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ドレスデンのホロコーストから69年(2014年02月19日ミクシイ日記再録)
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=6445842&id=1921916480
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ドレスデン空襲に関して、以下の疑問が持ち上がる。ドレスデン空襲のおもな目的は、重要な軍事作戦の進行する地域に近い輸送拠点を叩くことだった。そうであれば、この都市の周辺にある、またはこの都市から東西方向に延びる重要な鉄道や道路を標的にしなかったのはなぜだろう。爆撃機集団に与えられた指令では、攻撃目標は鉄道操車場などではなく、この都市の中心に近いスタジアムだった。
この都市は、進撃するソ連軍から逃げてきた何万人もの避難民であふれていることがわかっていた。それがここを爆撃する理由だったのだろうか。人道的見地から、それがここを爆撃しない理由にならなかったのは、いったいなぜだろうか。
実際、(兵士や避難民の移動に関係した周辺の都市ではなく)この都市を爆撃する理由を尋ねるかわりに、爆撃しない理由を尋ねる者があれば、その答えはアメリカのヘンリー・スティムソン国務長官が原爆投下の標的候補から京都を外したときに述べられたものと同じかもしれない。
アメリカが広島と長崎に原爆を投下したおもな目的の一つは、軍備開発で勝っているとソ連に誇示することだったと言われている。ドレスデン爆撃にも、残念ながら似たような部分がある。連合国による地域爆撃を痛烈に批判したマックス・ヘイスティングズは、ドレスデン爆撃に出動する爆撃機集団に宛てられた指令書を引用している。以下は、その最後の一節である。「攻撃意図は敵国の最も弱い部分、すでに一部が崩壊した前線の裏を叩くことで、この都市がさらなる進軍に利用されるのを防ぎ、副次的に、ソ連がここに到着したさいに爆撃機集団に何ができるかを誇示することである」。いま思えば、この「敵国の最も弱い部分を叩く」−−−つまり、伝統的な都市の一般市民を叩く−−−という考え方には、道義をまったく顧みていなかったことが明白にあらわれている。また、一般市民の生命および歴史と伝統を外交駆け引きの道具に使う計算高さには、驚きを禁じえない。
(A・C・グレイリング(著)鈴木主悦(訳)浅岡政子(訳)『大空襲と原爆は本当に必要だったのか』(河出書房新社・2007年)322〜323ページ)
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2%E3%81%A8%E5%8E%9F%E7%88%86%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-A%E3%83%BBC%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0/dp/4309224601/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1392782290&sr=1-1&keywords=%E5%A4%A7%E7%A9%BA%E8%A5%B2%E3%81%A8%E5%8E%9F%E7%88%86%E3%81%AF%E6%9C%AC%E5%BD%93%E3%81%AB%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B
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ドレスデンのホロコースト(爆撃)から69年が経ちました。
(ドレスデン爆撃について)
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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%87%E3%83%B3%E7%88%86%E6%92%83
連合軍によるこのホロコースト(ドレスデン爆撃)の犠牲となったドイツの市民たちの冥福を祈ります。⇒http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/5202800.html …
2014年2月19日(水)
西岡昌紀
http://blog.livedoor.jp/nishiokamasanori/archives/7111660.html
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