の人権団体「中国人権民主化運動ニュースセンター」は9日、気になる情報を伝えた。
航空機が消息を絶ったことに関連し、中国の最高指導部が8日、軍に対し、北京中心部に近づこうとする不審な民間機があれば撃墜するよう緊急命令を出したというのだ。
同センターは、マレーシア航空機に爆弾を持った人物が搭乗し、北京上空で乗っ取って中国の権力の中枢「中南海」に突っ込む予定が、発見されて爆破した可能性があると指摘している。根拠は不明。
また、中国語ニュースサイト「博訊」(本部・米国)には、中国とマレーシアに不満を持つ者のテロを連想される内容が掲載され、「これは政治事件だ」などと記しているという。
この航空機には、盗難パスポート(旅券)で搭乗した疑いのある乗客が2人いたことも確認されている。
2人はイタリア人とオーストリア人から盗まれた旅券で搭乗。航空券の目的地は北京ではなく、オランダのアムステルダムなど欧州だったことから、薬物犯罪などに関わるグループの一員で、偶然不明機に乗り合わせていたとの見方が出ている。マレーシア国営通信によると、アジア系の顔立ちをしていたという。
偽造旅券を使った航空機事件では、1987年11月に発生した大韓航空機爆破事件が知られる。バグダッド発ソウル行に蜂谷(はちや)真由美という日本人の偽名を使って搭乗した北朝鮮工作員、金賢姫(キム・ヒョンヒ)ら2人が爆弾を仕掛けたテロで、同機はインド洋上で爆発、115人が死亡した。金賢姫ら2人は、経由地のアラブ首長国連邦アブダビで事前に降りていた。
消息を絶ったマレーシア航空機とテロの関連性について、中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「中国人権民主化運動ニュースセンターから発信される情報は、信憑(しんぴょう)性の低いものが多い。航空機によるテロを効果的に行うなら、標的までの飛行距離が短い国内線を使う。本当にテロなら、国際線を選んだのは極めて幼稚な手段といえる」と分析する。
ただ、習体制が標的になってもおかしくないとも指摘する。
「昆明駅の無差別殺傷事件で明らかなように、(圧政を受ける)ウイグル族の怒りはものすごいものがある。何かを狙っているのは間違いない。北京の紫禁城に隣接し、中国政府や中国共産党の主要施設、要人宅が集中する中南海を標的にしたテロが起きることは、不思議ではない」
事故説はどうか。航空機は昨年、中国・上海浦東国際空港で、離陸待ちの航空機と接触し、右主翼の先端を破損した。航空関係者は「手抜き修理でもなければ、問題はないはずだ」と関係性を否定している。
航空専門誌『航空ジャーナル』元編集長の航空評論家、中村浩美氏は「たいていの事故は発生から2日もたてば何らかの情報が入るものだが、詳しいことが分からない極めてまれな事故といえる。非常に悪い気象条件に襲われたのか、あるいは、システムやエンジンなどの突発的なトラブルに見舞われたのか。ただ、事故の発生時には何らかの情報が発信されるもの。SOSの発信もなく、いきなり墜落するようなことは常識的に考えられない」と首をかしげる。
ベトナム当局関係者は9日、同国南西端の沖合に浮かぶ小列島の一部、トーチュー島南西およそ80キロの地点で、航空機のものとみられる2個の破片を発見したとし、捜索にあたっている。
遭難信号なしに消えた航空機。解明には相当な時間がかかる見通しだ。
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