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株式日記と経済展望
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中国・新華社は揚陸艦「長白山」と駆逐艦2隻が参加した「主権宣誓式」が26日
ジェームズ礁近海で行われたと報道。曾母暗沙が中国の領域であると強調した。
2014年1月29日 水曜日
◆中国艦3隻、マレーシアのEEZに侵入 「主権宣誓式」を強行 01月28日 06:27 JST配信
http://www.malaysia-navi.jp/news/?mode=d&i=2831
【北京 】 南シナ海スプラトリー諸島(中国名・南沙諸島)南方のマレーシア排他的経済水域(EEZ)のジェームズ礁(中国名・曾母暗沙)に中国の艦艇3隻が侵入した。同暗礁はサラワク州本土からわずか80キロメートルにあり、マレーシア政府の反発が予想される。
中国もジェームズ礁を最南の領域と主張している。中国は石油と天然ガスの豊富な南シナ海で領有権を主張しており、ほぼ全ての海域内で領有権を主張している。
ロイター通信は一連の中国海軍の動きについて、中国とマレーシアの関係を特別だと強調するなど親中的姿勢を示すナジブ・ラザク首相に平手打ちする行為だと報じた。
中国・新華社は揚陸艦「長白山」と駆逐艦2隻が参加した「主権宣誓式」が26日ジェームズ礁近海で行われたと報道。曾母暗沙が中国の領域であると強調した。
昨年3月にも中国の艦船4隻が同水域に侵入。マレーシア側に威嚇発砲するなどしたため、マレーシア海軍のアブドル・アジズ司令官が中国側を非難していた。
(ザ・スター、1月27日、マレーシア・インサイダー、1月26日)
◆中国政府高官がダボス会議で問題発言 01月28日 奥山真司
http://blogos.com/article/79019/
そのディナーの席にゲストとして呼ばれているのは「ある中国政府高官」とのこと。
そして会場全員を凍りつかせるある事件が起こったわけですが、それは会場の参加者にマイクを回し、自分の聞きたい質問を、そのゲストにたいして端的に質問することができるコーナーの最中のこと。
そのゲストは会場の参加者から日中間の尖閣諸島の問題について聞かれたそうですが、それに答えているときには、軍事衝突はもう避けられないという態度であり、むしろそれを恐れている様子はなかったとのこと。
つまり超タカ派的な態度をみせていたらしいのです。
彼によれば、その衝突が起きる理由は、尖閣に価値があるというよりは、むしろ中国と日本が互いへの憎しみが高まっているからだとか。
この高官は、尖閣問題を靖国参拝に結びつけており、靖国はそれを嫌う国々からは「戦犯の栄誉をたたえている」と見られるからだと言明。彼自身は「安倍首相は犯罪者をたたえている」と言い、この安部首相の参拝の決定を「狂ってる」と言ったとか。
次に中国側の事情を話しており、彼によれば日本はアメリカとは講和したが、中国とは実質的に第二次大戦の本格的な講和をやっていないと説明。
しかし彼自身は、もし中国が尖閣の領有権を取り返すために日本に軍事的な攻撃をしかけたらアメリカが日本を支援することになることを知っているし、そもそも中国はアメリカを挑発したくないと認めております。
ただしここで驚きなのは、彼が「多くの中国人は、中国が尖閣に侵攻することによって地域で軍事的な優位を見せつけ、このシンボル的な島を確保することができると信じている」と発言したそうな。
つまり彼は国境紛争を勃発させずに限定的な作戦で島を取り返すことができると言ったわけですが、この攻撃そのものがシンボル的に大きな意味を持つということであり、日本と中国、それに世界にたいして、誰が強いのか見せつけることになる、と言ったそうなのです。
しかも彼は「日米に軍事的な対処をさせて大戦争になるというのも、実はそれほど悪いものではない」と断言しており、これによって会場の空気は凍りついたとか。
その凍りついた空気の中で、あるビジネスマンがこの高官に質問。
「これって完全に狂ってると思いませんか?これって戦争を始めるってことですよ、尖閣なんてほとんど価値もないのに、そのために世界戦争を起こすってことですか?」
と聞くと、その高官は、
「もちろんわかってます。でも尖閣の価値というのはシンボル的なものであり、そのシンボルそのものが極めて重要なのです」
と答えたとか。
それに関して会場からまた質問が出ると、彼は今度は先ほどの発言からは少し立場を変えて、
「私はわざざとセンセーショナルな言い方をしましたが、個人的には日本と戦争をしたいとは考えていません」と発言。
それでもまた彼の態度からは日本との戦争は望ましいという姿勢が見られたとか。
