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株式日記と経済展望
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ウクライナと日本とはよく似ており、ウクライナにはロシアの海軍基地がある。
超大国に軍事基地を提供する事は、何かあれば国ごと乗っ取られるだろう
2014年3月4日 火曜日
ウクライナ問題で安倍総理とプーチン大統領は裏では手を組んでいる?
(証拠写真)
◆オバマ大統領の「チキンキエフ」の瞬間 3月3日付 英フィナンシャル・タイムズ紙
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40093
オバマ氏と大統領の座を争った共和党のジョン・マケイン氏は、2008年のロシアによるグルジア侵攻を引き合いに出し、自分ならモスクワの拡張主義者とは一線を画すると主張した。
この時は、対立候補のタカ派的な意見に同調しないオバマ氏の姿勢の方が、米国民を覆うムードにはるかになじんでいた。米国人はイラクとアフガニスタンの戦争にうんざりしており、オバマ氏はその終結を公約したのだ。そしてその公約は果たされた。
どちらかと言えば、今日の米国人はあの時以上に、紛争に巻き込まれることに警戒感を抱いている。しかし、ロシアによるクリミアの占領で、情勢は劇的に変化している。
オバマ氏が望んでいるものはすべて――国内での国造り、核を巡るイランとの合意、穏やかな中東、そしてアジアへのピボット(旋回)に至るまで――、オバマ氏がプーチン氏にどう対応するかにかかっている。オバマ氏は大統領に就任した際、米ロ関係の「リセット」を提案したが、これはもうボロボロだ。
また、御多分に漏れずオバマ氏は、プーチン氏が現状を覆す試みに前向きであることを以前からずっと過小評価してきた。ホワイトハウスは先週の木曜日になっても、ロシアがクリミアに侵攻するとの予測を退けていた。
土曜日に90分にわたって行われた電話会談でプーチン氏はオバマ氏に、ロシアによるクリミア占領をウクライナ東部に広げる用意もあるとにおわせた。そこまではやらないだろうなどと決めつけるのは、世間知らずというものだ。(中略)
外交を重んじるオバマ大統領だが、その実績は・・・
従って、残るのは外交だ。オバマ氏は、英国のチャーチル元首相が残した「戦争をするより長々と議論する方がまし」という言葉を自身の哲学の土台に据えている。確かによいアプローチだ。だがオバマ氏の外交政策の実施状況は、よく言ってもまあまあだ。もっともなことを言うものの、その後の実行がほとんど伴わないということがあまりにも多いのだ。
例えばエジプトの人々は、オバマ氏が民主主義を支援しているのかそうでないのか、今でも混乱している。
オバマ政権には、対エジプト政策が3本あるという。まず、エジプトと米国のつながりはどんなことがあっても維持したいという国防総省の政策。次に、ムスリム同胞団の政権を倒した昨年の政変をジョン・ケリー氏の下で支持した国務省の政策。そして、この政変を批判しながらも日々の意思決定は国防総省と国務省に任せているホワイトハウスの政策という3本だ。
エジプト問題については、オバマ氏はワシントンにおいても存在感がない。シリア問題についてもほとんど同じ印象で、シリアは、プーチン氏の仲介による昨年の合意の巻き返しを進めている。アフガニスタンも同様で、米兵を残留させる協定を結びたいオバマ氏の期待を、ハミド・カルザイ大統領が打ち砕きつつある。
外交は、オバマ氏お気に入りの兵器である。であれば、それを使いこなす術を知っていることを証明しなければならない。
ワシントンではここ48時間、レッドラインを設定するか、あるいは何もしないかが議論されているが、これは選択肢の示し方が間違っている。この両極端の間には、オバマ氏ができることがたくさんある。
すぐに思い浮かぶのは、ウクライナのぐらついている政府に対する支持を米国の同盟国から取り付けることである。その場合には、多額の資金援助を約束したり、「あなた方の主権は守られる」と東欧の同盟国に再度保証したりすることが必要になるだろう。それにあたっては、オバマ氏が「リセット」を目指した際に見直したミサイル防衛システムの計画を復活させることもできるかもしれない。
米国産の天然ガスや原油の欧州輸出計画を加速させ、モスクワのエネルギー支配に対抗するということもできるかもしれない。
プーチン大統領に送るべきメッセージ
オバマ氏にとりわけ求められるのは、裏をかくようなことはしないとプーチン氏に語りかけ、納得させることだ。これには、オバマ氏に欠けていることが多い断固たる決意が必要だ。無謀にならずにリスクを取ることも必要になるだろう。