このやりとりを見ていた記者の結論としては、頭の良さそうな中国の政府高官が、大規模戦争につなげずに尖閣に侵攻して紛争を終わらせるということを正当化した、ということであり、これが会場を凍りつかせた、とのこと。
安部首相の「1914年発言」も大事ですが、むしろこの高官の過激な発言は日本でももっと紹介されてもいいのでは。
(私のコメント)
今日はアメリカ大統領の一般教書演説があり見ていましたが、アメリカの外交政策の関心の内の9割は中東問題であり、イラクやアフガニスタン問題に演説のほとんどが割り当てられていた。アメリカにとって中東問題に比べれば東アジアは平穏なわけですが、日本から見れば一触即発の緊張状態が生じている。
それは朝鮮半島であり南シナ海や東シナ海の中国の領海問題だ。冒頭の記事は、マレーシアから80キロの海を中国が領有権宣言した事のニュースですが、日本の大手マスコミはこのような事はニュースでは報じない。しかしネットなどでは中国の行っている事が詳しくニュースで見る事が出来ます。
日本の親中派のマスコミは、中国のイメージを悪くするニュースは出来るだけ報じないようにしているようだ。それは日中の報道協定などで決められているらしい。アメリカのマスコミも中国に不利益な報道した会社には制裁が加えられている。それは記者の駐在を認めないとか追放などの処分ですが、日本のマスコミもそれを恐れて中国に有利な記事ばかりになる。
オバマ大統領が中国の事にもほとんど触れなかったのは、米中の微妙な状況が言及を避けさせたのだろう。アメリカ人にとっても家族の兵士をイラクやアフガニスタンに数万人規模で送っているのだから中東に関心が行くのは当然だ。中国が防空識別区を設けようが南シナ海を領海宣言をしようがアメリカはそれに対抗するだけのゆとりがない。
アメリカが中東に足を取られている隙に中国は領海を東に進めようとしている。第一列島線から第二列島線まで前進して台湾からフィリピンやマレーシアやグアムまでを勢力圏として広げつつある。アメリカはフィリピンから手を引き韓国も2015年には実質的に引き揚げるようだ。つまりオバマ大統領があえて触れなかった事こそ重要な意味がある。
中国は韓国と台湾を勢力下に置いて、尖閣をめぐって日本にも挑戦的な態度で外交攻勢をかけて来ていますが、アメリカのスタンスは問題を起こすなという事であり、イラクやアフガニスタンで深手の傷を負って厭戦気分が台頭している。オバマ大統領の演説の最後でもアフガニスタンで重傷を負った兵士が議会で傍聴している事を称えていましたが、外交的な意味ではアメリカはイラク・アフガニスタンで負けたと言える。
アメリカ軍は、イラクでは5000名近い戦死者と30000人以上の負傷者を出し、何の成果もあげていない。アフガニスタンでも2300人の戦死者と20000人近い負傷者を出した。かかった戦争費用はひと月に1兆円の計算になるから10年も続けばアメリカの財政も傾く。だから私はアメリカのイラク戦争に反対した。デモにも参加しましたが、アメリカが中東で泥沼にはまれば中国は太平洋に進出してくる。
このような状況では、アメリカの代わりに日本が中国の太平洋進出を抑えなければなりませんが、安倍総理が首相に復帰できたのはアメリカの要請にもよるのだろう。だから安倍総理が靖国神社に参拝しても、それで中国や韓国が騒いでも、アメリカの親中派が安倍総理に「失望」しても安倍氏に代わる人材がいない。
アメリカには中国包囲網を作るだけの気力が失せている。経済力や軍事力においてはいまだにダントツのレベルにあり国力的には問題が無くても、長く続いた戦争の後遺症に悩み、ベトナム戦争の後遺症以上の精神的な疲労感と無力感に覆われ始めている。トロとの戦いにおける見えない敵との戦いは米軍兵士の士気の低下を招いている。
今日のオバマ大統領の教書演説をしているオバマ大統領は、疲労の色が見え始めており頭の白髪がそれを物語っている。軍隊は進撃する時は威勢がいいが、撤退する時は今までの疲労が一気に出て敵の襲撃を受ければ総崩れになる。アメリカはベトナム戦争末期にもそれを体験したが、北ベトナム軍と言う見える敵だった。しかし今回の敵は全く見えないのだ。
中国はそれを横目で見ながら、恐る恐るアメリカの様子を窺いながら、アメリカの巡洋艦のカウペンスに嫌がらせをしたりしている。中国は大型空母を完成させて機動部隊を作って周辺の国家を威圧するようになった。ダボス会議における中国政府高官の発言は日本に対する挑発的なものですが、日本のマスコミはこの発言を報道しない。もっぱら安倍総理の1914年の英独関係の教訓を捻じ曲げて報道している。
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