ブッシュ(シニア)元大統領は1991年にキエフに飛び、「自滅的なナショナリズム」に陥らないようウクライナ人に説いた。オバマ氏は、自滅的な帝国主義の道をたどらないようプーチン氏に警告しなければならない。
いろいろ問題があるとはいえ、このメッセージを届けるのに最も適しているのは、やはりオバマ氏である。キエフはこのメッセージを届けるのにうってつけの地になるだろう。
(私のコメント)
今日もウクライナ問題になりますが、NATO加盟の欧米諸国とロシアのプーチンの対立は長期化するだろう。G7のうち米英仏独加伊の6か国はNATO加盟国であり、日本だけがNATO加盟国ではなく、ロシアとNATO諸国の対立の仲介役になる事が出来る。安倍総理が何処まで動けるか分かりませんが、ソチ五輪では米英仏独加伊の首脳がそろって欠席したのに安倍総理だけが出席した。
NATO諸国は、五輪期間中にウクライナのヤヌコビッチ親露政権の転覆を企んでおり、それで首脳はそろって欠席したのでしょうが、安倍総理はそのような事はしらずに出席しましたが、事態がこじれて膠着状態になった場合、安倍総理が仲介に動ける機会がやって来るかもしれない。当面の日本はG7に同調して行かなければなりませんが、アメリカのオバマではプーチンに対して有効な手が打てないだろう。
G8のキャンセルや経済制裁などはするかもしれませんが、クリミア自治共和国をウクライナから独立させることが出来ればプーチンは戦わずして戦略的要衝を手に入れる事が出来る。アメリカをはじめとするNATO諸国はプーチンと話し合いを求めるでしょうが、当面は会談に応じないだろう。長期化すればクリミア自治共和国は選挙で独立を選択するからだ。
ウクライナのクーデター騒ぎを逆手にとってプーチンはクリミアを占拠しましたが、オバマは後手を踏んで阻止が出来なかった。6000名もの部隊をクリミアに侵攻させるにはかなり前からの準備が必要でありオバマも情報でつかんでいたはずだ。ならばウクライナ軍をクリミアに集結させておけば防げた。
所詮オバマとプーチンとでは政治家として比べ物にならず、シリア問題でもプーチンに主導権を奪われてしまった。対エジプト問題でもオバマの優柔不断ぶりは明らかであり、国務省と国防省に任せっぱなしだ。シリア問題とエジプト問題は繋がっているのですが、オバマ大統領態度がはっきりとしない。ウクライナ問題でも同じだろう。
アメリカは世界最大の超軍事大国であるにもかかわらず、オバマ大統領はその使い方を知らない。使い方が分からないからクリミア半島への侵攻も防げなかった。カーター大統領も同じでイランで人質外交を仕掛けられても右往左往するだけで、軍事力の行使を決断しても救出作戦は失敗してしまった。その事がレーガン政権の誕生につながった。
カーター、クリントン、オバマに共通する事は潜在敵との融和外交であり、同盟国の失望をかった。アメリカの潜在敵とはロシアであり中国のはずですが、融和的な態度が中国やロシアをつけあがらせて領土的野心を実行させてしまう。クリントンの時も中国は台湾近海にミサイルを撃ち込みましたが、オバマも南シナ海に中国が手を伸ばしてくるのもはっきりとした態度を示せない。
オバマは安倍総理とは1時間半の会談時間しか持たなかったが、中国の習近平とは二日にわたる会談を持った。そこで「新たなる大国関係」に合意したという事ですが、タイのデモ騒ぎでも長期化してウクライナのように政変が起きるのでしょうが、背後には中国の仕掛けがあるのかもしれない。何か月もデモ隊を動員するには金がかかるから、その金が何処から出ているか想像すれば分かる。
タイは70年代のベトナム戦争敗退とともに米軍基地も撤退しましたが、フィリピンも90年代に米軍基地は撤去された。このように地元の政府が米軍基地撤去を決めればアメリカ軍は追い出される。2015年には韓国からも米軍は撤退するようですが、在日米軍は出て行く気配がない。在日米軍基地は世界最大級の規模と能力があり、思いやり予算も年7000億円と世界最大級だ。
ウクライナと日本とはよく似ており、ウクライナにはロシアの海軍基地がある。今回のクリミアの占拠にはロシア海軍基地から出撃して来たようですが、このように超大国に軍事基地を提供する事は、何かあれば国ごと乗っ取られる恐れがあるという事だ。日本も反米政権が出来て米軍出て行けとなれば、アメリカは横田基地から特殊部隊を出撃させて国会を占拠するだろう。そして自衛隊基地は米軍に取り囲まれる。
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